「父の背に重なる遥かな夏富士や」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 父の背に重なる遥かな夏富士や
平村虎白さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。
作者の中の情景をどうこう言うのは難しいですし、ご要望ですので俳句について気のついた点をお伝えします。
俳句では七音であるべき中の句が、八音になることを中八と言って好みません。特に御句のように、問題なくそれを解消できる場合には、七音にしたほうがいいです。
次に、下五最後の「や」ですが、これは一般的に句の途中に置かれて、詠嘆や場面転換の働きをします。最後ですと、場面転換のしようがなく、また、末尾は余韻が残り詠嘆の意味がありますので、普通は不要です。置く場合には「かな」が適しています。
・父の背に遥か重なる夏の富士
こんな形もあろうかと思いました。
点数: 1