「平成の最後の梅雨や始まりて」の批評
回答者 ハオニー
添削した俳句: 平成の最後の梅雨や始まりて
「や」の位置は私はあまり得意な内容ではないのです...
しかし、得意な人には負けていられません
どこで切れをつくるかは相当悩むところです
考えなしに切ると、絶対に後悔します
塩豆様のように、「切れをつくらない」決断というのも味があっていいと思います
そして塩豆様のおっしゃる通り、「始まりて」より「始まりぬ」の方が絶対にいいです
塩豆様に自信がどれだけあったのかは私ごときには分からないですが、私はそれが最高の策だと支持します
「始まりて」だと、下に何が続くのだろうと想像させることになります
それよりは「始まりぬ」で最後の梅雨の始まる雰囲気、余韻を演出する方がいいのです
「切れ」の話に戻りましょう
切れをつくるとすると
1.平成や最後の梅雨の始まりぬ
2.平成の最後や梅雨の始まりぬ
3.平成の最後の梅雨や始まりぬ
この可能性があります
私は2番が詩があって好きです
「平成の最後」ってどういうことだろう?
という謎を考える時間があることに好感を覚えました
1番や3番だと、どういう梅雨なのかを説明している感じがします
2番だと説明的になっていません
あくまで「平成の最後」と「梅雨の始まりぬ」の間に何か関係があると思わせているだけです
「切れ」の位置で俳句が変わるというのを分かっていただけたなら、俳句の真髄に一歩近づけたということです
点数: 5