思ひ過ぐ柳は風に揺るものと
作者 東次郎 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。
「思ひ過ぐ柳は風に揺るものと」の批評
回答者 北野きのこ
東次郎さんおはようございます。
句の感想を述べさせて頂きます。
よろしくお願いします。
一読して「面白い目の付け所だなぁ」と思わされました。
コメントの通りに「風があって初めて柳は揺れていたのだなぁ。」と無風の今日を感じている作者が思い浮かびました。
揺れる柳を描写している訳ではないのに、作者を取り巻く季節を想像させられます。
「確かに大した感動もなく、揺れる柳を眺めてしまっていたなぁ」と読者もハッとさせられる句だと思います。
ご自身でもおっしゃられている様に上五に苦心の跡が滲む気がしますね。
私も文法や語彙に自信が無いので調べつつのコメント作成なのですが…
「思ひ過ぐ」は辞書によると「思う気持ちがなくなる。忘れる。(デジタル大辞泉)」という意味です。
なので掲句の倒置を解消して、散文に変換すると以下の様な内容になると思います。
「柳が風によって揺れるものであるという事を忘れる」
一方で東次郎さんが表現したかった内容はこんな感じだったのではと私は想像します。
「柳が風によって揺れるものであるという事を忘れていた」
「(忘れ)ていた」となれば「過去の時点から現時点まで忘れていました」と読者に伝えられると思います。
東次郎さんは忘れていた事柄を今日の光景から発見した、という感動を読み込もうとされたのではないでしょうか?
…さて、このニュアンスを古語の助詞で表現しつつ、17音に収めなければならない訳ですが(笑)
私の能力では動詞を変えなければ難しそうです。
東次郎さんの発想からずれてしまっていたら申し訳ありません。
思ひ出す柳は風に揺るものと
凪に知る柳は風に揺るものと
以上、長々と失礼しました!
点数: 4
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「思ひ過ぐ柳は風に揺るものと」の批評
回答者 腹井壮
東次郎さん、こんばんわ。いつも御世話になります。風鈴は意外と鳴らないし東次郎の着眼点も当たり前のように見えてそうでない部分を見ているのですね。見習いたいと思います。ところで「思ひ過ぐ」は思いが消えてなくなる事みたいですね。ですからコメントと溝があるようです。
思ひ込み柳は風に揺れるもの
が意図に近い形と思われます。
点数: 1
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「思ひ過ぐ柳は風に揺るものと」の批評
回答者 腹井壮
申し訳ありません。ここはやはり「思ひ過ぐ」のほうが良かったですね。少し変えて
過ぐる思ひ柳は風に揺るるもの
に改めさせて頂きます。
点数: 1
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「あれっ、今日の柳は風に揺れてないや」そんな日もありますね