「堤防の河豚は木乃伊となりにけり」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 堤防の河豚は木乃伊となりにけり
おはようございます。
ちょびっと厳しめです。
◆散文・報告文です。
下五に「けり」は使っているものの・・
◆この句の「死んでカラカラに乾いたフグ」は季語「河豚」として成立しているでしょうか?
今月のアドバイスにも「季語が季語としての力を発揮できてない句がかなりありました」とあります。御句はどう思います?
「河豚」がなぜ「冬の季語」なのか、一度振り返ってみてください。
◆「散文」問題が原因でもあるのですが、時間軸が散漫になっていると思います。
この句の「河豚」を見たのはいつ?と思うと、捨てられてかなり時間が経過している気がします。と思えば「季語としての力」問題にも繋がります。
◆かろうじて「河豚」の映像が出ているので、季語が動くとまでは言えないものも、他の外道魚でも成立する句です。夏の「ごんずい」とか「ひとで」とかを想像してもらえればわかりやすいかと。そしてこういう類想は多数あります。
◆「インパクト」は上位選に入るには重要かもしれませんが、この句に限って言えばインパクトの問題ではないと思います。
自身の句としての「オリジナリティ」は要ると思いますが。
きびしめでしたすみません。
点数: 6