俳句添削道場(投句と批評)

北野きのこさんの添削最新の投稿順の9ページ目

「入学の日やカスピ海ヨーグルト」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 入学の日やカスピ海ヨーグルト

酔いどれ防人さんこんばんは。
私の句へのコメント、いつもありがとうございます。

何とも大胆な取り合わせですね!
私には絶対思い付けない…
ただ飛距離がありすぎて、光景を想像するのが難しいかと思います。

私には数年前のブーム以来種菌を継代してカスピ海ヨーグルトを作り続けている友人もいます。
毎朝食べる人もそれなりにいるとすれば、確固たる「お祝いイメージ」をもつ赤飯とは立ち位置がかなり異なる食べ物なのだと思います。

入学の朝餉今日だけエシレバター
入学の日ほんとのお出汁のお味噌汁

エシレバターだと若干の成金感…
お味噌汁だと普段の食卓の色が濃いし…

カスピ海ヨーグルトの持つ、ほどよい非日常感とは違う味わいになってしまいますね。
やっぱりこの言葉を使いたいくなります。
私はカスピ海ヨーグルトを採用するなら、せめて朝食の光景である事は明示すべきかなと考えました。

入学の朝餉カスピ海ヨーグルト

今年一番「カスピ海ヨーグルト」と入力した気がします!(笑)

点数: 1

「腹胃壮からのお知らせ」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 腹胃壮からのお知らせ

腹胃壮さんこんにちは。
企画をご提案いただき、ありがとうございます。

俳句の大会まで開かれるとは!
ねんりんピックって面白い祭典ですねぇ。
ネットから無料で投句できるのも熱い!
私もぜひ挑戦してみようと思います。
落選しても何を失う訳でもありませんもんね(笑)

ただ一人二句まで。
締切までの日々を「ああでもない、こうでもない」と悶々と過ごす事になりますね(笑)
…まぁそれも楽しいかな!

皆さまの添削でどんどん鍛えて頂きたいと思います。
改めまして、よろしくお願いします。

点数: 1

「桜色夜空と我の頬にあり」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 桜色夜空と我の頬にあり

ミカエールさんこんばんは。
初めまして。
人に添削してもらって初めて気付くポイントって沢山ありますよね。
私も全然の初心者なので非常に恐縮なのですが、割り切って思った所を述べさせて頂きます。
ミカエールさんも私の句を滅多斬りにして下さいね(笑)

掲句ですが、一読して夜空に映える程の桜があり、そこに頰を赤らめている人物がいるという光景を思い浮かべる事ができました。
夜空を見上げる視点から、人物の頰へと視点が展開するのが面白いと思います。

ただかぬまっこさんもご指摘の通り「桜色」は「桜の花のような色」を表す言葉ですから、季語ではないですね。
この表記では桜が色を説明する為の語になってしまい、季語「桜」の本来のパワーを発揮できないと思います。

私は末尾の「あり」も推敲できるかと思います。
「桜色が」「(どこどこ)に」とくれば「あり」と書いていなくても、読み手は「(どこどこ)に桜色があるんだろうなぁ」と考えてくれると思います。
動詞を省いて余韻を残したり、意外性のある動詞を用いて捻りを効かせたりしてはどうでしょうか。

私は桜色の頰をしている人物について「なんでこの人は頰を赤らめているのかな?」と疑問に思いました。
人物像の設定をまるっと読み手に委ねるのも手だと思いますが、どこまで描写するか悩ましいですね。
もう少し踏み込んでみた方が良いのではないか、というのが私の考えです。

なぜなら「桜の空と人物の頰に似た色を見出しましたよ」というポイントがこの句の一番大きな工夫だと思うからです。
これに加えて「どんな人がどんな理由でこんな表情をしてるのか考えてみてね!」という投げかけをしてしまうと、一番の工夫を味わう前にやるべき事が持ち上がってしまい、双方が霞んでしまう気がするのです。
容量オーバーにならない様に、「これは連れ添って歩く二人の情景なのよ」くらいの情報は伝えて状況をすっきり伝えるべきだと考えました。
花見の酔っ払いが赤ら顔をしているのではなく…。

さくら染む夜空に隣行く頬に

点数: 1

「春の雨伸るか反るかの濡れ鼠」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 春の雨伸るか反るかの濡れ鼠

利尻さんこんばんは。
私の句にコメントを頂き、ありがとうございます。
自分の創作したものに意見を頂けると、勇気が湧いてきます!
実生活では中々できない体験なもので…(笑)

さて、私も未熟者ながら句の感想を述べさせて頂きますね。

「伸るか反るか」という表現が勝負事に挑む人物の状況を的確に伝えていますね。
「競艇場」「競馬場」などの語を使った添削案も考えてみたのですが、「伸るか反るか」で人物の表情に照準を合わせた描写をした方が情景が生き生きとする気がして、結局ボツにしました。
利尻さんの工夫の跡なのかなと思いました。

一方で気になったのは「伸るか反るか」の状況に臨む瞬間と、濡れ鼠となってしまった瞬間との間にはタイムラグがあるのではないか、という点です。

辞書では濡れ鼠は「水に濡れた鼠のように、衣服を着たまま全身がずぶ濡れになること。」とあるのでどのタイミングとも読み取れるのですが、賭け事の場の描写として濡れ鼠を使えば「負けてしょんぼりしている人」を思い浮かべる読み手が多いのではないでしょうか。

とすると時間に幅のあるストーリーを読み込んでいるため、字面から人物の状況を読み取りにくくなる気がします。
俳句に盛り込める情報の容量的に、瞬間を切り取る方が情景を伝えやすいと思います。

また上五に「春の雨」、下五に「濡れ鼠」という表現が登場しますが、中七によってこれら雨の状況を説明するフレーズが分断されている点も気になりました。

私は「冒頭で人物紹介→その後雨の情景の描写」という構成に組み替えてみました。
また雨の降る中で勝負に没頭する瞬間を描いています。
利尻さんの意図からは離れてしまうかな…

伸るか反るか春雨に顔洗われつ

長々と失礼しました!

点数: 1

「リラの花君への気持ち変わらない」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: リラの花君への気持ち変わらない

かぬまっこさんこんばんは。
花の季語の本意を理解する…花に限った話でもありませんが、中々難しいですね。
「リラの花」と聞いて私の頭に浮かぶのは、札幌ライラック祭に出かけて大通り公園で昼間から飲んだくれた思い出くらいです…(苦笑)

さて、掲句の感想を述べさせていただきます。
自分の句でもいつも迷うポイントなのですが「どこまで述べるか」が悩ましいなぁと思いました。

具体的な映像を持つ上五と、心情について述べる中七下五。
「リラの花」で映像は確保できたと判断して、心情の描写に徹するのもありなのかもしれません。
私はもう少し映像を足して、心情については読み手に想像してもらう余地を増やした方が粋かなと思いました。

また「君への気持ち」という表現ももう少し推敲したい気が…。
「この二人の間には変わらない気持ちがあるのかしら?」と読み手が思い描いてくれればより広がりを出せると思うのですが、いかがでしょう?

でも、あえてストレートに心情を述べて気持ちの強さや確かさを表すのもありな気がするし…
好みのレベルの話かも…?

変わらぬや二人見たあのリラの花

点数: 0

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