俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1428ページ目

「夕暮れに黄金のじゅうたん踏みしめて」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 夕暮れに黄金のじゅうたん踏みしめて

Aさん、こんにちは。
御句拝読しました。きれいな秋らしい光景が浮かびますね。
浮かぶのですが、御句、季語がないと思います。「夕暮れ」は秋っぽいですが、季語ではないです。
季語季語とうるさいと思われるかもしれませんが、サッカーのハンドやオフサイドと同じで、お伝えしないことにはまいりませんのでご勘弁ください。

ではどうするか?

・秋の暮黄金のじゅうたん踏みしめて

としますと、季語の問題は解決するのですが、次は中八と言って、五七五にしたいなと思うわけです。今は、「こがねのじゅうたん」で八音ですよね。これを七音に。

・秋の暮れ金のじゅうたん踏みしめて

「暮金」とつながってしまうので、「暮れ」と「れ」を入れました。

しかし、このようにしても、避けられない悩みがあります。それは類想類句ということで、おそらく、夕日にひかる黄金色の落ち葉のじゅうたんは、昔から相当詠み尽くされてきていると思うのです。
このテーマはよほどのオリジナリティを出さないと、「おっ!?」と目に留まるのは難しいと思います。
でも、Aさんの工夫で道は開けますよ。トライしてみてください!

点数: 0

「長き夜や友への文を筆の音」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 長き夜や友への文を筆の音

博充さん、こんにちは。
御句拝読しました。秋の夜長に友人へのお手紙、素敵な時間の使い方だと思います。

めちゃくちゃ細かいことで恐縮ですが、「筆」はあえてですか?そしてこの筆は、万年筆でしょうか。
というのは、最初は、「毛筆だとあまり音がしないのではないでしょうか」的なことをお伝えしようとしたのですが、考えてみれば、今どき毛筆でお手紙というのはなかなか考えにくいので、毛筆ではないだろうと。
それでは万年筆?万年筆ならカリカリと音がして、句のイメージにピッタリです。
しかし、「筆」と書いて「万年筆」と読んでくれるかな?と考え、そうだ、「カリカリと」を入れようとか、「ペンの音」にしようとか、色々と考えました。

でもどれも今一つで、結局、次の提案に落ち着きました。

・長き夜や友への文を綴る音

今は友人への手紙もパソコンだったりしますよね。ていうか、メールにしてしまったり。
手紙には手紙の良さがありますよね!

点数: 1

「句誌開けて故人の一句冴えにけり」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 句誌開けて故人の一句冴えにけり

辻 基倫子さん、こんにちは。
御句拝読しました。
敬愛していた方がお亡くなりになったとのこと、お悔やみ申し上げます。
こうした句には、あまり細かいことを言わずに鑑賞したほうがいいかと思いもしますが、添削道場にご投句なさっているのですし、基倫子さんですのでコメントさせていただきます。

御句、普通に読みますと、お知り合いが亡くなっているのを知っていて句誌を開いたように読めます。しかし事実は、句誌を開いて初めて、お知り合いが亡くなったことを知ったのですね?
また、「故人」だけですと、作者が敬愛していたという気持ちが出ないかもしれません。その辺の工夫をしたいと思いました。ヒッチさんの「友」はもちろん、あらちゃんさんの「亡き人」でも親愛の情が感じられると思いました。
そこからいきますと、

・身に入むや句誌に句友の訃報あり

なんだかまるで改作ですね、申し訳ないです。
原句下五の「冴えにけり」は、冬の季語の「冴ゆ」をお使いと思いますが、俳句が素晴らしい出来の意味の「冴えている」のように取れて、冬の寒さを表す季語になるのか、ちょっと自信がないので、他の季語を斡旋してしまいました。

一方、上記提案句では、その遺作となった俳句が素晴らしかったということが感じられないと思いますので、再度提案です。

・友の遺句天に選ばれ山眠る
・秋号に秀句を残し友の逝き

どちらも無理やり感が否めませんが、少しでもお役に立てばと一生懸命考えました。ご査収ください!

点数: 1

「秋晴れや胸踊る車中の犬」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 秋晴れや胸踊る車中の犬

圭祐さん、こんにちは。初めまして。初投句とのこと、ようこそ道場へ(笑)!

御句拝読しました。
俳句は五七五(字数でなく音数。例えば「しゃちゅう」は五文字ですが三音です)が基本で、それはやはり読んだ時に流れ(調べ)が澱みなく、リズムがいいからです。
御句は五五六で、ちょっと歯切れが良くないですね。これは調整したいです。
また、俳句では、基本的に自分以外の動植物は客観的に描写します。ところが「胸踊る」というのはかなり主観的な言葉です。作者が胸踊るのはいいのですが、飼い犬と言えども、胸躍らせているかどうかの判断は難しいです。そこで客観的な詠みにしてみます。

・秋晴や車中の犬の騒ぎをり

でもこれだと変な風に取れるかもしれません。檻の付いた車とか。

・秋晴や犬は尻尾を振りまくり

うーむ、やはり「これから散歩」ということを言わないとダメですかね。

・秋晴やリード付けられ犬はしゃぐ

だんだん変わってきてしまいました。こんなのもあるんだ、と見ておいていただき、このあと、他の方々からもコメントや提案句が出てくると思いますので参考になさってください!

点数: 1

「行く秋や鏡の中に風立ちぬ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 行く秋や鏡の中に風立ちぬ

博充さん、こんにちは。
御句拝読しました。
これはかなりいい句ではないでしょうか?
コメントでは外に冬を思わせる風が吹いているとおっしゃっているのに、俳句では「鏡の中に風立ちぬ」と。しかしこれに矛盾を感じませんでした。
季語の強い力を頼りにした感性の強い句で、とても感じるものがありました。
鑑賞コメントが上手くなくて申し訳ないですが、このままいただきます!

点数: 1

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