「不知火やショッポの煙湿りゆく」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 不知火やショッポの煙湿りゆく
卓鐘さん、「天目」句の批評ありがとうございます。
御句について感想だけ。
(週末のみに参加する時間配分としていると、既に大体コメントされていて、添削道場的なコメントができそうな句を探すことが週末のはじまりといった感じになっています)
・「不知火」は投句の時期(だいたい旧8月1日ころ)から、「ショッポ」はハイライト、エコー(誤読)の流れからそれぞれ持ってきた取り合わせ句といったところでしょうか。
・不知火の見える夜となるとずいぶん暗い夜でしょうから、「煙湿りゆく」というのは視覚イメージではなく、嗅覚・味覚の表現なのだろうなあ、と思っています。私自身は煙草を喫まないので詳しくは解りませんが、「湿る」の語感からするとあまりよろしくない変化を感じているものと受け取りました。
・そして「ショッポ」は、幸福来々さんの評に「商売人の煙草」とされるような庶民の煙草。
海沿いの町に生活する一般庶民にとっての“身の丈に合ったハードボイルド”といった情景と見ました。
今後ともよろしくお願いします。
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