俳句添削道場(投句と批評)

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「龍淵に紀伊粉河寺の庭青し」の批評

回答者 げばげば

添削した俳句: 龍淵に紀伊粉河寺の庭青し

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。粉河寺私も行ったことがありますが、崖に作られた石庭は他の庭とは一線を画し、また別の趣がありますよね。そこに「龍淵に潜む」という季語がマッチしているように思いました。まさに、巨石ばかりでできた枯山水が龍の潜み場のようにも思えてきますね、面白い。
これはお茶で有名な上田宗箇作なんですね、知りませんでした。卯筒さん、「庭伽藍」や「蹲」や。庭園がお好きなのでしょうか。

点数: 1

「鳥渡る五輪の雲の残る空」の批評

回答者 げばげば

添削した俳句: 鳥渡る五輪の雲の残る空

再登場です!

希典忌コメントありがとうございます。
おっしゃる通りで、忌日はその方に思い入れのない方には連想力が低く、逆に思い入れのある方には、そんな風にとらえないでくれよ、となる可能性があるのだなと痛感しました。これは御巣鷹でも終戦でも扱うのが難しいなと。なおじいさんのように実際に思い入れを持って詠むのでないとなかなか難しそうです。

私にとっては乃木大将のことというより、漱石さんの「こころ」の句だったのでした。こころの先生は明治天皇崩御とともに殉死した乃木夫妻の報を聞いて自死した先生。そういう象徴的な明治観を、車やバイクがぐーんと加速している光景と合わせると響き合うのではないかということでした。アクセルを踏み込むという措辞でなく、タコメータが振れると表してみたのですが、「右に」としてしまったことで、季語と相まって期せずしてちょっと政治的な句みたいになってしまいました、こういう季語の連想力が難しさを感じました。

そもそも忌日の季語は季節感や風情で詠む句ではないので、やはりそこはかとない趣を届けるという感じは私の技術では難しいのかなーと思いつつ、チャレンジの句でしたー。なおじいさん、コメントありがとうございます(*'▽')

点数: 1

「渡り鳥空に見えざる水尾いくつ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 渡り鳥空に見えざる水尾いくつ

こんにちは。よし造様、いつもお世話になってます。
拙句「鳥渡る」にコメント有難うございました。二句とも好意的に見ていただけてホッとしました。

御句ですが、浅学にして不勉強な私のこと、「水尾」がわかりませんでした。「みずお」と読んでいましたから、下五が字余りだな、とか思っていました。
みんなは読めるのかな、と思っていましたら、げばさんがなんでもないことのように評論してはる。かっこいい。

どうやら「水尾」は「みお」と読んで、「きれいな水のわくところ」という意味のようですね。「長距離を飛ぶ渡り鳥よ。お前たちに休憩所は何ヶ所あるんだい?大丈夫かい?」と思っていらっしゃる句ですね。優しい。
・渡り鳥こまめに休み取るのだよ
これは提案句ではありませんが、こんな心境では?

点数: 2

「ばつと向く双眼鏡や渡り鳥」の批評

回答者 げばげば

添削した俳句: ばつと向く双眼鏡や渡り鳥

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句、いいですねー。バードウォッチングやってみたいなー。
釣りにしてもバードウォッチングにしても、静かに長時間待つのが苦手なげばですが、作句を初めて、そういう心持にも関心が出てきています。
コメントを見ていると、鳥を待つ静けさも句になりそうな感じはしました。静けさと鳥のはばたきは素敵な景かなあと。
一斉に向く感じを出すのは難しいですね、一人ともとれてしまいますが、そこにこだわると説明が増えそう。これならいけるかなあ。いかがでしょう(*'▽')スピード感より、みな一斉に感。

双眼鏡あまた斉しく渡り鳥

点数: 2

「タコメータ右に振れたり希典忌」の批評

回答者 なお

添削した俳句: タコメータ右に振れたり希典忌

こんにちは。げばげば様、いつもお世話になってます。

拙句「鳥渡る」二句、どちらもコメント有難うございました。
この季語はとりわけ難しい!私のコメントに書きましたが、普段、渡り鳥との接触が皆無ですからね。想像力をフル回転させなければなりません。

御句ですが、乃木将軍は存じ上げており、乃木忌も季語であることも存じておりました。ただ、例えば桜桃忌とか敗戦忌とかに比べると知名度ほ低いと思っていましたので、このサイトでお詠みになる方がいらっしゃるとは思いませんでした。素晴らしい。げばさんでしたか。
そしてなんと、タコメーターと合わせる?これは私には理解できませんでした。もちろんタコメーターは知っていますが、それが乃木将軍とどのような関わりがあり、「右に振れる」ということが何を意味しているのか、ちょっと難しすぎました。

げばさんご自身でもおっしゃっていますが、忌日句の難しいところというが、配慮しなくてはならないところですが、要するにお命日であるわけで、ご遺族およびご関係の方々には、追悼の神聖な日であるわけですね。これは作家とかでもそうですが、特に戦争が絡んできますと、さらに多くの人の多くの思いがよぎるのではと思います。
私もこのサイトで御巣鷹忌や、つい最近では米国同時多発テロの追悼句を詠ませていただきましたが、どちらの事件も実際に「かすった」ために、いまだに心が痛みます。

げばさん、すみません、長々と失礼しました。御句のような「取り合わせ」の句を理解できるように精進します。

点数: 1

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