俳句添削道場(投句と批評)

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すすき梅雨米寿の母の髪をすき

作者 たんせき  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

取り合わせを意識して作句しました。
少しぎこちない感じがしています。髪をとかし、髪をとく、髪をすく、髪をすき
色々悩んでおります。よろしくお願いします。

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すすき梅雨母の米寿の髪をすく

回答者 イサク

こんばんは。

綺麗に決まっていると思います。

私は下五は終止形が好きですね。「好き」と置くと意識が上五に戻ってしまうので。
あとは語順でイメージが変わりますよ、というお試しの提案句。
(どちらがいいというわけではありません)

句の評価:
★★★★★

点数: 2

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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「すすき梅雨米寿の母の髪をすき」の批評

回答者 幸福来々

句の評価:
★★★★★

コメント失礼します!

お母さんの髪を想像させようとする強い意志を感じられます。
「秋の長雨」のことを『すすき梅雨』というのは初めて知りました。
『すすき梅雨』の『すすき』からお母さんの髪の感じを。
『梅雨』からお母さんの歴史を、そしてこれからをという感じですかね。
その髪をすいている作者のお母さんに対する尊敬や哀れみも感じ取れました。

切れがない『すき』を選んだことによる効果としては、お母さんの髪をすいて、ごはんを作って、体を起こしてあげてみたいな感じで、作者がお母さんに対して色々してるのだなという想像しやすくなります。
もしくは、「お母さんの髪をすいたから何かを感じた」となりますが、こちらに関しては俳句の中にヒントが結構ないと伝わらないので、かなり難しいと思います。

ただ、『すすき』と『米寿』の『米』を響き合わせたいという意図があるかもしれませんが、『すすき梅雨』と『母の髪をすき』を取り合わせば、お母さんがご高齢であることは想像つきやすいと思います。

こうしたかったらこんなのどうですか?という意味で句を残しておきます。

・お母さんを弱々しくする髪の描写を入れる
すすき梅雨梳きたる母の髪細し

・髪の描写を読者に託す(昨日のプレバトの横尾さんの句の添削ででてきた余韻の残し方)
すすき梅雨梳きたる母の白髪は

点数: 2

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「すすき梅雨米寿の母の髪をすき」の批評

回答者 知世

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
良い句だなと思ったのでコメントさせていただきます。
「すすき梅雨」私も初めて知ったのですが、老母の髪をとかすイメージにピッタリですね。
個人的に「すき」よりも「とく」や「とかす」の方が好きです。
「すすき」と「すき」で韻を踏んでる感じになると語感よく読める気がするのですが、それがこちらの句には余計なことのように思えたので。
スルスル読むより立ち止まるような表現の方が似合う気がします。

点数: 1

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「すすき梅雨米寿の母の髪をすき」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

再登場失礼します!

早速取り合わせチャレンジをしているということで、チャレンジ精神って大切ですよねー、好きです。

季語と合わせる17音の作文に苦労しています。よきアドバイスお願いします。

ということですが、よきアドバイスなんてげばみたいな駆け出しには出せないかもしれません、私の返答でいいのか、もっといろんな皆さんのご意見も聞いてくださいね。作句については、きっと皆さんいろいろ悩みながら取り組まれているので、いろいろ考えがあるのかと思います。

みなさん、どうなのでしょうね。取り合わせにおいては、多くは季語以外の文からできている方は多いのではないでしょうか?季語から決めるのって意外と難しくて。季語を先決めると、意外と、残りの部分が季語に近い文を作りがちで、そうなると取り合わせって失敗することが多いのです。
なので、比較的季語以外を先に思いついている方が多いと思います。

たとえば、私の拙い拙い句でいうと、大体日常のプチ発見から。
「分譲の幟はためきて白風」
モデルハウスって好きだけど、今日通勤の車から見たモデルハウスってなんかも音寂しげだった。「分譲の幟」もなんか夏より秋になったら元気よくはためいてない気がする、ふぁたふぁたふぁたみたいな。というところからスタートで措辞を作り、その後に、「秋風」いや、この秋の風は色がない感じにしたい、「白風」で決まり!こういう流れです。

「つめたーいの褪めたる文字や秋の潮」
海岸道路を歩いてたら、海の家の撤去跡が見えて、自動販売機の文字が褪せてて。
自販機の褪せたる文字 という措辞ができて。でも、これでは文字が褪せてるなんてありきたりだな、ちょっとオリジナリティを。秋の句だから、もっとぐーっと自販機にズームアップして、この「つめた~い」という文字と季語を合わせよう、じゃあ、季語は「秋の潮」か「秋の浜」が響くかなー。こういう感じの作句でした。

逆に季語から決まってときは兼題のときとか。例えば、「天の川」
「配達のカブを停めたり天の川」
これは、天の川ってきれいだなあという句や、天の川を見上げるという句は多いので、見上げるという言葉を使わずに天の川を見上げさせたいなあ、あ、叔母さんバイクで新聞配達してたけど、ほんと毎昼夜大変そうやったなー、天の川を見上げる日はあったのかな、忙しくてスルーしてたのかな、でも、もし見上げてほっとしてたらいいなあ。ということで上五中七完成。こういう流れでした。

自分の作句の取り合わせの流れを3句くらい紹介したところで、、、学ぶポイントがあるかもわからず、手練れの皆さんからいろいろ聞いてほしいですが、たとえば、そういう感じでした。

とにかくプチ感動・プチ発見を見逃さず、その発見と季語を合わせるってのげばの詠み方かもしれません。
そういう意味では、「母の髪をすく」ということと「秋の雨、それをすすき雨」として合わせようというのが、みなさんにうまく届いたのだと思いますー(*'▽')

これが正解とか、きっと他のみなさんの中でもないのだと思いますが、いろいろ試してみてくださいねー。

点数: 1

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「すすき梅雨米寿の母の髪をすき」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句、これ、めちゃくちゃ佳句ですねー。
早速のチャレンジですね、取り合わせ。
「すすき雨」は私の歳時記には載っていなかったですが、秋の気配のする雨、そして髪の毛への連想。意図的に置かれていて、これはとてもいいと思います。

季節感のあることばが重なってしまうから取り合わせしてみよう、という話をしていましたが、完全に「すすき雨」の力を借りて、お母さんの髪の毛を梳く様子をそこはかとなくじんわりとした感慨で包んだ佳句と思いますー(^▽^)/

点数: 0

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添削対象の句『すすき梅雨米寿の母の髪をすき』 作者: たんせき
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