俳句添削道場(投句と批評)

幸福来々さんの添削得点の高い順の5ページ目

「すすき梅雨米寿の母の髪をすき」の批評

回答者 幸福来々

添削した俳句: すすき梅雨米寿の母の髪をすき

コメント失礼します!

お母さんの髪を想像させようとする強い意志を感じられます。
「秋の長雨」のことを『すすき梅雨』というのは初めて知りました。
『すすき梅雨』の『すすき』からお母さんの髪の感じを。
『梅雨』からお母さんの歴史を、そしてこれからをという感じですかね。
その髪をすいている作者のお母さんに対する尊敬や哀れみも感じ取れました。

切れがない『すき』を選んだことによる効果としては、お母さんの髪をすいて、ごはんを作って、体を起こしてあげてみたいな感じで、作者がお母さんに対して色々してるのだなという想像しやすくなります。
もしくは、「お母さんの髪をすいたから何かを感じた」となりますが、こちらに関しては俳句の中にヒントが結構ないと伝わらないので、かなり難しいと思います。

ただ、『すすき』と『米寿』の『米』を響き合わせたいという意図があるかもしれませんが、『すすき梅雨』と『母の髪をすき』を取り合わせば、お母さんがご高齢であることは想像つきやすいと思います。

こうしたかったらこんなのどうですか?という意味で句を残しておきます。

・お母さんを弱々しくする髪の描写を入れる
すすき梅雨梳きたる母の髪細し

・髪の描写を読者に託す(昨日のプレバトの横尾さんの句の添削ででてきた余韻の残し方)
すすき梅雨梳きたる母の白髪は

点数: 2

朝まだき雨のひそかにおく秋よ

回答者 幸福来々

添削した俳句: 朝まだき雨密やかに秋置けり

『秋刀魚』の句のコメントありがとうございます!

母の話に笑ってもらってうれしかったです!
言葉の勉強は楽しいですよね!

本句ですが、私は「夜の間に雨が涼しさや銀杏の葉など秋が深くなったと感じるものをおいてくれていた」と読みました。
なので、秋の雨の日の一日の期待感みたいなものをこの句から感じました。

他の方のコメントにあるように、主語が季語以外の場合の動詞で着地は難しい場合が多いです。
「雨が秋を置いた」となっているので、『雨』が主役に感じてしまうからです。
なので、主語が季語以外の場合は、季語の体言止めを意識すると俳句っぽくなります。
この句でいうと「雨が置いた秋」とすると、『秋』に焦点が行くため、主役は『秋』になりますよね。

あと、これはもう趣味趣向の話かもしれませんが、上五に『朝まだき』というちょっとゆとりのある朝の表現するのであれば、中七下五の助詞は省略しない形の方がいいと思います。
句全体で見た時のゆとりの統一感が生まれます。
結構俳句って助詞でゆとりができるので、句を構成する要素が少ない場合は意識した方がいいかもしれません。

点数: 2

「横顔のレリーフめける月の下」の批評

回答者 幸福来々

添削した俳句: 横顔のレリーフめける月の下

文法についてのみコメント失礼します!

「めける」は「めけり」の連体形(名詞を修飾する形)なので、「横顔のレリーフみたいなってしまった月」という読みが正しいです。
なので、「横顔がレリーフみたいになってしまった」といいたいのなら「横顔のレリーフめけり」になります。

また、「めけり」は完了形なので「みたいだ」と言いたいのであれば、「めく」なりますけど、この場合、終止形と連体形の形が同じになるので、皆さんがコメントされてる通り、両方の読み方ができてしまいます。

点数: 2

「横顔のレリーフめける月の下」の批評

回答者 幸福来々

添削した俳句: 横顔のレリーフめける月の下

卓鐘へ

私は本句において、文法上「横顔がレリーフみたいだ」とは読むことはできないという意見ですよー。

終止形も連体形も同じ活用である場合(「食べる」とか「見る」とか)であれば、卓鐘さんのおっしゃるとおり、係るはずのない名詞を持ってくることによる解決は良いと思います。
ですが、「めく+けり」については、連体形は「めける」、終止形は「めけり」と別の活用になるので、「めける」の後に何をくっつけようが、文は完結しません。
よって、本句を「横顔がレリーフみたいだ」と読むことはできないということです。

ちなみに、『日の当たりたる荒野』の『たる』も連体形なので、『当たりたる』は『遠山』には係らず、必ず『荒野』に係ってきますよ。

一応、参考URL貼っておきます。
「けり」
https://www.hello-school.net/haroajapa009003.htm

「たり」
https://www.kotenbunpou.com/%E5%8A%A9%E5%8B%95%E8%A9%9E/%E3%81%9F%E3%82%8A-%E3%82%8A/

点数: 2

「横顔のレリーフめける月の下」の批評

回答者 幸福来々

添削した俳句: 横顔のレリーフめける月の下

俺もまた飛んじゃったw

いやいや!
個人的には、俳句に対して新しい観点が生まれそうなので、楽しんじゃってますw

私は基本的には、複数の読みが発生するのは狙いがないとしちゃいけないと思っていました。

文法としておかしいと指摘したいわけじゃなくて、この文法だとこう読まれるよ。言ってるつもりです^^;
色々言われるくらいなら、読ませたい読み方に沿った文法を当てはめたらどうですか?って感じですw

でも、ちょっとこの考え方も間違ってたかもって思ってます。

点数: 2

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