俳句添削道場(投句と批評)

北野きのこさんの添削最新の投稿順の10ページ目

「縁談の濡れ縁に爆ぜ猫の恋」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 縁談の濡れ縁に爆ぜ猫の恋

酔いどれ防人さん、こんにちは。
私の猫の恋の句にコメントをありがとうございました。
句作の先輩方から句を評価していただける事がとても嬉しいです。
まだまだ上を目指して頑張りたいと思います。

さて、掲句の感想を述べさせて頂きます。
同じ季語で創作していても、こんな風に違いが現れるのですね。
自分の内面が透ける様で気恥ずかしいです(笑)

ワイスさんもおっしゃっている通り、粛々とした縁談のイメージと猫の恋の野性的なイメージの対比がとてもおもしろいと思います。
どぎまぎする若い男女の微笑ましい光景を想像しました。

私の不勉強でしたら、申し訳ないのですが、「爆ぜ」をこの形にしてあるのは何故なのでしょうか。
コメントからこの「爆ぜ」は「猫の恋が勃発した」という様な意味かなと考えました。
であるなら「爆ぜる」もしくは「爆ずる」と連体形にしなければ、意味が通りにくいと思うのですが…
「爆ぜ」だと縁談がご破談になったと読めてしまいますよね。

縁談の濡れ縁爆ぜる猫の恋

古語辞典で活用など調べてみたのですが、難しくて投げ出してしまいました(笑)
的外れな指摘でしたらごめんなさい!

点数: 1

「細雪や礫に変はる妻を抱き」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 細雪や礫に変はる妻を抱き

腹胃壮さんこんにちは。
猫の恋の句にコメントをありがとうございました。
お褒めの言葉を頂き、嬉しい気持ちでいっぱいです。
実際の所、あの句は偶然の産物が沢山入り込んでできあがった物なので、自分の意識の下で効果的な作句ができる様、今後も頑張りたいと思います。

さて、句の感想を述べさせて頂きます。
恥ずかしながら時実新子さんも橋本多佳子さんも存じ上げなかった私なりの感想ですが…

コメント欄に挙げられていた句を拝見する限りでも、情熱的な恋愛を経験し、俳句や川柳を残した方なのだと言う事は理解できました。
他所の男性と情念を交わす妻を見る夫の心情を読んだ句なのだと思います。

掲句の字面だけから、その事を理解するのは私には難しかったです。
「礫に変わる」が体を強張らせた状態の喩えとの事でしたが、この用法は一般的なのでしょうか。(私の不勉強でしたら申し訳ありません)
「礫(=小石)に変わる」と提示されたら、「この妻は亡くなったのかな」と読み取る人の方が多い気がします。

直後に「抱き」があるので、本当に手元に礫がある訳ではない
(抱ける様な大きさの石を礫とは呼びませんよね)
→何かの喩えなのかな…と考えてヒントを探す
→「細雪」…ひょっとして雪礫の事…?

という位の所で私の読解は座礁してしまいました。

解説を伺えば、
「心ここにあらず、けれど強い情念を宿した状態」
の比喩として工夫されたのかなと思うのですが、素人の私には正直難解でした。

個人的には雪の景色を下五に配置した方が余韻が生まれるかと思います。
抱く妻の凝りし心細雪
見つめれど抱けども融けず細雪

点数: 2

「雪華降り頭に飾り歳をとり」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 雪華降り頭に飾り歳をとり

九造里子さん初めまして。
よろしくお願い致します。

私も北国住まいですので、他の皆さんの春の俳句を拝見して羨ましく思っています。
暦の上では春なので春の季語で作句しようと思うのですが、目の前が雪で真っ白だと難しいです(笑)

一方、北国ならではの春が詠めれば素敵かもなとも思ってもいます。

さて掲句の感想を述べさせていただきます。
一読してみて、省ける言葉が多くあるなと感じます。

「雪で髪が白くなった」という意味が伝われば
「雪が降ったこと」「頭を白く飾った」事は自明なので「降り」「飾り」は省けそうです。

また「雪華」という表現にも再考の余地があると私は思います。
美しい表現ですが、前後の内容や字面とマッチしていないとチグハグな印象を読み手に与えかねません。
字数稼ぎだと思われては勿体ないです。

髪が白くなった事を伝えられれば「歳をとり」も推敲できそうです。

極端な話「雪に白き髪」くらいでも掲句の内容を伝える事ができてしまうと思います。
空いたスペースで、九造里子さんなりのオリジナリティが出そうな単語を組み合わせられたら素敵ですね!
「言うは易し」ですが(笑)

私は「5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)からヒントを探すと良いよ」と教わった事があります。
九造さんの発想から離れるので、添削ではありません…

雪の街独り行く吾の髪白し
雪の朝忘れん坊の髪白し
雪の夜や駆け来る君の髪白し

長々と失礼しました!

点数: 3

「リクルート輝くスーツ君眩し」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: リクルート輝くスーツ君眩し

Beginnerさん初めまして。
よろしくお願いします。
感想を述べさせていただきます。

私もこの句は無季なのかなー、と思います。
街中なら年中リクルートスーツの学生さんを見かける気がしますし…。
無季にする積極的な意図が無いのであれば、季語を入れるだけで光景を鮮明にできるかと思います。

コメント欄にリクルートスーツについての言及がありましたので、句の中の「リクルート」と「スーツ」もまとめてみてはいかがでしょうか。
「recruit」ひと単語だけだと「新人、新入生、新兵」といった意味ですし、会社名が思い浮かぶ人も多い気がします。

リクルートスーツの君や風光る

上五中七の内容からもっと離れたイメージの季語を取り合わせて、大胆な場面転換にしても面白いかもしれませんね。

点数: 4

「放課後の校庭姉としゃぼん玉」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 放課後の校庭姉としゃぼん玉

かぬまっこさんおはようございます。

郷愁を誘われる綺麗な光景ですねぇ。
ただ「姉としゃぼん玉」との表記だと「姉と私でシャボン玉遊びをした。」とも
「私は校庭で姉を見ました。同時にシャボン玉も見ました。」とも読めると思うのです。
伝えたい光景がはっきりしないのも減点ポイントなのではないでしょうか。

放課後や姉と吹きたるシャボン玉
放課後や校庭には姉とシャボン玉

上記のポイントを直すとこんな所かなーと思うのですが、まだ報告句から脱していませんね…

放課後の校庭姉はしゃぼん玉

句意ががらっと変わってしまうので、添削にはなりませんが。
俳句ポストの入選作を見ていて、童謡「しゃぼん玉」の作詞者のお子さんが亡くなっているエピソードから着想した句など、シャボン玉の儚さを詠み込んだ句が多い印象がありました。

儚さに限らず、句の中で季語のイメージを捉えられているか、そのイメージを用いて詩を仕立てられているか、が大事なポイントなのだなぁと勉強できた気でいます。
(それが俳句の根本なのでしょうが)

そういう意味で一捻りが求められているのかなぁ。

末尾ですが俳句ポストの入選、おめでとうございます。
シャボン玉とスペーシアの取り合わせ!
提示されてみると相性バッチリですが、私では思い付かないなぁ…。
春の陽気の往来が目に浮かびます。

実は私も名字を「西野」として投稿していたんです。
かぬまっこさんと同じ欄に並べて、とても嬉しいです。
初めての人選にかなり舞い上がっています(笑)
次もお互い頑張りましょうね!!
(次回発表分には締切を逃して投稿できていないのですが)

点数: 0

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