俳句添削道場(投句と批評)

みつかづさんの添削最新の投稿順の12ページ目

「春深し塀にポツリと落ち椿」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 春深し塀にポツリと落ち椿

めいさん、こんばんは。

拙句「花見ゆる河内堅上発ち西へ」へのコメントありがとうございました。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/24739

あまりにも知名度が低過ぎる土地の固有名詞ですので、旧国名の「河内」をそのまま入れて「大阪府の東側」とザックリほのめかしましたが、「読者に寄り添えていない」という所をご指摘なされたのは、流石お三方と思いました。

さて、貴句を拝読しました。

景がパッと目に浮かびます。キレイな景ですよね。
次に、「落ち椿」も季語ではありますが、この季重なりは問題にならないと私は思います。何故なら「塀の上にあるもの(物体)」としての描写ですので、映像を持たない「春深し」でもこちらに作者の感動はあると、読者は読み解く事ができます。

ただ、このままでは読者はフラフラと読みを迷ってしまうのではないか? 場合によっては誤読するのではないか?が懸念されます。
それは、「プラスの意味」で作者が感動なさったのか、それとも「マイナスの意味」で感動なさったのか、季語「春深し」では読者側の視点ではハッキリ分からないという点です。
作者コメントにお書きの「憐れ」という単語の意味がとてつもなく幅が広い上に、上五が文語体から始まっていますので、読者は寧ろプラスの印象で受け取ってしまいがちかと思われます。

どちらかへホンの少し読者の動線を導かれると、誤読は無くなりそうです。

具体的には、マイナスの意味での感動の場合はケントさん、竜子さんの提案に私も賛同致します。他には「菜種梅雨」等の季語がありそうです。

プラスの意味での感動の場合は「風光る」、「清明」、「夏隣」、「初虹」、「磯遊び」等の季語がありそうです。

めいさんの持ち味は「情感の豊かさ」にあるのではないかと私は思っており、「めいさんの世界」へ、読者の背中をホンの僅かに押してくだされば、読者は迷い無くその世界へ飛び込んでいけるのではないかと、私は思っております。

点数: 1

「集合の二丁目の角一年生」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 集合の二丁目の角一年生

こんばんは。
貴句、拝読致しました。

児童達の活き活きした様子がパッと浮かびました。新鮮な一年生達ですよね。

ただこの句、パッと見では読み迷いました。
「きっと集団登校でしょうけど、もしかしたら放課後に遊ぶ子達が自発的に集合したのかもしれない。作者が伝えたいのはどちらだろう?」と。
そして作者コメントを拝見し、「あ、集団登校の方だったのか」と。

それなら、「角」という「場所」ではなく「朝」という「時間帯」を入れると、誤読の余地は減るのかなと私は思いました。

更に、季語「一年生」をもう少し前へ押し出しても良さそうかなと思います。
具体的には、以下の様な例です。

・二丁目の朝集合の一年生

点数: 2

「春深し一枚脱ぐや昨日より」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 春深し一枚脱ぐや昨日より

初めまして、こんばんは。
貴句、拝読しました。

結論から申し上げますと、既にげばげばさん、めいさんが仰られていますので、私からは特にはございません。

強いて申し上げるとすれば、このサイトは「添削道場」。
「添削」。つまり、「作者が伝えたい事に対し、足りていなければ言葉を添え、多過ぎるなら削るアドバイスをする場」。改作(作り変えてもらう)の場ではないという事です。
ですので、本来なら俳句は自句自解を嫌うのですが、ここでは逆です。
しっかり自句自解しないと、作者の思いが正確に伝わりませんので誰にも添削できないのです。

他の方の思いは私は存じませんが、私は「作者が言いたい事、伝えたい事が17音で言語化できているかどうか」だけを拝見しており、内容の良し悪しには言及しておりません。

次にもその是非には言及致しません。あくまで客観的な判断として、ですが、
げばげばさんの提案句「昨日よりいちまい脱げば畦青む」は少し改作に近く(原句には畔が無いので)、めいさんの提案句「昨日より一枚脱ぐや春深し」は添削。

以上の違いがあります。

点数: 1

「轟轟と陽炎の立しアスファルト」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 轟轟と陽炎の立しアスファルト

初めまして、こんばんは。
貴句、拝読しました。

単語の意味から入りますね。
轟轟:大きな物音が立つ様子
陽炎(三春の季語):地面から立ち上る蒸気で空気が乱れ、風景やものが揺らめいて見える事

「大きな物音が響いて陽炎が立っていて、最後の着地がアスファルト。陽炎は三春の季語なので、これはもう、誰がどの様に見ても、年度末の舗装か何かの道路工事に違いない。誤読の余地は無い」と私は思いました。

ですが、作者コメントには「今週末のイベントに因み」とお書きですので、「あれっ?全く違うのか。これは何のイベントかは分からないな…」と困惑致しました。

何等かのイベントでしたら下五の「アスファルト」を諦めて、どんなイベントなのかを書く以外に無いと私は思います。

轟轟から始まっていますので、音楽関係のイベントでしょうか?
もしそうでしたら、例えば「轟轟と陽炎野外ライヴに吾」位でいかがでしょうか?

点数: 1

「花冷えや開花ゆつくり見ごろ延ぶ」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 花冷えや開花ゆつくり見ごろ延ぶ

初めまして、こんばんは。
貴句、拝読しました。

「要望:厳しくしてください」との事ですので、きびしめに参ります。

中七を「遅き開花」から「開花ゆつくり」にお代えになられたとの事ですが、下五に変更が無いので、結局は同じ結末になってしまっております。

読者は何を思うのか?
「「開花ゆつくり」?、そりゃあ花冷えですから開花はゆっくりでしょうし見頃は延びるでしょうね。結局、作者は何を読者に伝えたいのかよく分からない…」と困惑してしまう訳です。

繰り返しになりますが、季語「花冷え」が上五にありますので、季語「開花」で季重なりしてまでダメ押しされなくても、花冷えだけで「開花はゆっくりだろうな→見頃も延びるだろうな」と読者には十分伝わります。桜が咲くかどうかの頃に急に冷えるのですから。

「花冷え」というたった1つの季語だけで、もう中七下五の「開花ゆつくり見ごろ延ぶ」は言い終わっており、季語を別の言い方で繰り返してるだけの内容なのです。

削った分の中七下五は12音ありますので、「開花ゆつくり見ごろ延ぶ」の代わりに何等かの描写なさる余白が十分あります。

ここは季語「花冷え」の力を信じて、いろいろな風景や情景を描写なさって下さい。

点数: 2

みつかづさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

長閑けしや桜と桃の花に蜂

回答数 : 5

投稿日時:

雀蜂今期会えるか会えないか

回答数 : 1

投稿日時:

尋ぬるや鳥は散る花散らぬ花

回答数 : 2

投稿日時:

深き春去年の日傘の今日コート

回答数 : 1

投稿日時:

此処賑ははし風光る詠み手達

回答数 : 1

投稿日時:

みつかづさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

芋を掘りバケツ二杯の天日干し

作者名 天心 舞 回答数 : 1

投稿日時:

水取や安寝の夢に入る厠

作者名 辻 基倫子 回答数 : 3

投稿日時:

春着のリハビリ進むや一歩ニ歩

作者名 森本可南 回答数 : 3

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ