木陰てふ吾の小さき夏休み
回答者 卓鐘
夏休みとどうしても言いたい気持ちはわかるんですけどねぇ。どうしても一定の期間を思うので、小休止を夏休みとは言い過ぎではないかと。それでもどうしてもというのであれば、十分説明したいところで「短き」では全然弱いかなぁとか。
「日陰」を「木陰」に変えたのはいいと思いました。「日陰、片陰」の季語は木陰ではなく建物などの影になった部分を指す季語なので、言いたいのは「緑陰」「木下闇」の方だろうなと思ってました。「木陰」にすると季語でもなくなりますね。その分、「夏休み」が主たる季語になって力やイメージが増してきます。主たる季語を、比喩に使っちゃいけないということはないのですが、しっかり季感とイメージをありありと出していかないとというところですが、この句は夏休みのイメージを詠みこんではいると思います。
点数: 1
添削のお礼として、卓鐘さんの俳句の感想を書いてください >>
資料手にさぼる日陰の夏休みを詠みなおしてみました。