白きエルフに花束をの批評
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白きエルフに花束を(元記事)
僕の異世界冒険記シリーズの前編です。
後編はまだ書いている途中です。
最初は純粋に僕自身の発達障害を題材にした異世界転移物が書きたかったのですが、ヒロインを構想した際に、人種的に迫害を受けていて、命の危機に瀕すると人を含めた生き物を片っ端から食い殺してしまう自分に、とても怯えている少女を登場させようと思い立ちました。
ちょうど虚淵玄さんが作った『沙耶の唄』の「沙耶」のカニバリズムと性格をそのまま持って来て、自分が化け物だという事を自覚したようなキャラです。
因みに、そういうキャラがすでにいることは最近になって知りました。
「差別を受けながらも、お互いに偏見がないゆえに惹かれあう主人公とメインヒロイン」という関係を中心にして話を作っている内に、主人公たちがお互いと自分しか見えていない、いい意味でも悪い意味でも人間臭いキャラクターになってしまいました。
この物語をキャッチコピーで表すならば「愛に飢えたケモノ達への鎮魂歌(レクイエム)」です。
互いの愛を貪りあい、依存し、溺れていく様を描いたダークファンタジーです。
どうぞご覧あれ。
白きエルフに花束をの批評
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 1
前回、白の章、肆(四)の途中まで読み返し、創作相談スレの方に感想を書きました。
今、白の章の終わりまで読んだところ。こちらノベル道場に場所を移して感想の続きを書きます。
ここは……。
まさに、やりたいことは分かるけれど、書き方がかなり拙い。それにつきます。
例えば指輪をはめてから言葉が通じるようになるところ。翻訳機のような力のある指輪なのでしょうか? そういうことなのだろうと何となく思いましたが、書き方が不親切すぎて正直、戸惑いました。
また、アイルが「大丈夫」という言葉を知らなかったことから主人公は彼女のこれまでの境遇を察します。ここ、着想そのものはとても秀逸なのですが、それを表現する会話などがぎこちないためスッと納得できません。
陸(六)に進み、アイルの兄の消息が伝えられたところ。ここは、主人公の「障害」が誤解を生んで諍いになってしまうエピソードですね。しかしそういうことを表現しようという作者の意図が前に出過ぎていて、浮いた感じになってしまっています。 竹牟礼さんの創作目標からすればきわめて大切なパートだと思いますから、細心の配慮をこめて描いてほしいところです。
酷評になってしまって申し訳ないです。
このあたり、 竹牟礼さんのやりたいことは強く伝わってくるだけに、勿体ないと思ってしまうんです。
主人公は「障害」ゆえに誤解され他人と衝突してしまうことがあるのでしょうが、この二人(レイヤとアイル)には時にケンカしたとしても不器用ながら互いに真っ直ぐに向かい合う誠実さがあって、しだいに心が通い合っていくんですね。
それは分かるんです。
分かるけれど、表現が拙いために読んでいて随所で突っかかってしまい、そのために醒めてしまうんです。それが本当に勿体ない。
作品が単に拙いだけだと思ったら、私は作者が傷つくだけの酷評はしません。スルーするだけです。
竹牟礼さんの作品には確かなハートがあると感じます。ちょっとした技術の部分で上達すれば、かなり良くなる可能性があると思っています。
拙いこと自体は、実は大した問題ではありません。ひたすら読み、ひたすら書けばいくらでも上達はしますから。
現状でもっと問題なのは、書き手が主人公を十分に突き放しきれていないことではないでしょうか。
レイヤとアイルの諍いのシーンなど、客観視がまだ足りないと言ったら不満でしょうか? 竹牟礼さんはときどき激しく自分を卑下するようなことを書きますが、あれは予防線をはっているんでしょう? 客観視は足りません。冷静に、時に残酷なほど冷静に突き放して主人公を(ひいては自らを)見つめてほしいです。
ひたすら読み、ひたすら考え、できたらリアルでの人間関係も大事にして、ひたすら書く。これじゃないかなあ。
とまれ、粘り強く頑張ってください。
自分を信じて。
良かった要素
ストーリー キャラクター
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