俳句添削道場(投句と批評)

慈雨さんの添削最新の投稿順の338ページ目

「桑の実のポトリ波紋の広がりぬ」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: 桑の実のポトリ波紋の広がりぬ

春の風花さま、こんばんは。
池の近くで桑の実というのは私は見たことがありませんでした。面白い光景を句にされましたね。

柔らかいオノマトペもあっていい感じの句だと思います!
同時に、細かいところで気になった点も少し。

〇「広がりぬ」の「ぬ」は完了の意味ですよね?波紋が広がりきった、というニュアンスでしょうか。
一方、「桑の実のポトリ」はまさに今落ちた瞬間という印象です。
とすると、句の前半と後半で微妙に異なる瞬間を描写しているように感じました。
それならそれぞれ、二句に分けて詠んだ方がいいような気がします。

〇波紋は広がるものなので、「広がりぬ」と言う必要があるかどうか。
さらに言えば、波紋は何かが落ちたときに生じるので「ポトリ」も要るかどうか…極論「桑の実の波紋」だけでも、桑の実が水面に落ちて波紋が広がっていることは伝わりそうです。
もちろん、それでも入れた方がいい場合もあるので、ケースバイケースだと思いますが…。

落ちた瞬間はゆきえ様が佳い提案句を出されていますので、私は波紋が消えた後の提案句を置かせてください。
・桑の実の波紋果てたる池しづか

またよろしくお願いいたします。

点数: 1

「病床の君を励ます若葉風」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: 病床の君を励ます若葉風

ゆきえ様、こんばんは。
病床から作句をされている方たちは本当に尊敬しますし、こちらが励まされますね。
素敵な応援句。原句となお様の提案句に1票です。

点数: 1

「風の香や白きカーテン洗いたて」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: 風の香や白きカーテン洗いたて

るる様、こんばんは。
カーテン洗い、つい先延ばししてしまうのですが、洗われたのですねーお疲れさまでした。
気持ちの良い一句です。

文法的なことで、「文語+現代仮名遣い」というちょっと珍しい形ですね(間違いではないです、たぶん)。
オーソドックスな「文語+歴史的仮名遣い」なら「洗ひたて」になるかと思います(ゆきえ様の提案句はそうされていますね)。

コメントの件、「風の香」を感じているわけですから作者は「屋外」または「窓の開いた屋内」にいることになると思います。
春の風花さまのコメントされているように、室内にいるとはわからないですね。

私は庭かベランダで、洗ったカーテンを干しているような光景を思い浮かべました。
ただそうすると、季語「風の香」(風によって運ばれてきた青葉・青草の香り)よりも洗剤の香りがしてきそうな…。コメントを読むと、やはり洗剤の香りを味わっているように見えます。うーん。
ニュービーズはたしかに「すずらんの香り」ですが、実際に鈴蘭があるわけではないので、それを「鈴蘭」や「風の香」といった季語として使うのはやめた方がいいと思います。

中七下五はゆきえ様の提案句を拝借して(原句のままでもいいのですが、若干三段切れっぽさがあるように感じました)、
・新緑やカーテン白く洗ひたて
とか。洗剤の香りとケンカしないよう、嗅覚より視覚で感じる季語が合うかと思いました。緑と白の対比で…。

長々とごめんなさい。
またよろしくお願いいたします。

点数: 2

「猫動くそれだけのこと夏の夕」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: 猫動くそれだけのこと夏の夕

万年雑草さま、こんにちは。
ほぼ一日一句投句されてますね。すごいなぁ。

少し前の句ですいません、気になっていたこちらへ。
私はけっこう佳い句だなぁと思って見ておりました。

コメント無しで見た場合、この猫が飼い猫なのか野良猫なのかはわかりませんが、「それだけのこと」から色んな想像ができるなと思いました。
①もう夕方だが、今日の出来事と言えば猫が動いた程度だ。なんとつまらない日だろうか。
②猫が今日も普通に過ごしている。それだけの平凡な日常が幸せだなぁ。
③(病気などで動けなかった)猫が夕方やっと動いた!他人から見ればそれだけのことかもしれないが、私にとってはとても嬉しいことだ。
④夕方になって夏の暑さも少し和らぎ、じっとしていた猫も動き始めた。それだけのことだが、ほっとする時間だ。
などなど。
季語の本意が生きているのは④かな?(逆に言うと①~③なら別の季語を考えたい気はします)

季語は植物とかにしても面白そうですね。
いずれにせよ、想像が広がる好きな句でした。
「それだけのこと」ってフレーズ、色々使えそうな予感がします( ̄▽ ̄)
・日脚伸ぶただそれだけのことなれど/谷口忠男

またよろしくお願いいたします。

点数: 1

「雨上がり格子の薔薇の万華鏡」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: 雨上がり格子の薔薇の万華鏡

田上南郷さま、こんにちは。
綺麗な光景が浮かんでくる一句ですね。

皆様のコメント、勉強になります。
「万華鏡は凡人ワード」というのは私も聞いたことがありました。
無人駅、木漏れ日、故郷、母の背など、それだけで何となく詩的な印象のあるワードは誰しも使いたくなるようですね。
(凡人ワードを使ってはいけないということではなく、何か工夫がないと類想で終わってしまうということだと思います)
薔薇よりも万華鏡の方が印象に残ってしまうのも難点かも。。

また、「植物+天気(特に雨)」の取り合わせも類想になりやすいと聞きました。
言われてみればたしかに…ですね。

もちろん類想がダメというわけではなく、多くの人が感動するからこそ使われやすい表現と言えますが…。やはり「どっかで見たような句だなぁ」と思われないためには、何か抜け出す工夫があるといいですね。

皆様から佳い提案句が出ていますのでこれで。
とりとめのないコメントで失礼しました。

点数: 1

慈雨さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

あたたかき風を孕みて夏柳

回答数 : 23

投稿日時:

平凡なラブソング平凡な夏

回答数 : 24

投稿日時:

ふらここや中絶薬はしろじろと

回答数 : 30

投稿日時:

罅はしる地球をそつと春の風

回答数 : 8

投稿日時:

ビーフオアチキン覚えて目刺焼く

回答数 : 24

投稿日時:

慈雨さんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

冬沼の踏み込む如し俳句道

作者名 めでかや 回答数 : 6

投稿日時:

秋日濃し愚直にすすむ大時計

作者名 久田しげき 回答数 : 3

投稿日時:

芋煮会真似る我が家の夕餉かな

作者名 中村あつこ 回答数 : 2

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ