「眺めてる遠い山から千の風」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 眺めてる遠い山から千の風
こんばんは。はじめまして。よろしくお願いします。
まずは、お気持ちの俳句として、このままの形でお残し下さい。
以下、想いよりも技術的な話に偏ります。
無季でも良い題材なのですが、季語がないのはやはり弱点となります。
この句の場合、
中七は映像を作っているところなので、大きく変えてしまうと句意が変わってしまいます。下五「千の風」は作者であるひらり様の狙っている言葉ですね。
上五の「眺めてる」は、省略しても句の意味はあまり変わりません。作者が眺めているから「山」が見えているわけですからね。
ここを他の言葉に変えても句の意味は大きくは変わらなさそうなので、ここを季語に置き換えることをお勧めします。
ここで「山」の季語や「風」の季語を使うと、中七下五の「山」「風」とぶつかってしまいます。とはいえ、突飛な季語はやはり句意に合いません。山や風といっしょに存在していそうな別の季語を探してみてください。
たとえば
・夏雲や遠き嶺より千の風
いかがでしょう?
点数: 3