「恋文や涙と西瓜混じりけり」の批評
回答者 げばげば
添削した俳句: 恋文や涙と西瓜混じりけり
こんにちは。
いつも勉強させていただいています。
御句、光景はよく伝わりましたが、西瓜のしょっぱさは涙なのか、というところであれば、発想的にはよくある流れかなあーというところではあります。
「書机に離婚届と蝉の殻」などのときは、蝉の殻という季語からいろんな想像を飛ばしてみようと思えたのですが、今回だと「西瓜」という季語からあまりいろいろな感情が湧かず、失恋して西瓜を食べてるのかなーというところで止まってしまったかもしれません。
・上五は恋文でなかったらもう少し変わるかもしれません。
引退試合涙と西瓜混じりけり
とか、涙が恋の涙でなければ、西瓜もまだもう少し感慨がわくかもです。
・「や」と「けり」の併用も避けた方がいいかもしれません。山場が分散してしまうイメージがあります。
・涙と使わずにその感情が出てくるなら、それを季語に託せるならいいなあと思ったりはします。
秋風や抽斗の君への手紙
たとえば、たとえばですけど、出していない手紙がもし抽斗に入っていたとして、秋風が吹いていたりすると、涙って書かずに、涙の光景が見えたりする。まったく西瓜は関係なくなりましたが。それでも君への手紙っていうのが△な気がするし、なかなか恋の句ってそれっぽくなってしまって添削コメントが難しかったです。苦手分野かもしれません(*'▽')
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