「散る桜散らずあらなむ花びらよ」の批評
回答者 みつかづ
添削した俳句: 散る桜散らずあらなむ花びらよ
こんにちは。
貴句、拝読しました。
作者コメントに「散る桜を見て散らないでほしいと願いました。」とお書きですよね。
でしたら、上五は桜に対して呼び掛けの詠嘆が適しているかと思います。
具体的には「散る花よ」。
そして中七の「散らずあらなむ」。ここまでで、作者コメントの内容は描写できています。文法と意味を調べましたが問題はありませんでした。
最後は下五の着地をどうするか。
ここは、ご自身でお書きの「散る桜を見て散らないでほしいと願いました」を、深掘りなさってください。具体的には、「何故散らないでほしいと思ったのか?」。
深掘りなさる事で、博充さんの思いが5音に託せますからね。
例えば、「ご家族、ご友人の退院日が決まっていて桜を見せたいから」、「どなたかの忌日まで待ってほしいから」、「会社の花見の日がいつと決まっているから」、「美しい桜をいつまでも見ていたいから」。様々な理由が考えられます。
その理由を以て下五を埋めれば、作者の独創性(個性)を表現できます。
従いまして、私は敢えて添削例は記しません。
完成句、楽しみでございます。
点数: 1