俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1479ページ目

「招待券期限切れたり花の散る」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 招待券期限切れたり花の散る

おはようございます。

取り合わせの基本は「季語」+「季語と関係ない十二音」。
御句は、一見関係ないように見えますが
「期間が終わったもの」+「期間が終わったもの」の形になっていて、
関係ないとは言い切れない形。
そのため、取り合わせが効果を発揮しきれていないように思います。
言い換えれば「近い」形です。

ゆきえ様からもありますが、季語以外の十二音で「悲しい・寂しい」ことが伝わる場合、季語まで「悲しい・寂しい」を選んでしまうと、「十二音でわかってるのに、わざわざ季語で説明するの?」という句になりがちです。

御句の修正を「取り合わせの基本」で考えるなら、
1.十二音を寂しい・悲しいことがわからないようにするか?
2.季語を十二音から離すか?
ということになりますね。

1.の場合「期限切れ」と言わないのがまず方法として考えられますね。
・花散るや招待券にある期限

2.の方が取り合わせとしては簡単です。
・招待券期限切れをりうららけし

点数: 3

「蜜蜂を飼ふ屋上や銀座ビル」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 蜜蜂を飼ふ屋上や銀座ビル

おはようございます。

銀座の蜜蜂!
2年前になりますが、同じ句材での句作に挑戦された方がいらっしゃいました。

https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/20273

類想というわけではなく「同じ風景・テーマからの句作」というやつです。
吟行などをすると、皆で同じ風景を見るので、よく発生します。

「似た句材でいかに「自分の句」を作っていくか」
という参考になりそうでしたので、紹介しておきます。

点数: 1

「芍薬やママさんコーラスの楽屋」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 芍薬やママさんコーラスの楽屋

おはようございます。

最近のるる様の句と比較して、どこか違和感がありますね。

◆ 「芍薬のようなママさんコーラスの楽屋」のという、季語を比喩に使っているように感じてしまう形です。これは受け手がそう感じてしまう可能性がある、というしかないのですが。
 コメントを見ると、作者にとって「ママさんコーラス」は芍薬を見立てた言葉で、「芍薬はママさんコーラス」という気持ちで句を作っています。
 つまり「芍薬」と「ママさんコーラス」は作者にとって「近い取り合わせ」でした。

◆それに加えて、技術的な原因のひとつとして、「モノの季語(+や切れ)」+「動詞のないモノの十二音」の特有の不安定さがあります。

これらの不安定さを、私は違和感ととらえているようです。

まず、コメントにある芍薬の印象をそのまま句にするなら、明確に比喩の一物句でもよいわけですね。比喩の一物なら、近さは関係ありません。

・芍薬の咲くやママさんコーラスめき

取り合わせにする場合、季語が先にある状態で想像の十二音で取り合わせを作るのはかなり難しい、というのがまずありますが、

御句の場合は「芍薬」が明確なモノの季語なので、「ある程度コトを描写した十二音」の方が安定することがあります。
「ママさんコーラス」は音数の問題で非常に使いにくく、難しいはずです。苦心しましたがちょっと上手くいかず・・

・芍薬や野外ステージコーラス中

点数: 1

「ひまわりや轢けば少しは涼めるか」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: ひまわりや轢けば少しは涼めるか

おはようございます。はじめまして。
「涼む」を季語とご存じということは、勉強してらっしゃいますね。
「厳しく」ということでそれなりのコメントをしてまいります。

二句同時投句で、こちらの句の方が面白い句材だったので、こちらにコメントします。(もう一つの句は冬の句で、季節感がコメントしづらいというのもありました。)

◆御句の場合「轢けば」が何を轢いたか明確になっていません。
 普通に読めば「ひまわりを轢けば」っぽいのですが、「や」で切っているため、そこは確定できません。

なので御句は
「ひまわりや、動物を轢けば少しは恐怖心で涼めるだろうか」
「ひまわりや、人を轢けば少しは刑務所で涼めるだろうか」
などの怖い想像読みのできる句です。

作者が「ひまわりを轢けば」を意図して句作したならば、素直に「ひまわりを轢けば」とした方が良いとは思いますが。

季重なりについては「涼めるか」という疑問形ですし、句の意味としても季語の「涼み・納涼」とは違いますので、「涼む」に季語感が薄いです。「ひまわり」の句として気になりません。

点数: 0

「息白く肩のはばたく行きの道」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 息白く肩のはばたく行きの道

おはようございます。

同時投句のもう一句と比較して、こちらはツッコミどころが多いです。

◆「肩のはばたく」の「はばたく」という比喩が、言葉は悪いですが非常にダサく感じました。
 上下している、という意味で使っているのでしょうか?

◆「行きの道」という表現が非常に野暮ったく感じます。
 少なくとも「行きか帰りか」というのは句の中で重要な情報には見えません。
 五音にするためだけに「行きの」と入れたようにも感じます。

◆「息白く」と連用形で使っていますが、連用形とは「用言にかかる」ものです。さて、どこにかかっていますか?
 「はばたく」にかかる?
 「行きの」が名詞用法ですがここにかかる?
 それとも連用形で一旦切れる?
 ここがわかりませんでした。

など、この句はいろいろかっこよくない箇所が多い句になってしまっているように感じます。

「はばたく」「行きの」などを諦めて、「歩く・走る・行く」などの情報を入れたり、もっと具体的な状況を入れた方が、句の映像が鮮明になると思いました。

・息白し肩はずませて走る道
・息白しいまにも遅刻しそうな子

点数: 0

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