小説のプロット相談掲示板

ワイルドハント(仮称)

スレ主 秋月散花 投稿日時:

目的:趣味で書く

要望:欠点の指摘歓迎!

キャッチコピー:もし、生まれ育った世界が悪だとしたら

カテゴリー:SF

あらすじ

プロット

1.プロローグ、世界観の提示
 明け方、宿舎の自室にて、ヒューマンによる敵襲のサイレンを聞き目を覚ます主人公アプへ。ミネルヴァによる見送りの後、仲間と共に出撃。直接的な戦闘描写は無し(のちのち悪役として描く必要があるので)

2.起
 戦闘から帰還して、ちょうどこれから朝食の時間という場面。宿舎の中央ロビーにある成績掲示板の前で群がるワイルドハント師団のモブと、それを遠巻きに眺めながら会話をするアプヘとその右腕であるヘッシュ。
 二人は師団のツートップであり、圧倒的な成績を誇る。モブたちは尊敬、僻みなどの愛憎の文句を吐露している。
 アプヘは軽口を交えながらヘッシュを朝食に誘う。するとヘッシュは、ちょうど紹介したい部下がいると言い、手近にあった通気口を三回蹴った。
 すると、通気口の蓋を吹き飛ばして、施設の配管に住まうヘッシュの部下、ダムダムが現れる。
 簡単な自己紹介を終えたのち、三人はミネルヴァの元に行き、朝一番の出撃のせいで出来なかった「出席確認」をする。そこで、ダムダムが三年近く、公式に出席した記録がないことが明らかになり、罰としてミネルヴァの監視ドローンがつく。

 ところ変わって、宿舎内にある食堂。三人とも同じ日替わりメニューを手にテーブルにつくと、偶然通りがかったヘッシュの部下たちが、ダムダムを茶化す。ここでワイルドハント師団でのダムダムの立場を明確に提示する。
 ダムダムは卑屈になるが、普段アプヘ以外の部下、仲間に対して厳しいヘッシュが擁護する発言したため、アプヘ共々心底驚く。

 アプヘは、引退を間近に控えた友人のヒーヴァップを訪ねる。ヒーヴァップはアプヘに、引退することが恐ろしいと告げ、怯えている様子を見せた。
 それに対しアプヘは、少し待たせるが、半年もすれば自分も引退すると元気付ける。
 後日、皆に見送られながら、ヒーヴァップは引退し、別施設へと送られた。

 数日後、ヒューマンのレジスタンスによる敵襲。かなり大規模な敵襲で、味方のパトロール隊も連絡が取れなくなったため、大部隊での迎撃作戦となる。
 出撃直前まで、敵の予測侵攻ルートがいくつにもあり、部隊を小分けにしなければいけないと緊張感が漂っていた。しかし、ダムダムが単騎で敵を追い込むことに成功し、敵を囲い込む形で待ち伏せすることになる。

 予測侵攻ルートへ向かう途中、アプヘはヘッシュに何故ダムダムをあそこまで買うのかと質問する。
 ヘッシュは「彼はこの不安定な世界を変えるかもしれない、そんな気がするだけです」と言い、人を信じることを覚えた、自らの改心のきっかけを作ったのはあなただと、改めてアプヘへの感謝と尊敬の念をさりげなく語る。

 発砲の号令を出すのはアプヘだが、その際にレジスタンスの部隊の中にいるはずのない、同年代の子どもを見つけたことで動転。無意識のうちに号令を発し、気を取り直したのは仲間がレジスタンスを血祭りに上げた後だった。アプヘは酷く心に傷を負う。
(ここで子どもの存在に気付いたのはアプヘ、ダムダム、ヘッシュの三名)

3.承
 作戦終了後、アプヘはそのまま寝込んでしまう。目を覚まし、シャワーを浴びようと部屋から出ると、そこには一冊の本を持ったダムダムがいた。アプヘは、少しだけ話がしたいというダムダムを部屋に入れる。
 ダムダムは、昨夜の作戦でアプヘが子どもを見てショックを受けていたことを覚えており、アプヘを信用して、ヒューマンと自分たちに違いは無いと自論を主張した。さらに、様々な理由、根拠を提示して、基地からの脱走に協力してくれないかと持ちかける。
 アプヘは取り乱しながらも、頭を冷やしたいからシャワーを浴びさせてくれと部屋から出る。すると、そこには一部始終を聞いていたヘッシュが立っていた。
 ヘッシュは、アプヘに対してダムダムと同意見なのかと詰め寄る。アプヘは堪らず、ありえないと否定してしまう。それを聞いたヘッシュは、ダムダムを反逆罪で逮捕する。
 アプヘは、自分を信じてくれた部下ふたりを同時に裏切り、嘘をついたと自責の念に苛まれ、再び寝込んでしまう。

 一週間もの間、電気も付けずに部屋に引きこもり、自分が眠っていたのか起きていたのかも定かではない意識の中で、アプヘは自分を責め続けていた。自殺が脳裏にちらついた時、部下であり実兄でもあるアフェスダスが部屋の戸を叩く。
 アフェスダは、もしアプヘが今の自分たちについて思い悩んでいるのだとしたら、アプヘが正しいと思ったものを自分も信じ、ついて行くと元気付ける。
 それを聞いたアプヘは身を起こし、シャワーを浴びて気持ちを切り替えた。その髪は白髪が混じり見事な銀髪となっていた。アプヘは脱走を決意した。

 ダムダムとの面会を望み、ミネルヴァに申請したアプヘだったが、重要な違反行為をしたダムダムとの面会には、違反歴のない第三者の立ち会いが必要と言われる。
 アフェスダスを指名するが、過去に施設内での暴力沙汰を起こしていたので、もう一人信用出来る部下であるエフプを指名する。
 地下にある収容所へ向かう途中、アプヘはエフプに対し、基地を脱走するつもりでいると告白する。エフプは驚くが、むしろ頼む形で連れて行って欲しいとアプヘにお願いする。

 面会室で、ダムダムと対面する。監視カメラを意識しながらダムダムを問い詰めるように見せかけ、裏切ったことへの謝罪と、自分と部下二人で脱走したい、同行させて欲しいという旨の手紙を渡す。
 するとダムダムは、時間がないので明日の朝、言う通りに動いて欲しいと返答。ダムダムは、今晩中に準備し、ミネルヴァのサーバーも爆破するクーデターの計画を立てていた。
 了承し面会室を後にしたアプヘたちは、兄アフェスダスと直属の部下数名(モブ)にもその旨を伝え、今晩中に装備の準備をしてくれと部下に頼む。

 その晩、部下が武器を持ち出す時間稼ぎのために、なんの監視もない場所でヘッシュと二人で話すアプヘ。アプヘは計画が悟られないように、ヘッシュの腹の底を探る。
 そこで初めて、ヘッシュもアプヘ達と同じように、自分がヒューマンであるという自覚があることを知る。
 しかし、ヘッシュは自分の立場を守り、一生を終えるつもりでいると言う。(ヘッシュの心の中では、その役割はアプヘも一緒にになってくれるものだという願いも含まれていた)。
 あわよくばヘッシュも連れていきたいと思っていたアプヘはそれを聞いて絶句し、敢行するならヘッシュとの対立は避けられないことを悟る。

3.転
 その夜、自室で装備を整えて準備していると、突然警報が鳴る。時刻はまだ夜明けに達しておらず、その警報はダムダムがミネルヴァに見つかったことを意味していた。
 施設内放送では、アプヘとその部下たちの名前がアナウンスされる。ミネルヴァは、目標を拘束、抵抗するようなら排除しても構わないと他の団員に呼びかけた。

 アプヘは武器を取り部屋から出ると、既に隣や向かいの部屋に住む団員が状況を掴めないといった様子で廊下に出ており、撃ってこない団員を後目にアプヘは合流地点である食堂へ向かおうとする。
 すると、一人の団員がアプヘに対して発砲。弾は当たらなかったが、それを号令にするかのように団員たちは弾かれるようにアプヘを追い始める。
 自分の行く手を阻んだり、銃口をさ向けてくる団員の足を撃ち抜き、なんとか食堂へとたどり着いたアプヘ。そこには先走って食堂で待機していたエフプと、アプヘのように慌てて部屋から出てきた部下の姿があった。何名かは射殺されたと報告を受ける。
 アフェスダスの姿は見られないが、アフェスダスの重機関銃の銃声が聞こえたため、追いつくことを信じて時間稼ぎの作業に移る(ダムダムからは、自分の爆破工作の準備が見つかって警報が鳴っても、持ち堪えているうちは爆発させないので、それまではプラン通りに動いて欲しいと言われていた)。
 三人一組で施設内を引っ掻き回し、武装して拘束しに向かってくる団員達と戦う(殺害せず、戦闘不能になる程度の怪我をさせる)。部下が複数名失い、アプヘもかすり傷を追うが、そこへアフェスダスが駆け付けて退路を切り開く。
 その時、爆発音が轟き、施設の電源が落ちる。すぐさま非常電源に切り替わるが、立て続けに響く爆発音の後、施設は完全にブラックアウトする。
 団員たちはパニックになり、もはや戦闘どころではなくなる。その隙にアプヘたちは再び合流地点にたどり着くが、集合できた味方は当初の半分にまで減っていた。分隊ごと消息不明になった部下もいた。
 致し方無しと割り切り、メインゲートに向かって走る一行。ゲート前まで来ると、そこにはヘッシュが一人で待ち構えていた。拳銃を抜いてアプヘを睨みつけている。
 アプヘは他の仲間を先に行かせるが、ヘッシュはそれを止めようとはしない。アプヘがゆっくりと一歩踏み出すと、拳銃でアプヘの足元を撃つ。
 ヘッシュは、アプヘへの恨み節と失望の念をぶつけ、それ以上近付いたら撃つと叫ぶ。
 アプヘは、ヘッシュの言葉を全て聞いてから、全力でへッシュを説得。一緒に行こうと誘い、承諾を得る。

 その頃、先に施設から脱出したアフェスダス、エフプ一行は、ヘッシュの部下たちとミネルヴァの無人兵器に行く手を阻まれるが、合流したダムダムが何とかしてくれる。

4.結
 ダムダムの爆薬により、仲間がいる宿舎を除く全施設が爆破。それを見守りながら、基地を後にする。
 ダムダムの手引きで、過去の脱走兵が集まって作った集落に合流した一行は、レジスタンスとも友好関係を築く。そして、ミネルヴァはあの施設を破壊しただけでは沈黙しないことを知る。
 レジスタンスの技術者は、ミネルヴァの本体は、戦前に打ち上げられた人工衛星にあると言う。今の自分たちの力だけでは、それを破壊することは出来ないし、抗戦しか手はないと知らされる。

キャラクター

・アプヘ(APHE)
 本作の主人公。少年兵団「ワイルドハント」師団の師団長。十七歳の少女。
 ズボラでマイペースな性格ではあるが、実力は確かで人望も厚く、周囲からも信頼されているリーダー。
 生まれ育った環境に違和感を感じながらも、誤魔化しながら生きてきたが、ある事件をきっかけに脱走の計画を立てる。
 現代改修されたレバーアクション式のライフルを愛用している。
 直属の部下にエフプ、実兄のアフェダスがいる。

・ヘッシュ(HESH)
 十六歳の少女。アプヘの右腕。神経質で生真面目な性格で、曲がったことを許さない。規則に厳しく、師団長時代は重大な違反を犯した仲間に容赦なく手を下していたことから「人撃ち鬼監督のヘッシュ」と呼ばれていた。その名残で未だにカントクとあだ名されている。
 アプヘの自堕落さを叱責しながらも、心の底から尊敬している。
 早撃ちの腕がよく、中折式の六連発リボルバーを使う。二挺で戦うこともある。
 直属の部下のシュラプネル共々、物語中盤で、アプヘと対立することになる。
 誰よりも早く、自分たちの存在や行いに疑問を抱いた人物であるが、誰のことも頼らずにそのうえで自らの責任を果たそうとする。そのために、自ら認めたダムダムだけは生きて送り出し、世界を変えてもらおうと目論んでいる。

・ダムダム(DUMDUM)
 ヘッシュ直属の部下。十五歳の少年で、爆発物のスペシャリスト。
 ワイルドハントきっての変人で、専用の宿舎で暮らさず基地の配管を縦横無尽に行き来して生活している。
 こっそり猫を飼っているので生命に理解がある他に、「引退」の本質を知っており、そのことからミネルヴァへの不信感を抱いている。一時期はクーデターも考えていたが、友達がいなかったので断念した。
 主に爆雷の敷設やブービートラップの用意を行うが、運動神経がよく意外と力持ちなので接敵した場合でもグレネードやパンツァーファウストで戦う。
 非公式にミネルヴァからマークされている。

・ヒーヴァップ(HEVAP)
 アプヘの親友。十七歳。戦闘成績はアプヘと比べ天と地の差だが、お互い信頼しあっているし認めあっている。ときたま食事を一緒にとる。
 射撃が下手で、刃物を使う度胸もないので連発式の散弾銃を使う。
 十八歳を迎えるため「引退」する。

・アフェスダス(APFSDS)
 アプヘの部下であり、実兄。重機関銃を振り回す怪力の持ち主。妹思いで、頼れる存在。

・エフプ(EFP)
 アプヘの部下で、衛生兵。臆病な性格をしているが、仲間を救おうとする意識は人並外れている。

設定(世界観)

設定

〇ミネルヴァ
 大国が開発した、完全自律型人工知能兵器。効率的、合理的な判断の元に作戦計画を立案し、実行に移すことが出来る。
 その他、技術の研究開発、軍需生産も自身のクローンを無限に作成することで一人で担うことが出来る。
 ワイルドハントの少年兵を世話するように表面上は描かれるが、倫理を無視した冷酷非道な方法で管理し、利用している。

〇ミネルヴァ事件
 人工知能兵器ミネルヴァが、人間を「ヒューマン」という害獣とみなし、地球の救済のために人類滅亡を目標に軍事行動を起こした事件。開戦から三十一年経って尚継続している。
 自然環境の保全、地球環境の維持が前提となった行動なので、核兵器や化学兵器などの戦略兵器は使用しない。

〇レジスタンス
 生き残った人類が結成した抵抗組織。構成員は一万人程度いるとされている。

〇養殖児童
 ミネルヴァが基地施設内で生産している少年少女。ミネルヴァ戦争やレジスタンス抵抗運動で捕縛された捕虜を利用している。
 十八歳を迎えると「引退」という処分を受ける。

〇引退措置
 十八歳を迎えた養殖児童が、ヒューマンへの変異を抑えるための処置を受けることと指導されるが、事実上の排除である。

〇ワイルドハント師団
 ミネルヴァが人類への抑止力の為に組織した少年兵組織。構成員は全員、特別教育を受けた養殖児童である。
 レジスタンスに対し強烈な恐怖を与える為にデザインされており、主装備の防弾コートやヘルメットのシルエットからはかつてのナチスを思わせる要素がある。
 スコア制を設けることで向上心を刺激し切磋琢磨を誘発させるようにされている。
 毎朝昼の課業に入る前に、ミネルヴァ子機による「出席確認」があるが、特別教育や軍事教練を除いた時間は実質自由時間である(自由は制限されているが)。敵襲の際には召集される。ミネルヴァからは、引退までの間自由な外出を除き不自由のない生活を保証される。

〇特別教育
 養殖児童に対して、少年兵として使用する上で必要な技能、知識、倫理観を養うための教育。
  ・レジスタンスとの間で意思の疎通が取れぬように独自の言語を教育
  ・「ヒューマン」の危険性などを踏まえた、人類史の教育。全体的に捏造、偏りがある。
  ・捏造された生物学など。養殖児童は人類ではなくホムンクルスであると教育される。十八歳を区切りに危険性が上がる疾患があり、十九でヒューマンに変異すると指導される。ワイルドハントの少年兵はそこから「引退」処分の必要性を理解する。
  ・軍事教練。ここの個性や得意に合った戦闘スタイル、戦術、トレーニングメニューをミネルヴァが診断し、マンツーマンで指導する。自由度が非常に高く、従来の兵法ではありえないような戦闘スタイルの兵士が育成される。

参考作品

小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」「高い城の男」「追憶売ります」 SF、ディストピア描写 映画「ワルキューレ」「シンドラーのリスト」 人間関係性、設定、上下関係の描写など 漫画「進撃の巨人」「ピースメーカー」 人間の関係性 その他史実などに基づく。

作者コメント

 はじめまして。秋月散花と申します。
 この度はこちらにて、プロットの相談をご依頼させていただきました。
 表現の上で、倫理的に望ましくない表現や設定が登場することと思いますが、現実の犯罪や暴力行為、差別を助長したり賞賛する目的では一切ありませんので、ご理解の程よろしくお願いします。

 難しいと感じ悩んでいる点は、読者への世界観の伝え方です。
 解説しなければ本題に移れない舞台、世界観設定や用語、登場人物の関係性、役割のもたせ方、登場させる順番がとても難しく、スムーズにミスリードなく物語を運ぶことが出来ません。
 結末は絶望というか、バッドエンドに限りなく近いです。
 正直説明しきれない部分が多大にあり、見所も作りにくい世界観、設定のお話になってしまいそうです。ストーリーの順序、展開等、何かアドバイスがありましたら取り込み、活かさせていただきたくあります。

 力足らずな自分ではありますが、どうかご助言をよろしくお願いいたします。

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