俳句添削道場(投句と批評)

小西晴菜さんの添削得点の高い順の5ページ目

「瑠璃立羽枯葉のごとき秋の蝶」の批評

回答者 小西晴菜

添削した俳句: 瑠璃立羽枯葉のごとき秋の蝶

なおじい様。いつも丁寧なアドバイスをありがとうございます。拙句「ゴルゴ」「栗名月」へのコメントもありがとうございました。さいとうたかをさんファンのなおじい様に共感していただけたことが、とても嬉しいです。
さて御句、私もルリタテハを自宅周辺で何度か見たことがあるので、あの羽の、表の美しい青色と、裏の枯れ葉のような色がすぐに浮かんできました。
イサク様がご指摘されていたように、蝶だから春の季語ですよね。でも、ルリタテハは多くの他の蝶と違って、春だけでなく、秋にも成虫になって、そのままの姿で4ヶ月休眠して越冬し、春先に飛び回って産卵する個体もいるらしいのです。おそらく、なおじい様が出逢ったのはそちらだと思います。だから、ルリタテハは「春の蝶」とも「秋の蝶」とも言い切れない、オールシーズンタイプというか。
ですから、無季と考えて、あえて「秋」を省いて、羽の表の美しさは名前に託し、「瑠璃色の羽を立てて」裏で枯れ葉を真似てわが身を守り、季節をめぐる様子を表現してはどうか、と考えました。
 「枯れ葉色まとひてめぐる瑠璃立羽」
不本意に感じられたら申し訳ありません。

点数: 2

「本格の風受けとめし柳かな」の批評

回答者 小西晴菜

添削した俳句: 本格の風受けとめし柳かな

なおじい様。
拙句「あいつ結局」「六十四年」に丁寧なアドバイスをくださり、ありがとうございます。なかなか返信に至らず、恐縮しております。
さて、小三治師匠の訃報、残念です。70歳代半ばと思い込んでいたのでとても驚きました。落語に詳しくない私でも、人間国宝にふさわしい無二の至芸と感じていました。
御句、「柳に風」と、師匠の飄々とした佇まいを表しながらも、ただの風ではないぞ、との敬意が伝わってきます。
録音や映像の残せる現代とはいえ、無形文化の重みを改めて感じました。
なおじい様、機会があれば、落語テーマの句もぜひお願いします。

点数: 2

「芋煮会ロツテルダムのみづうみに」の批評

回答者 小西晴菜

添削した俳句: 芋煮会ロツテルダムのみづうみに

げばげば様。
いつも丁寧なアドバイスをありがとうございます。なかなか返信できず、申し訳ありません。
御句、ちょっと驚きました。芋煮会inヨーロッパとは! 私は「芋煮会」見たとたんにもう無理、と音を上げてしまって·····。
げばげばさんの姿勢には、いつも感服します。題材に対して、いろいろな切り口を探す粘り強さを見習いたいです。

点数: 2

「岳父笑む門前小路の柿羊羹」の批評

回答者 小西晴菜

添削した俳句: 岳父笑む門前小路の柿羊羹

卯筒さま。拙句「今夜シチュー」にコメント、感想句くださりありがとうございます。日々料理を担う者として、家族の「ちょうど今日はそれが食べたかった」という反応が何より嬉しく、卯筒さまの句で「今日も頑張ろう」と意欲がわきました。

さて御句ですが、私は無教養なことに「岳父」は「義父」と同義だと思っていて、初読では空気感がつかめませんでした。でも、これは妻の父親と1対1で向き合う男性の句と解って、ストンと心に響きました。
「サザエさん」の波平さんとマスオさんみたいな関係も世間にはあるのでしょうが、
数年前に亡くなった私の父は、夫に対して何となく態度がぎこちないというか、なかなか素直な笑顔を見せませんでした。孫には、1年中笑顔のバーゲンセールなのに。
だから、父親が娘の夫に見せる笑顔って、かなりの稀少価値。それはあたかも、特定の寺社の参道の小さな老舗の和菓子店の羊羹みたい。特別な品種の柿で手作り、数量限定、期間限定、そこへ参詣した時しか買えない。御参りより羊羹目当てで訪ねたけど売り切れだった、みたいな····。
男性にありがちな、「酒を酌み交わす」ではなく、和菓子をはさんで笑顔の父と夫。
娘の立場から見ても感動的な、他でなかなか見ることのない、素敵な句です。

点数: 2

「大層なギフトカタログ冬隣」の批評

回答者 小西晴菜

添削した俳句: 大層なギフトカタログ冬隣

なおじい様。いつも丁寧なアドバイスをありがとうございます。拙句「今夜シチュー」「ケーキ」にもコメントありがとうございました。
「秋時雨」でメニュー変更、を表現したくて「決め直し」としたのですが、なおじい様ご提案の「心変わりのシチューかな」すごく気に入りました。「決め直す」だと、既存の計画を再検討、みたいな事務的な感じがしますが、「心変わり」ならば、季節の移ろいで変更、という感性が表れて、私の句意そのものです。
さて、御句ですが、私の「ケーキの予約」にもコメント下さっていたように、お歳暮カタログもまた「秋が終わるぞ〜、年末が来るぞ〜」と急かすもののひとつですね。
しかも、写真集のようにきれいで、チラ見で捨てたら申し訳ないような·····。
でもまだ10月、家の近くの国道のいちょうも、やっと黄色くなってきました。もう少し秋を楽しみたいものです。

点数: 2

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