「紫陽花や竹垣に干すズック靴」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 紫陽花や竹垣に干すズック靴
ちゃあきさん、こんにちは。
御句拝読しました。私は初読では、
「梅雨晴や竹垣に干すズック靴」かと思っていました。ああ、梅雨晴れのいいお天気なので、前日の雨で濡れたズックを干しているのだな。いい句じゃん!と思っていました。
しかしよく見たら、「紫陽花や」。
そうか、私だったら「梅雨晴や」とか「梅雨晴れ間」とかにして、因果関係を指摘されてしまうところを、ちゃあきさんは、「紫陽花や」と置くだけで、「梅雨の季節です。でも今日は靴を干すほどいい天気」ということを表現しているのだな、と気が付きました。
こうなると、この竹垣の向こうには紫陽花がきれいに咲いている、そういうことでいいですね?
このままだと上手すぎて悔しいので(笑)、一つ言わせてもらいましょ。
「ズック靴」って言うかなぁ。「ハイヒール靴」とか言わないですよね。「ズック」だけでいいのでは。
・紫陽花や竹垣に干すズック
う、字足らずだ。
あ、では「スニーカー」にしよう。そもそも最近はズックなんて言わないし。
・紫陽花や竹垣に干すスニーカー
・・・音数は合ったけど、全然風情がなくなってしまいました。
やはりここはズックですね。そして最近ではズックというのが何かわからない人もいると思うので、ズック靴と念を押すのは悪くないかも。
ということで、このままいただきます。悔しい(笑)!
点数: 4