俳句添削道場(投句と批評)

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告白に冷や汗たらり扇風機

回答者 腹井壮

添削した俳句: プロポーズノーしか言えず扇風機

この添削道場ですでに

鬼嫁にイエスと言わぬ扇風機

こんな感じの句が発表済みですので 首を降り続けている→答えはノー の発想から離れたいと思います。

冷や汗も季語じゃないかとのご指摘があるかもしれませんが、汗に季節感があっても冷や汗に季節感があるとは思えませんでしたので季重なりにならないと判断しました。

俳句と川柳を厳密に区別する物差しはありません。

作者がこれは俳句といえば俳句、これは川柳といえば川柳です。

ただし動詞の数を多くすれば川柳で少なくすれば俳句らしい見た目になります。

点数: 3

遠き日の亡き母の笑み彼岸花

回答者 ハオニー

添削した俳句: 彼岸花母の笑顔が揺れている

母の笑顔が揺れている
これは解釈の仕方によっては、狂っている母親説が出ますね
揺れている理由がわからないため、その原因を考えるとこういった作者さんの予想もしない解釈が生まれます
私のように誤解される経験が多い人ほど、こういったことはよく分かるものです

俳句は17音しかない短い詩なので、基本的に短く言えることは短く言いましょう
亡くなった母の笑顔が揺れている
→亡き母の笑み

彼岸花亡き母の笑み○○○○○
○○○○○亡き母の笑み彼岸花
元の句が12音分でいえました
あとは5音分を自由に使えます

彼岸花と母の笑顔だけでは、この句の状況が分かりません
5W1Hのどれかを補えば、読み手が想像しやすくなります
Who(誰が)は亡き母なので、補わなくてもいいかなと

たとえば、When(いつ)を補うと
遠き日の亡き母の笑み彼岸花

Where(どこで)を補うと
病室の亡き母の笑み彼岸花

いろいろやってみて、ああでもないこうでもないとやっていると、ふとしたときにすごいものができるかもしれません
健闘を祈ります

点数: 5

亡き母よ風に咲える彼岸花

回答者 ハオニー

添削した俳句: 彼岸花母に手向けて風に揺れ

伝わってはいます
「手向け」のおかげで分かる面もありますし、そのせいで理屈っぽい面も出ています

なんといっても「手向け」という表現が説明的なんですよね
川柳なら説明っぽくなっても分かりやすくすることに比重を置くようですが、俳句は目の前の映像を自分の目に映ったまま表現することが大事です
彼岸花が風に揺れる、と言いたいはずなのに、「母に手向けて」が間に来ることで映像が分断されることも気になります

彼岸花が風に揺れて、亡き母が笑ってくれたのかもしれないと重ね合わせるなら、「咲(わら)う」という擬人化が一番です
彼岸花は咲いていて当然ですが、「咲う」を使うだけの理由を作れそうですから、覚悟して使いましょう 擬人法は失敗すると無残なことになるテクニックですから
「手向け」を消すと、母が生きているのか亡くなっているのか分からないため、はっきり「亡き母」とします
風、揺れる、音数の都合上片方しか使えないため、「風」にしました

余談
体言止めのほうが、動詞で終わるよりも余韻がある気がする

点数: 1

亡き母の笑顔重ねし彼岸花

回答者 輝久

添削した俳句: 彼岸花母の笑顔が揺れている

恵寿さま。初めまして。

初心者の私の出る幕ではないですが・・・
原句のままでは、散文的の様な気がします。

お母さん・笑顔・季語となる彼岸花・を織り込んで私なりに変えてみましたが
如何でしょうか。

点数: 3

風に揺れ母の墓前の彼岸花

回答者 腹井壮

添削した俳句: 彼岸花母に手向けて風に揺れ

大浦美津子さん、こんにちわ。

>彼岸花はまるで母からのお礼のように風に揺れました

この「母からのお礼のように」までは詠みこむ実力はありませんでした。

おそらく内容や情報量からすると短歌で詠まれたほうがよろしいのかと思います。

ただ動詞は減らす事はできますのでこのような形になりました。

句意に沿えずに申し訳ありません。

点数: 0

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