俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削得点の低い順の1363ページ目

「堤防の河豚は木乃伊となりにけり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 堤防の河豚は木乃伊となりにけり

おはようございます。
ちょびっと厳しめです。

◆散文・報告文です。
 下五に「けり」は使っているものの・・
◆この句の「死んでカラカラに乾いたフグ」は季語「河豚」として成立しているでしょうか?
 今月のアドバイスにも「季語が季語としての力を発揮できてない句がかなりありました」とあります。御句はどう思います?
 「河豚」がなぜ「冬の季語」なのか、一度振り返ってみてください。
◆「散文」問題が原因でもあるのですが、時間軸が散漫になっていると思います。
 この句の「河豚」を見たのはいつ?と思うと、捨てられてかなり時間が経過している気がします。と思えば「季語としての力」問題にも繋がります。
◆かろうじて「河豚」の映像が出ているので、季語が動くとまでは言えないものも、他の外道魚でも成立する句です。夏の「ごんずい」とか「ひとで」とかを想像してもらえればわかりやすいかと。そしてこういう類想は多数あります。
◆「インパクト」は上位選に入るには重要かもしれませんが、この句に限って言えばインパクトの問題ではないと思います。
 自身の句としての「オリジナリティ」は要ると思いますが。

きびしめでしたすみません。

点数: 6

「目に眩し青もみじの清々しさ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 目に眩し青もみじの清々しさ

こんにちは。はじめまして。

季語論が大量に出ていて、混乱されているのでは?

まずご本人は、どの言葉を【季語】としているのか?
というのを聞いてみたいです。
私は「青もみじ」だと思うのですが・・・

もみじというのは本来「紅葉」のことですが、「楓」のことをさすこともあるようです。
そして「青もみじ」といえば「楓のまだ紅葉していないもの」を指しているようで、京都のパンフレットによく出てくるようです。だいたいの文章でみなさんそのような意味で使っているようです
この場合難しいところですが「青葉」「青楓」がともに夏の季語ですし、「青もみじ」という言葉はかなり「夏」感を含んでいると言えます。
主な歳時記にはなさそうなので、厳密な季語とは言い難いですが、本人が季語として使っているなら許容できそうな気はします
(厳しい先生は「ダメ」と思いますし、私も初学のうちは歳時記掲載の季語を使うべきと思っています)

一方「清々し」これを記載する歳時記は見当たりませんでした。ネットで「夏の季語」と断定されているケースが多発していますが、伝聞に次ぐ伝聞で根拠が見当たりません。唯一「Weblio辞書」に掲載があるのを見つけましたが、これは歳時記ではなく「日本語表現辞典」からの引用とあり、著者はわかりませんが『俳句の季語』とする根拠には乏しいようです。

また「眩し」については季語としての記述は全く探せませんでした。これはおかえさき様と同じく、引用先をお伺いしたいところです。実際、「眩しい雪」「眩しい夏の海」に季重なり感は感じませんし・・・

ということで「青もみじ」を季語として使ったのかな?というところからコメントです。

◆俳句本来の【五七五】のリズムに、もう少し近づけたいですね
◆季語「青楓」には「清々しい初夏の感じ」というイメージを含んでいると思います。ここは季語「青楓」の映像を信じて、「清々しさ」とわざわざ説明するのを避けたいかなあ・・・と

コメントから「散歩」のイメージを出したい感じで

・いつもより眩しき道の青楓

こんな感じでいかがでしょうか。「眩しき道」「青楓」で、清々しさは十分に感じられると思いますが・・・

またよろしくお願いします

点数: 6

「それって盗作ですよ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: それって盗作ですよ

補足です。

おおむね間違ったことを書かれていないと思いますが、ここの道場ではいろんな方がいますので、どこまでが推敲句、どこまでが添削句、という問題はありますね。

たとえば季語しか一致しない句をコメントされたりもしますし、こういうアイデアもありますよ、と、視点を変えたコメントと、元の句と全く違う句を送られたりもします。コメントする側が「送ります」と言っても、受け取った側がそれを全て「もらったから自作です」と断定するのはかなり問題があるような。助詞ひとつ変えたような添削はまだしも。
ここはオープンな場ですし、他の方の出した句は自作としない、というのが無難だと思います。そこが、げば様のコメントの本意であるかと。
盗作云々は言葉の綾と思いますのでコメント控えます。

自作の推敲句については、助詞ひとつ違うだけ、名刺ひとつ変えただけ、では別の句とは言いにくいですが、たとえば名刺ひとつも一致しない推敲句(季語すら違う)などもあるでしょう。一様には言いにくい問題です。
主催側の既発表の定義の問題なので、それこそ逆に出す側の自己責任の範囲かと思います。選者やコンテストによっては判断が厳しいようです、という言い方しか言えない気はします。
恐れすぎて投句できない、などということの方が怖い気もしますね。

点数: 7

「野遊びで髯のみごとな鳥に会い」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 野遊びで髯のみごとな鳥に会い

わたしからもいちおう・・
私は師匠と呼ばれるのを好んでおりません・・というのは別の話ですが大事なので先に言いました。

こま爺様は勉強家でありますし、真面目な方なのだと思います。それが他人の句に対する厳しめの目線になっているのだと思いますが、自分の句に対する他人の意見にも厳しいところがあるように見受けます。
こま爺様が自分の句の作句意図を大切にしているのと同じように、他の方も自分の句を大切に思っています。また、こま爺様が他人の句に違和感を覚えるのと同じように、他の方もこま爺様の句に違和感を感じた時は意見を出してくれています。

という点と、

「○○はダメと××というサイトにありました」のように、どこかの誰かの受け売りのような意見は、こま爺様が本当に句の内容を見てくれているかどうか不安になります。
俳句を勉強できるサイトを紹介していただくのはどなたかの勉強になるかもしれないので構わないと思いますが、他人の言葉ではなくてこま爺様ご本人の意見で句の良しあしを鑑賞していただきたいなあ、と思ったことはあります。

という点です。

コメントは文字でしかないので、顔を合わせていれば伝わるようなニュアンスが伝わらないことがあります。

私はこのサイトにおいては、実績とかはあまり関係ないと思っています。猛スピードで追い抜いていくげ○○ば様みたいな方もいます。
文章表現の方法論や考え方はひとそれぞれでいいと思いますし、ましてや詩の世界に正解はないと思っています。
ので、他人と意見が食い違っても「そんな考え方もあるんだ」と思うのが勉強になっていますし、自分の句に厳しめの意見を言われるのは歓迎ですし、「他人の句のダメなところはわかるが、自分の句のダメなところはわからない」というのは俳句あるあるなので、意見の交流はあった方が良いと思っています。

私も間違っていることはいっぱいありますし、厳しめな目線はそのままに、いろいろと意見を伺えると幸せです。

点数: 7

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