俳句添削道場(投句と批評)

秋沙美 洋さんの添削最新の投稿順の10ページ目

「月の背は白しスカートの中は」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 月の背は白しスカートの中は

根津さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

月の白からスカートの中に発想を飛ばす飛躍はなかなか良いと思います。
ただやはり字足らずによるリズム感の崩れがどうしても気になりました。
スカートの中って要するにパンツの事ですよね?堂々と「パンツ」って書けばいいのになーと思いました。素晴らしいじゃないですか、パンツ!僕も大好きです。白いパンツが一番好きです!!
(調子に乗りました。女性の方もいらっしゃるでしょうから、この辺にしときます)

月の背や綿のパンツの白さかな

点数: 1

「秋の昼人足絶えぬ古刹かな」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 秋の昼人足絶えぬ古刹かな

三男さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

上五に季語がしっかり存在していて、その季語を取り巻く情景を中七下五に配置する。基本的な造りに則っていて、非常に手堅い一作になっていると思います。
ただ、手堅さのあまり小さくまとまっている印象も受けました。御句では古刹と一纏めにしていますが、古刹にも色々あります。語り手が実際に見て感動した古刹を落とし込むと、読み手にもその感動は伝わるのではないでしょうか。
若干ニュアンスが変わりますが、「人足絶えぬ」を「賑わう」と置いたらどうでしょうか。余った枠で色々出来そうです。

固有の名称を置いてみるとするなら
「秋の昼清水寺は賑わいて」

どんな古刹かを印象づけるなら
「秋の昼賑わう古刹の鈍の色」

など、古刹にもう少し寄り添ってあげたらどうかな、と生意気ですが申し上げます。

点数: 0

「紅猿鳥まどろむ猫の鼻の先」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 紅猿鳥まどろむ猫の鼻の先

鳥越さん、こんにちは。
先日は老猫の句に添削頂きありがとうございました。

実は「眺む」を使った候補はいくつかあって、
「痩せ猫を眺め今宵も秋ついり」
「老猫の痩せたるを見て秋ついり」
とか色々考えていたのですが、「ただでさえ痩せた猫がさらに痩せた」というのを言いたいんだよなあという事に気付き、あの形となりました。

さて御句読ませて頂きました。
猿子ってあのちっちゃな鳥の事でしょうか。
縁側かどこかで昼寝する猫の先を紅猿子がチョロチョロしている光景が鮮明に浮かびました。
個人的には、捕食者と獲物の句と読みました。今はまどろんでいる猫だけど、この紅猿子に気付いた瞬間ハッと目を見開き一瞬でハンターの姿になるんだろうなーというのを想像しました。深読みし過ぎ?
いずれにせよハンターと獲物が一つの空間に同居しているので、二匹が互いにどのような関係でいるかというのを描写しても面白いのではないかと思います。

獲物が近くにいるにも関わらず猫は呑気にまどろんでいるなら
「紅猿子居れども猫は微睡んで」

微睡んでたけど紅猿子の登場で猫がちょっと殺気立ったなら
「紅猿子微睡む猫の覚めにけり」

等と、紅猿子の登場に対する猫のリアクション(無視or興味)を描く事で、主役である紅猿子の様子(楽しげor緊迫)も描写出来るかと思います。

点数: 1

「秋鯖は脂がのって旨みよし」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 秋鯖は脂がのって旨みよし

水越さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

秋鯖!僕も大好きです。寒さに備え脂肪をたっぷり蓄える鯖のなんと美味しい事でしょう。
個人的には、秋鯖が旨いのを表現するのに「旨い」という言葉を用いるのは、直接的過ぎやしないかなと思いました。

旨かったというのを表現するのに「頬が落ちる」といった言い回しがあります。そして秋鯖の脂が旨かったとの事ですので、それも盛り込んだ上で、このようにしては如何でしょう。

「秋鯖や頰も落ちたる脂かな」

点数: 0

「とんとんと硝子窓には鬼やんま」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: とんとんと硝子窓には鬼やんま

素一さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

ガラス窓がトントン鳴ってる。見遣るとそこには一匹の鬼ヤンマが衝突を繰り返している。という秋の風景が過不足なく描写されている良句でした。
「には」が僕的ベストワードです。この2文字により、詠み手はここで振り向いて鬼ヤンマにささやかな驚きを覚えたんだなというのが伝わりました。
鬼ヤンマが「入れてくれよ〜」と言ってるような感じがしましたので、一句考えてみました。

とんとんとノックの窓に鬼ヤンマ

点数: 2

秋沙美 洋さんの俳句添削依頼

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要望:厳しくしてください

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