俳句添削道場(投句と批評)

秋沙美 洋さんの添削最新の投稿順の9ページ目

「合唱コンなき帰路寂し茜空」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 合唱コンなき帰路寂し茜空

猫山竹さん、こんにちは。
御句読ませていただきました。

学生でしょうか。合唱コンクールが中止になったけど、帰り道の茜空は綺麗だなあ…でもやっぱり寂しいな。という心情がよく伝わってきました。
ただやはり、寂しい感情を表現するのに「寂し」という語句はあまりにストレート過ぎると思います。「寂しい」という言葉以外で寂しさを表現するのが「描写」であり、俳句に限らず言葉を用いた創作ではこの描写というものが大変重要になってきます。
後は「帰路」という語句ですが、これも省略出来そうです。「合唱コン無き」と「茜空」とを合わせれば、茜空は夕方ですから何となく学校終わりっぽい=帰り道っぽい感じが伝わりませんか?
合唱コンは中止になっちゃったけど茜空は綺麗だなという心情そのものはとても素敵ですので、その句意を尊重しながら一句捻ってみました。

「合唱コン中止なれども茜空」

点数: 1

「病む人へ見舞の手紙ちちろの夜」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 病む人へ見舞の手紙ちちろの夜

しげきさん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

調べて分かったんですが、コオロギの別名をちちろって呼ぶんですね。大変勉強になります。
かぬまっこさんと重なりますが、やはり「見舞い」「病む人」の関連性の強さが気になります。
後は、せっかく素敵なちちろなので、最初にドーンと持ってきてもいいかなと思いつつ、一句捻ってみました。

「ちちろの夜見舞いの文に貼る切手」

点数: 0

「うめぼしの種あり洗ふ秋の夜」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: うめぼしの種あり洗ふ秋の夜

いなだはまちさん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

んーすみません、ちょっと意味がふた通りに読めてしまいました。
・「種ありの梅干し」そのものを洗っているのか
・種ありの梅干しを食べ終えた後の「種」を洗っているのか。

もし前者なら
「種ありの梅干し洗う秋の夜」とした方が伝わり易いかと思います。

後者なら
「梅干しの種洗いたる秋の夜」くらいでどうでしょうか。
いずれにせよ語順はもう少し考えた方がいいかなと思いました。

点数: 1

「山栗の色艶良きを食みにけり」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 山栗の色艶良きを食みにけり

素一さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

自生している栗は食べた事無いのですが、渋みや苦味が凄そうですね。自分は甘栗で満足しとこうかな。
色艶の良い山栗を取って食べるという何気ない光景ですが、好きな句です。というか何かしら食べてる句は大体好きです。食いしん坊なので!
個人的には「色艶」がちょっと重いかなと感じました。「色」か「艶」のどちらか一つで、山栗の美味しそうな感じは伝わらないかなーと思いつつ。

「山栗の色の良きから食みにけり」

ここまで書いて思ったのですが、もしかしたら山栗ではなく「色艶」そのものを食べてるのかなーとも思い、もしそうだったら少し語順を変えて

「山栗の良き色艶を食みにけり」

とした方が伝わり易いような気がしました。

点数: 2

「月光に溺れてみたきソナタかな」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 月光に溺れてみたきソナタかな

藤井さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

んーちょっとこれは色々詰め込み過ぎの感じがします。
「月光」「溺れてみたい」「ピアノソナタ」名月に感動して色々語りたくなる気持ちは伝わりますが、作者が何を言いたいのか、何を強調したいのかがボヤけてしまっていると思います。
まず「月光」これは句の背骨になる部分ですので外す訳にはいかないでしょう。
溺れてみたくなるくらいキレイな月だなーというのを言いたければ、

「月光や溺れてみたき照度かな」

月光とピアノソナタを取り合わせたいなーという意図があるなら

「月光やソナタ聴こえてきそうなり」

いずれにせよ、「ソナタが聴こえてきそうな素晴らしい月光で、私はそれに溺れてみたくて〜」というのを全部語ろうとすると、17音の器というのはすぐに溢れてしまいます。
何を描き何を描かないか、考えるのも楽しいですよ。

点数: 0

秋沙美 洋さんの俳句添削依頼

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