俳句添削道場(投句と批評)

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横顔のレリーフめける月の下

作者 知世  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

「月の下」、上五に「月光に」の方がいいかなあ。
「めける」もなあ。
まず「横顔がなあ」。
考えているうちによく分からなくなってしまいました。

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「横顔のレリーフめける月の下」の批評

回答者 イサク

たまたま鑑賞していたらありましたありました。
今さらですし、しつこいですし、先に出てたらすみません。

蛍火の今宵の闇の美しき/虚子
立秋の雲の動きのなつかしき/虚子

この二句は、「の」で繋いだあとの形容詞連体形から、戻って「の」の前の語を修飾する形です。
「美しき」は「今宵の闇」。「なつかしき」は「雲の動き」。

この二句が間違いではないなら、御句「横顔のレリーフめける」という形そのものは、俳句文法的には間違いではないと言えます。
ただその後に「月」を置いた語順が、誤読の原因になったということで。

句の評価:
★★★★★

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「横顔のレリーフめける月の下」の批評

回答者 げばげば

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★★★★★

こんにちは。
いつも深いコメントありがとうございます。

月の下にいろ様子を、レリーフにたとえる。面白い発想ですね。
ぱっとブロンじゃなく、大理石の横顔レリーフ、カメオブローチっぽい感じを思い浮かべましたが、そういう感じでしょうか?
めけるが「月」にかかるのか、「月の下」の顔にかかるのか、

レリーフのやうな月下の君の顔
なんとなく、見とれている端正な顔に思えて、「君」を出したしまった、、安直。

みたいな感じで、顔を後に持ってきましたが、、、「月」が主役になってるか提案がちょっと心配ではありまする、、。

とにもかくにも、比喩一つも面白い発想ありきだと思うので、レリーフ、とてもいいと思います(*^^)v

点数: 2

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「横顔のレリーフめける月の下」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

「横顔のレリーフめける月」と受け取るのが誤読でしょうか?
絵本の世界、あるいはギリシャ彫刻の月。
その下にいる自分。

コメント的には、『月下の(誰かの)横顔がレリーフのようだ』が正しいと思いますが・・・
とすると、語順か何かの調整ですね。

げばげば様ではないですが、「誰か」を登場させてしまうのが「風景を描写」しやすいと思います。
「レリーフのような」「レリーフの如く」を使ってもいいのですが、ここは「めける」なのでしょうねぇ・・・

・横顔のレリーフめける君月下
・レリーフになりゆく横顔や月光
・レリーフのような横顔月渡る

知世様の意図しているところに着地できている気が全くしません(笑)

点数: 2

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「横顔のレリーフめける月の下」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

レリーフを持ってくるところがやはりセンスがありますね。

ただ皆さんのおっしゃるとおり誤読というか、「横顔のレリーフめける月」で、月が横顔のレリーフみたいと読めますね。そう思って読んで「の下」で、月の下をクローズアップになるから、ん?変だ?と思って、あっ、横顔が、月の下でレリーフみたいと言いたいのかと時間差で分かりましたが。。にしても分かりづらい語順です。

僕の感覚だと、「君」とか入れちゃいたくなるんですが、これはわざと入れてないんでしょうね。ちょっとセンチメンタルが過ぎてそれをこのむ作者とは思えない。誰でもない人だけどレリーフみたいに映る月下を詠みたかったんだろうなぁと。そうだとすると「横顔」という顔のアップもいまいち感があります。人々がレリーフみたいに見えるのか、誰か特定の人を指したかったか、どうなのでしょう。

なんか世界の人々が、レリーフのように無機質になっていき、自分だけが普通の人間としてそこに取り残されたような世界観だとした場合の提案くをいくつか。

・レリーフのやうな人のゐる月下
・人々のレリーフとなる月下かな
・月光やレリーフに描かれし街

むず^^

点数: 2

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「横顔のレリーフめける月の下」の批評

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

こんにちは。知世様、いつもお世話になってます。

御句、私は「月が人の横顔のレリーフのように見える、その下にいる自分」をお詠みになったととらえていました。
ところが、皆さんのコメントを読むと、月の下にいる誰かの横顔がレリーフのようだ、というのが本当ですか?
恥ずかしながら、私にはまるでそういう風には読めませんでした。
あらためて、鑑賞力の無さを感じております。
九月になり、めっきり鑑賞力が落ちました。せめてカーンと晴れてでもくれれば…。

点数: 2

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「横顔のレリーフめける月の下」の批評

回答者 幸福来々

句の評価:
★★★★★

文法についてのみコメント失礼します!

「めける」は「めけり」の連体形(名詞を修飾する形)なので、「横顔のレリーフみたいなってしまった月」という読みが正しいです。
なので、「横顔がレリーフみたいになってしまった」といいたいのなら「横顔のレリーフめけり」になります。

また、「めけり」は完了形なので「みたいだ」と言いたいのであれば、「めく」なりますけど、この場合、終止形と連体形の形が同じになるので、皆さんがコメントされてる通り、両方の読み方ができてしまいます。

点数: 2

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「横顔のレリーフめける月の下」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

補足(主に、なおじいさん、幸福さん向け)

連体形の「めける」が月にかかるか、月の下にかかるかで読みが分かれるのですよねー。

普通は、(横顔がレリーフのようになっている月)の下ですが、特に俳句では、関係のない主語・述語を連体形で繋いでいく手法があるので、
(誰かの)横顔がレリーフのようになってしまっている→(月の下)である。
とも読めてしますのです。(ただ、横顔が誰のかわからないので、普通に読むと一つ目なんですが。)

毎回例に出すのですが、「さまざまな事思い出す桜かな」(思い出させるでなく思い出す。桜が思い出しているわけはないので、思い出しているのは作者)「遠山に日のあたりたる枯野かな」などで、かながついてないバージョン。

つまり「横顔のレリーフめける月下かな」と書いたのと同じ。こう書けば、月の横顔がレリーフのようだという読みはかなり減るでしょう。

で、どっちか悩みましたが、間違いなく後者だと思います。
一つは、(レリーフのような月の)下。って流石に言わないだろうと。散々描写しておいて、そんな月の下ってアピールされてもなんか、そういう月の下は違うのかなぁとあれこれ考えてもよくわからなかったのでもしやと思いました。
二つ目は、コメントです。「月光に」の方がいいのかなぁ。これで確信しました。月光にを上五に持ってくるということは、レリーフのような月ではなく、月光によってレリーフのようになったと言いたいのかと。

点数: 2

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「横顔のレリーフめける月の下」の批評

回答者 幸福来々

句の評価:
★★★★★

卓鐘へ

私は本句において、文法上「横顔がレリーフみたいだ」とは読むことはできないという意見ですよー。

終止形も連体形も同じ活用である場合(「食べる」とか「見る」とか)であれば、卓鐘さんのおっしゃるとおり、係るはずのない名詞を持ってくることによる解決は良いと思います。
ですが、「めく+けり」については、連体形は「めける」、終止形は「めけり」と別の活用になるので、「めける」の後に何をくっつけようが、文は完結しません。
よって、本句を「横顔がレリーフみたいだ」と読むことはできないということです。

ちなみに、『日の当たりたる荒野』の『たる』も連体形なので、『当たりたる』は『遠山』には係らず、必ず『荒野』に係ってきますよ。

一応、参考URL貼っておきます。
「けり」
https://www.hello-school.net/haroajapa009003.htm

「たり」
https://www.kotenbunpou.com/%E5%8A%A9%E5%8B%95%E8%A9%9E/%E3%81%9F%E3%82%8A-%E3%82%8A/

点数: 2

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「横顔のレリーフめける月の下」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

あちこち飛んじゃった。出張しなきゃよかたw

>「レリーフめける」=「レリーフめく」の已然形 +助動詞「り」(~た)の連体形の「る」だと思っていたのですが違うのでしょうか?

あってますあってます。(正確には「り」已然形出なく、四段活用の命令形です。(形は一緒だけど)幸福さんもそこが重要じゃないので(終止形か連体形かがだいじ)細かくは書いてないだけかと思います。

問題は、この連体形が「月の下」ではなく「月」にかかるとまずは読んでしまうので、そう読むと、「横顔がレリーフみたいな月」の誤読が発生します。「月の下」にかかるならば、月の下の横顔がとは普通は読まないので、(誰かの)横顔が・・・めける(月の下)と読めます。(誤読を防ぐには、月下が良いと思います。)
蛇足ですが、月の下にかかるとしても、それは連体形の活用語の主語という訳じゃないです。(主語とは限らない。英語で言うと、関係副詞、関係代名詞、関係形容詞が混ざったような使い方が連体形ですね。)

点数: 2

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「横顔のレリーフめける月の下」の批評

回答者 幸福来々

句の評価:
★★★★★

俺もまた飛んじゃったw

いやいや!
個人的には、俳句に対して新しい観点が生まれそうなので、楽しんじゃってますw

私は基本的には、複数の読みが発生するのは狙いがないとしちゃいけないと思っていました。

文法としておかしいと指摘したいわけじゃなくて、この文法だとこう読まれるよ。言ってるつもりです^^;
色々言われるくらいなら、読ませたい読み方に沿った文法を当てはめたらどうですか?って感じですw

でも、ちょっとこの考え方も間違ってたかもって思ってます。

点数: 2

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「横顔のレリーフめける月の下」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

再登場失礼します!

夜長の句、コメントありがとうございます!みなさんの読みは深くて、いろんな読みができて俳句は面白いなあと思います。一方で狙い通りに読んでもらえて嬉しく思います、知世さん😆

まさに、夜を愛でる句というか、夜が長くなることを喜んでる句です。この夜を何してすごそかなー、なんて思いながら、24時間スーパーに行って、何を買うでもない、ただただカートいっぱいに夜長を乗せて、という句でした。
カートと夜長で詠みたくて、そこからわりとすぐにカートいっぱい分の夜長を楽しんでる感じを詠みましたが、いっぱいという措辞で、誤読誘導が少し多かったので、配慮したかったなあ、、ですね。

点数: 1

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