「桜色夜空と我の頬にあり」の批評
回答者 北野きのこ
ミカエールさんこんばんは。
初めまして。
人に添削してもらって初めて気付くポイントって沢山ありますよね。
私も全然の初心者なので非常に恐縮なのですが、割り切って思った所を述べさせて頂きます。
ミカエールさんも私の句を滅多斬りにして下さいね(笑)
掲句ですが、一読して夜空に映える程の桜があり、そこに頰を赤らめている人物がいるという光景を思い浮かべる事ができました。
夜空を見上げる視点から、人物の頰へと視点が展開するのが面白いと思います。
ただかぬまっこさんもご指摘の通り「桜色」は「桜の花のような色」を表す言葉ですから、季語ではないですね。
この表記では桜が色を説明する為の語になってしまい、季語「桜」の本来のパワーを発揮できないと思います。
私は末尾の「あり」も推敲できるかと思います。
「桜色が」「(どこどこ)に」とくれば「あり」と書いていなくても、読み手は「(どこどこ)に桜色があるんだろうなぁ」と考えてくれると思います。
動詞を省いて余韻を残したり、意外性のある動詞を用いて捻りを効かせたりしてはどうでしょうか。
私は桜色の頰をしている人物について「なんでこの人は頰を赤らめているのかな?」と疑問に思いました。
人物像の設定をまるっと読み手に委ねるのも手だと思いますが、どこまで描写するか悩ましいですね。
もう少し踏み込んでみた方が良いのではないか、というのが私の考えです。
なぜなら「桜の空と人物の頰に似た色を見出しましたよ」というポイントがこの句の一番大きな工夫だと思うからです。
これに加えて「どんな人がどんな理由でこんな表情をしてるのか考えてみてね!」という投げかけをしてしまうと、一番の工夫を味わう前にやるべき事が持ち上がってしまい、双方が霞んでしまう気がするのです。
容量オーバーにならない様に、「これは連れ添って歩く二人の情景なのよ」くらいの情報は伝えて状況をすっきり伝えるべきだと考えました。
花見の酔っ払いが赤ら顔をしているのではなく…。
さくら染む夜空に隣行く頬に
点数: 1
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私の拙い句を添削して下さり、本当にありがとうございます。
自分に見えない欠点や注意すべきところが大変良く分かりました。
ビシバシ添削して下さい。
よろしくお願いします!
サラリーマンのおじさんが続いたので、今度は若いお姉さんが主人公で詠んでみました。
彼氏と夜桜見物デートですが、嬉しくて好きすぎて桜と同じ色の頬をしている女性が、自分でも気づいているだけにちょっと困ってます。
夜空に桜が月夜に照らされて浮かんでる様子が出ればと思いましたが、難しすぎて諦めました。
御指導、宜しくお願いします。