「ピチピチと跳ねる付け場へ紅葉鯛」の批評
回答者 長谷機械児
カイさん、「かくれんぼ」句の批評ありがとうございます。
御句について。
「新季語候補の句を投句しましたので…」とコメントいただいたのですが、この句は私には正直言ってコメントしづらいです。
寿司屋ならではの「付け場」の風景というものがよくイメージ出来ず(縁遠くて…)、また、秋の鯛一匹をじっくり見たこともないので、実景が想像できないのが実際です。
実景を知ればまた違ってくるのかも知れませんが、私にはこの句の印象は、「大袈裟な演出のテレビCMのようだ」です。
・「ピチピチと跳ねる」は八音を使う割に、魚の表現としては安直と思います。「ピチピチ」がカタカナ表記であるところもまた、テレビ的と思わせます。
・鯛のような高級魚が料理される場所でも跳ねているものでしょうか?(店に運ばれる前に締められているのでは、と) これも、昔見たテレビCM(魚の口にミントタブレットが入ると、その魚が厨房を跳ね回った挙げ句に窓から逃げてしまう、とか)を思い出しました。
今後ともよろしくお願いします。
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また、歳時記に乗ってないのを季語に見立てて句にしてみました。第三弾です。
今回は紅葉鯛(もみじだい)を季語に見立ててみました。
季語とみなせるか無季俳句とみなされるかは読者に委ねます。
紅葉鯛は、真鯛の秋の名前で、春なら桜鯛。夏なら麦わら鯛と呼ばれます。
春と夏の呼び方は季語になってますが、紅葉鯛は歳時記に載ってませんでした。
秋に寿司屋の付け場へぴちぴちとイキのいい紅葉鯛が入ったワンシーンを句にしました。
付け場とは、寿司屋の板前さんが寿司を握る場所の事を言います。付け場を使えば寿司屋だとわかるので用いりました。