「涼風やランチの記憶ヴァンテアン」の批評
こんばんは。なおじいさん、いつもコメントありがとうございます。
微笑ましいエピソード付きのコメントにほっこりしました。雀はなんとも見る分には可愛らしいですよね。
「出穂」は調べて知った言葉で、稲以外にも使うというのも知らず困惑する要素になってしまいましたね。毎日のように通勤で田んぼを見ていると週明けなどに「おや?もう穂が出始めているぞ?しかも雀が早々に群れなし騒いでいる」と気付いたのが作句のきっかけです。投句してから更に調べたところ「稲雀」という季語
に近い状況でした。米農家の皆さんにとっては既に雀との仁義なき戦いが始まっていたようで、可愛らしく詠んで良かったのだろうか?と悩んでます。
御句の感想ですが、まず「涼しい風が吹いてることだ。あの日のランチを思い出す。ヴァンテアンが見える」と読みました。
ランチクルーズに縁がなくヴァンテアンという船のことは初めて知りました。でも調べればすぐに出てくるので固有名詞の意味がありますね。実景の想像は近しい体験をすればこのことか!と伝わりそうです。
イサクさんのコメントのように、その時そのものを描写する方が俳句
には合っていると感じます。今の懐かしむ気持ちも込められるかと。
げばげばさんの提案の「追想」が今想う気持ちにピッタリですね。その場合、私だったらランチクルーズのことは削って「追想のヴァンテアン号風涼し」などとするかもしれません。
私は個人的な思い出を残したがるので、
風涼し(涼風や)ヴァンテアンランチを君へ
というふうに提案します。今年の記念日はランチクルーズをプレゼントだよ、といった雰囲気です。ちょっとキザだし無理やり纏めた感じになりました。
思い出の船がコロナ禍の影響か再訪もできず遥か中東へ行ってしまったという今を詠んだ句もきっと素敵になりそうです。思い出を抱えて大事にできるからこそ詠める句、楽しく鑑賞しました。