「瑠璃立羽枯葉のごとき秋の蝶」の批評
回答者 小西晴菜
添削した俳句: 瑠璃立羽枯葉のごとき秋の蝶
なおじい様。いつも丁寧なアドバイスをありがとうございます。拙句「ゴルゴ」「栗名月」へのコメントもありがとうございました。さいとうたかをさんファンのなおじい様に共感していただけたことが、とても嬉しいです。
さて御句、私もルリタテハを自宅周辺で何度か見たことがあるので、あの羽の、表の美しい青色と、裏の枯れ葉のような色がすぐに浮かんできました。
イサク様がご指摘されていたように、蝶だから春の季語ですよね。でも、ルリタテハは多くの他の蝶と違って、春だけでなく、秋にも成虫になって、そのままの姿で4ヶ月休眠して越冬し、春先に飛び回って産卵する個体もいるらしいのです。おそらく、なおじい様が出逢ったのはそちらだと思います。だから、ルリタテハは「春の蝶」とも「秋の蝶」とも言い切れない、オールシーズンタイプというか。
ですから、無季と考えて、あえて「秋」を省いて、羽の表の美しさは名前に託し、「瑠璃色の羽を立てて」裏で枯れ葉を真似てわが身を守り、季節をめぐる様子を表現してはどうか、と考えました。
「枯れ葉色まとひてめぐる瑠璃立羽」
不本意に感じられたら申し訳ありません。
点数: 2