「サングラス嘘で固めたシャイな奴」の批評
回答者 北野きのこ
添削した俳句: サングラス嘘で固めたシャイな奴
かぬまっこさん連投失礼します。
私の蟻の句へコメントを頂き、ありがとうございました。
実はあの句は誕生日祝いの宴会の翌朝の光景を想定して詠んだものなのです。
「酔っ払って寝てしまい、目覚めると酒瓶に蟻がいた」というようなイメージです。
この句の原型は「二日酔い」「誕生日」「空き瓶」などの言葉で具体的な状況説明をした句なのですが、それをかなり弄り回した後にできたという経緯があります。
私の中にも「ここまでやると情景が伝わらないかなぁ」という心配があった句なので入選に自分で驚いています。
助詞「に」についてですが、この添削道場でも説明的になり過ぎるきらいがあると話題に上る事が多いですよね。
そんな指摘を読んで私も「に」の使用にはかなり慎重になってはいるのですが…。
今回の二句でも、上五が「瓶の蟻」の場合と「瓶に蟻」の場合とで、どちらが良いか悩みました。
「瓶の蟻」の方が「瓶の中の蟻が歳を食った」という誤読を招きやすいのではないかと私は考たのですが、こちらが選ばれたのですよね(笑)
ひょっとすると、選者の夏井先生にも私の意図は伝わっていないのかもしれません。
是非入選の意図を聞いてみたい所ですが、コメントを貰うには地選以上に食い込まなければならないのですよね…。
道は遥かだなぁ…(苦笑)
点数: 2