小説のタイトル・プロローグ改善相談所『ノベル道場』

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ロードバックッ! 勇者アレクの英雄譚 (No: 1)

スレ主 田中一郎 投稿日時:

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://www.alphapolis.co.jp/novel/867419928/707263138

以前王道を目指して書いた作品なのですが、改稿する際に1章と2章を入れ替え、時系列順に並べ直しました。そのせいかどうも冒頭が説明的になり弱い気がして、改稿後にさらに手直ししたのが現在です。
ハイファンタジーの宿命としてある程度の説明は避けられないとは思うのですが、過ぎればブラウザバックでしょうし。特にお聞きしたいのはそのバランスの過不足、そして興味をひける冒頭部であるかどうかです。その他何かお気づきの点があればご教授いただきたいなと。
作品自体は完結済なのですがweb公開に向けて若干手直ししようと思い、済んだ冒頭部分だけ試しにUPしてみました。

内容は剣と魔法のファンタジー、バトル物です。
保険としてR15つけるぐらいの描写が少々あります。

よろしくおねがいします。

あらすじ
タイヴァス王国の人々は、魔と呼び忌み嫌うニビ族との戦いに疲弊していた。
そんな中、天啓をうけた剣聖アレクは超常の力に目覚め、戦争を集結させるため、仲間と共に敵の本拠を奇襲すべく旅立った。
たどり着いた敵本拠地で一行は力を発揮し、強力な魔法で敵城を崩壊させる。
そして怒りに燃える魔王との激闘の末、見事勝利したアレクは、1年後には失意の中ポンコツ勇者と罵られていた。

取り返しのつかないミスをしたと苦悩する日々から再起する勇者の話、その冒頭です。

プロローグ

 水と緑に恵まれた美しい王国、タイヴァス。
 女神の御使いの後胤を称する、この自然豊かな国は戦乱の中にあった。

 敵はニビの民。
 人々が妖魔、魔族と忌み嫌う、山森に住まう残忍な亜人間。灰色の肌と赤い瞳、暗い色の髪をした異種族だ。
 王都のはるか北方に連なる黒魔山脈、その麓に広がる暗い森から、ニビの王ヴォルヴォヴァ配下の邪悪な軍勢が溢れ出す。
 迎え撃つ王国の勇敢なる将兵たち。両軍の力は拮抗し、戦線は膠着した。

 両者疲労の色が深くなる中、王国に女神の福音が。
 ふたりの男女が天啓にうたれ、常人を遥かに超えた強靭な肉体と魔導力を手に入れた。
 ひとりは剣聖アレク。
 ひとりは王女シルヴァ。
 伝説に謳われし《現身の勇者》(うつしみのゆうしゃ)の再来と人々の期待が高まる中、アレクはまだ年若く未熟だったシルヴァの剣を鍛え、聖女エミリアとその従士リューリを加えた四人で旅立った。
 手薄となったニビの本拠を奇襲しようと、冬の寒空の下人目を避け、戦場を迂回し、息を白げ黒魔山脈の剣峰を踏破して、ようやく辿り着いた敵王の城。
 そこに待っていたのは幾層もの防御結界に守られた要塞だった。

「最強の攻撃魔法を城が壊れるまでぶち込もう」
 アレクが作戦会議と称して始めた話し合いの第一声はこれだった。
「どっかの誰かさんがミスってアラーム鳴らさなければ潜入もありだったんだがな」
 ニヤリと笑いながら向けられた視線を、リューリは平然と受け流す。
「私の見事なネコの鳴きマネで確認しに来た警備兵は欺けたのだ。まだ奇襲は可能だ、問題はないだろう?」
「ネコの鳴きマネ練習する暇があるなら、とっとと《魔力感知》(サーチマジック)覚えたらどうなんだ?」
「パンのことはパン屋に頼め、という言葉があるのだろう? つまり魔法のことは魔法使いに、だ。私は魔法使いではないぞ、忘れたのかアレク?」
 黒い革鎧に窮屈そうに押し込まれた、痩身の割に豊かな胸を強調するかのように腕を組み、短髪に包まれた頭部をゆっくり左右に振ったあと、不思議なほど得意げに冷ややかな切れ長の目を向けてくる黒づくめの麗人。
 自信に満ち溢れたその態度に、もしかして自分が何かを間違っているのかと、わずかに戸惑いを感じつつ言葉を返す。
「いや……それも仕事の範疇だろう? 偵察やら情報収集やらが主任務なんだからさ……」
「アレクの故郷のパン屋は魔法が使えて偵察もするのか?」
「誰も俺の故郷のパン屋の話なんかしてねーよっ! いい加減にしろ、このポンコツ使い魔っ!」
「じゃあどこのパン屋の話なんだ? それにポンコツとはどういう意味だ? そして私を使い魔などと呼ぶなっ!」
「お前の仕事のうちだって言ってるんだよっ!」

「ほらほら、ふたりとも。いいかげんにしないと年が明けちゃうよ?」
 微笑みながら、にらみ合うふたりに割って入ったのはエミリア。
 水色のローブをまとった両腕をいっぱいに伸ばしてふたりを引き離す。
「リューリはね、《魔力感知》覚えなければアレクと一緒に偵察行けるから、それが嬉しくて覚えないんだよね?」
「なっ、そ、そんな事ありません。マスター、誤解ですっ!」
「冗談だっ、よっ」
 ほっそりした人差し指を振りながらウィンクし、フフッと微笑む聖女。
 戸惑うリューリの姿に大笑いする剣聖。
 エミリアは波打つ豊かな金髪を揺らしながらアレクに向き直り、輝く緑の視線を真っ直ぐに向けると、柔和な表情を絶やさず語りかける。
「リューリはまだ知らないことが多いの、失敗することもあるけど許してあげてね」
 傾げた頬においていた白い人差し指を、物いいたげに開きかけた唇にそっと押し当て「お願いね」とささやき、また微笑んだ。

「それで結局どうするのじゃ? 決まらないなら妾の考えた作戦で行こうぞ?」
 焦れたシルヴァがやや舌っ足らずな、まだ幼さの残る外見に似合った声をあげる。
「大体の見当はつくが念のため聞いてやろう、言ってみ?」
 師匠の言葉に大きな碧眼を輝かせ、胸を反らし、顔にかかる長い銀の直毛を手で払いつつ得意げに姫が言う。
「まずは正門前で堂々と名乗りを上げ――」
「却下」
 速やかに下された非情な決定に可愛らしいふくれっ面を向ける王女。アレクはその視線を払うように右手を振ると「もっとマシな作戦を立ててみろ」と諭すように声をかけた。
「それでは……妾とお師匠がふたりで剣を抜いて切り込んで、エミリアが後ろから魔法で援護して勝つのはどうじゃ?」
「最高の結末だな、申し分無いわ」
 苦笑交じりの言葉にすかさずリューリが反応する。
「じゃあこの作戦が採用か」
「違うのリューリ、今のアレクの言葉の意味はね……」
「そもそも作戦と言えんだろ、それじゃ。もっと俺のように頭を使った作戦を考えられんものか、シルヴァ?」
「お師匠の作戦って、さっきの魔法ぶっ放して城ぶっ壊すってのじゃろ? 脳筋は頭の筋肉を使うって意味じゃないぞよ?」
「何言ってるんだよ。敵と罠が待ち構えてる内部に侵入するよりは、瓦礫で丸ごと埋めてしまおうという、俺の知的で頭脳的な作戦がわからんのか?」
「「なるほど」」
 師弟のやり取りにエミリアとリューリの頷きが重なった。美貌を見合わせ笑うふたり。
「うんうん、アレクの言うことにも一理あるよねっ!」
「この師にしてこの弟子あり、とはよく言ったものですね」
 お互いの言葉に再び顔を見合わせるふたり。
「マスター、あなたもそちら側でしたか。いえ、当然私もマスターの考えに賛同します、ええ全面的に」
 黒い瞳が何かを諦めたかのように閉じられる。黒の短髪を右手でかき上げ、ややうつむき加減の色白な顔が力なく微笑んだ。

 アレクが言うところの「頭脳的作戦」は、早速決にかけられ、賛成二票、反対一票、白紙委任一票、で可決された。
 反対したのはシルヴァで、理由は「遠距離からの魔法攻撃だと自分が参加できないから」だったが、「燻り出してからは参加できるぞ」と師匠に説得されて、渋々ながら王女は合意した。

 このような恐ろしい謀議がなされてるとは露知らず、ニビの城は未だ静寂と安寧の中にあった。
 それを最初に破ったのは一筋の流星だった。
「《流星は空の女神の落涙》(ティアドロップ・シューティングスター)!」
 アレクの叫びとともに青空の光星が光の尾を引いて落下を開始する。
 放たれた女神の力を具現した超級魔法は、城の防御結界に衝突し、閃光と轟音と爆風を周囲に撒き散らした。
 一層目を易々と貫通し、二層目とぶつかり、また光と音と風のハーモニーを奏でる。

「よし、空いた穴に連続して放り込んじまおうぜ」
 再び集中を開始したアレクの足元から青い光が伸び、巨大な魔法陣を形成する。
 空に光星が出現し、煌めきを強めていく。
「了解、アレク。私も行きまーす」
 集中を開始した聖女の足元から赤い光が伸び、巨大な魔法陣を形成する。
「《円舞する炎蛇》(プロミネント・ブレイズストライク)!」
 二層目を貫き三層目に到達していた流星を追尾するように、中空に出現した炎の奔流が、二重螺旋を描いて降下する。
 弱まっていた流星の輝きを飲み込むように、重なり、障壁に当たり、表面を這い広がる業火。
「マスター、あれは同魔法の並列発動ですか?」
 リューリの質問に対して、エミリアは顔の前で人差し指と中指を使い二を示すと、満面の笑みを浮かべた。

「《流星は空の女神の落涙》!」
 聖女の魔法に少し遅れた二度目の落涙が、炎柱を目指して降下する。
 三層目を溶解し、四層目に到達した炎蛇を流星が追い、落着する。
 撒き散らされる爆風に炎は火輪となり、城の上に咲いた。
 流星を追う炎の螺旋柱が更に立ち、そこに落着する流星と同時に新たな炎柱が立つ。
 破られた結界は既に十重を超え、そしてまた二匹の炎蛇が襲いかかる。
 更に落着する流星、それを追う炎もまた……

 そしてついに。
 二度目の重なった流星と炎が、二十層に及んだ防御を打ち抜いた。
 砕かれ折れる物見の尖塔。
 炎に包まれる主塔。
 崩れ落ちる瓦礫を見ながら、エミリアはアレクに言った。
「あとお願い、私そろそろ限界。少し余力残しておかないとだし」
「任せとけ」
 倍するペースで魔法を撃ち込み続けていた聖女の宣言に、剣聖は力強く安請け合いした。
 安心し、細めた緑の眼差しの彼方で、落着する女神の涙が主塔を粉砕し、瓦礫と炎の雨が降り注ぐ。

「おー、お師匠達の魔法はすごいのじゃ。妾も使えるようになりたいのじゃ」
 パチパチと手をたたき合わせ、無邪気に将来の希望を語るシルヴァ。
「お、いいなそれ。帰ったら魔法勉強会するか?」
「そんなこと言って誘って、私に無理やり教え込む気だろう? 《魔力感知》を」
「嫌がらずに素直に学べっての、ポンコツ使い魔」
「また使い魔と言ったなっ! 訂正しろっ! そしてポンコツの意味を教えろっ!」
「妾が後ほどポンコツの意味と一緒に《魔力感知》も教えて進ぜようか?」
「ちびっこまで……私は魔法が苦手なんだっ!」
「あーうるせーな。エミリア、俺にまたオリジナル魔法教えてくれよ」
「いいけど、アレクも何か教えてくれなきゃ嫌だよ?」
「任せとけ、何でも教えてやるよ。何なら魔法以外でもいいぜ」
「えー、じゃあ、何がいいかなぁ?」
「言い出しっぺの妾が参加しにくくなってる気がするのじゃー」

 ふたりの雰囲気が甘ったるくなっていくのにひとり赤面し、目をそらす少女の碧眼に、また落着する流星が映り、ひときわ豪壮な宮殿が粉砕される。
 轟く破壊音。
 揺れる大地。
 吹き付ける爆風。
 更に、過剰とも言える七つ目の輝く星が青空に生まれ、そして流れる。

 流星が目指す先で、崩れた瓦礫を押しのけ、現れたいくつかの人影があった。
 影達は憎々しげに流星を見上げ、そして目を下ろすと、一行を睨めつけ迫り来る。
 先頭を歩く、禍々しい瘴気を放つ男は……ニビの王、魔王ヴォルヴォヴァ。
 崩壊する城から打って出た敵王を迎え撃ち、一行は最後の決戦へと挑んだ。

 蒼穹が震えていた。
 樹木も、そして大地も。
 黒い剣と青い剣が打ち合わされる、その度に。
 黒と紫の重甲冑に身を包む巨漢が手にした、黒く重厚で長大な剣。その刀身で鮮血のような赤が大理石の模様を形作るように蠢いている。
 鎧と似合いの色の瘴気を全身から吹き上げながら、巨漢は剣を振るう。
 空気を、空間すら切り裂くような黒い刃を、アレクの青く輝く半透明の刃が受け、火花を散らす。
 斬撃から少し遅れた衝撃波が、笑う剣聖の髪を揺らし、背後の大地をえぐり、樹木をなぎ倒す。
 両腕に力を込め、巨剣を弾き返し、翻った青い剣が逆袈裟に切り上げる。
 巨漢は身軽に後方に跳んで躱すと、背後で切断され斜めに崩れる瓦礫の音を気にもせず、呵う。

「我が身に触れるとは、やるではないか。伝説の勇者の再来と呼ばれるだけはあるな」
 胸甲の表面を斜めに走った灼熱の筋が、たちまち冷やされ黒さを取り戻す。
「ずいぶん情報通じゃねぇか、お前も魔王と呼ばれるだけの事はあるわ。よくまだ生きてる、褒めてやるぜ」
 傲慢とも取れる言葉を叩きつけ、不敵に笑う。
「ぬかせ、小童。まだ青いわっ!」
 ヴォルヴォヴァが左手を振るうと、アレクの足元から土砂が舞い上がる。
 黒い巨漢は猛然と間合いを詰めると、土煙ごと両断しようと、巨剣を横に薙いだ。
 手応えは――無い。
 彼方で剣風が何かを崩す音を聞きながら、顔を上下左右に動かし敵手の居場所を探るヴォルヴォヴァ。
「《旋風は空の女神の嘆息》(サイ・トルネードスラッシャー)!」
 未だ不鮮明な視界の先から、力強い叫びが上がった。
 突如足元から巻き上がる竜巻に、黒い巨体は身を硬直させ、踏みとどまる。
 風柱の中で無数の刃が舞い踊り、身にまとう魔力が込められた装甲が火花を散らす。
 背中の漆黒のマントが巻き上げられ、たちまち切り裂かれて、空の彼方へと消えていく。
 切り裂かれた肌から血がしぶき、渦になる。
 顔の前で腕を組み、背を丸めて耐えるヴォルヴォヴァの左胴を、青い刃が彗星のように尾を引いて薙いだ。

 苦痛に呻き、片膝をつくニビの王。
「自ら起こした土煙に幻惑されるとはなぁ。もう歳か、老魔王?」
 先の挑発を見事に返され、未だ円熟期にあると自負するヴォルヴォヴァは、自らの矜持をかけて立ち上がる。
「もう勝った気でいるのか、小童? 勝負はこれからが本番よ」
 苦痛をこらえ笑い、脇腹を抑えていた左手を振るうと、鮮血が吹いた。
 鎧の裂け目から血が流れ出す。
「魔王の血も赤いとは知らなかったな」
「黙っておれば魔族だ魔王だと勝手ばかり言いおって。我らからみれば貴様らこそ害悪、魔そのものよ」
「何抜かしやがる、殺戮者共の親玉がっ!」
「知っているか? かつてお前らは我々を森の隣人と呼んでいたんだぞ? それが亜人間になって今では魔族だ」
「昔話には興味ねぇよ」
「都合が悪くなれば魔呼ばわり、貴様らの正義などそんなものよ」
「負け犬には立派すぎるセリフだぜ、勝ってから言いなっ!」
 血の色は等しく赤かったが、それだけでは相容れない隔たりが両者には存在した。

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ロードバックッ! 勇者アレクの英雄譚の返信 (No: 2)

投稿者 みりん : 2 No: 1の返信

投稿日時:

相談掲示板ではお世話になりました。
という訳で、お礼になるか分かりませんが、感想を残したいと思います。
修行中の身であること、熱い男のバトルがよくわからん人間の意見であることを
ご留意の上、取捨選択してください。

辛口でいきます。
辛口が困るという場合は、ここでブラウザバックしてください。

まず、あらすじ。
取り返しのつかないミスをしたと苦悩する日々から再起する勇者の話、だとするならば。
物語のスタート時点(セットアップ)では、主人公は苦悩する日々を送っていなければいけないのでは?
と思いました。
この主人公の再起がメインストーリーだとすると、プロローグで描かれているのは、サブストーリーであって、
過去の話であって、それを冒頭にもってきているのだとしたらボリュームが大きいと思います。
さらに、アルファポリスも見せて頂きましたが、
あらすじですべてをネタバレしていくスタイルなのもどうかと思いました。
勝つと分かっているバトルって面白いんですか?
さらに、ポンコツ勇者と罵られるような出来事が起こると予告されているのもどうかと思います。
冒頭に持って来た過去のサブストーリーは、それ自体で起承転結がある外伝のようなものの様子。
とすると、このサブストーリーの主人公の目的は、魔王を倒すこと。(再起とは無関係)
この魔王を倒す話なんだなという気持ちで読者は読むんですが、結末はあらすじに書いてある、
という状態は、冒頭としてかなりまずいと思います。

本文
三人称神視点というか、作者視点になっていて、失敗していると思います。
しょっぱなから設定語りになってしまっています。
ハイファンタジーの宿命としてある程度の説明は避けられないとお考えのようですが、
読んだ感想としては、一切説明をしないつもりで書かれた方が良いのでは、
と思ってしまいました。
少しくらいなら説明してもOKと思っているから、説明が多くなってしまう訳で、
最初から一切説明してはいけない、物語を描写するんだという心意気で臨んで、
やっと丁度いいという塩梅なのでは、と思いました。

例えば、「敵はニビの民」と書かれていますが、
こういうことは、実際に戦闘に入ったときに、主人公が相対する相手が
異種族だったという描写をすれば良いわけで、ここで「説明」するのはどうかと思います。
読者は説明が読みたいわけじゃなくて、小説を読みたいと思ってページを開くので。

最初の
「水と緑に恵まれた美しい王国、タイヴァス。」~
「そこに待っていたのは幾層もの防御結界に守られた要塞だった。」までの18行が、まるっと説明。
こういうのは、アニメとかの2話以降で、前回のあらすじとしてまとめる時に使うやり方であって、
小説の冒頭でやっていいまとめではないと思います。

次に作戦会議のシーンに移りますが、
いきなり登場人物が4人もいては、読者は把握できません。
タイトルにアレクと書かれているので、どうやらアレクが主人公らしいというところまでは
わかりますが、他のキャラクターとの関係性や、人物像、見た目などはわからず混乱します。
さらに、地の文での説明もほとんどないままセリフが続くので、誰が何を喋っているのかがわかりません。
スタバで、横の席に座っている若者4人組の身内話を聞いているような感覚。
なんとなく聞いてはみるけど、心底興味がわく内容ではないという意味です。
あと、麗人とか聖女とか書かれていますが、そのキャラと名前が一致しないので、
説明が説明になっていません。
楽しそうな雰囲気は伝わってきます。だけど、誰にも感情移入できないので、
隣の席の会話でしかないんです。

次、爆破シーン。
ここでも、感情移入すべきアレクの心理描写がありません。
ただ淡々と技名→現象→技名→現象と続いて行きます。
こういう設定や戦闘シーンがすきな人は楽しめるのかもしれませんが、
私は戦闘のうんちくとかは楽しめないタイプなので、
この設定が良いのか悪いのかは判断できないし、楽しめませんでした。
とりあえず作戦会議でぶっ壊すって言ってたし、壮大にぶっ壊しているんだな、
という感じ。でも、危機感をあまり感じないので、ドキドキもしないし、
どう楽しめばいいかわかりませんでした。

戦闘シーン。
勝つと分かっているので、緊迫感がありませんでした。
それに魔王が、かつて森の隣人と呼ばれていたと語りだし、
え、じゃあ主人公陣営の言いがかり? と後味悪くなって終了。
って感じでした。
森の隣人の設定は、考えさせられる設定で面白いかもしれませんが、
ストーリーとうまくマッチしていない気がします。
あと、魔王がどう強いかの煽り、事前知識がないので危機感、緊張感も生まれてないと思います。
そもそも本筋のストーリーとは関係ないところでページを使ってもな、という感じ。

やっぱり、あらすじで全ネタバレはまずいと思いますし、
主人公に感情移入できないのと、主人公がいまいちピンチになっていないのは
冒頭として良くないと思います。
以上です。

長所。良かった点

語彙が豊富で、雰囲気がある。

良かった要素

設定

ロードバックッ! 勇者アレクの英雄譚の返信の返信 (No: 3)

スレ主 田中一郎 : 0 No: 2の返信

投稿日時:

拙文にお目通しいただきありがとうございます。
やはり人様の目を通していただくと参考になります。

物語のスタート時点での主人公の苦悩、これについては改稿前はそうでしたが、時系列通りに並べたほうがスッキリとして理解の手助けにもなるかと思い、かつて2章で回顧していた部分を1章に入れ替えて持ってきました。
周りの友人には改稿後の方が好評だったのですが、ご説も一理あり考えどころですね。
改稿前は以下のような書き出しでした。今現在は2章の始まりになってます。

 鎮魂の鐘が澄み切った冬晴れの空に響く。
 街外れの小高い丘の上に築かれた真新しい五階建ての尖塔、その最上階でアレクはその音色を聞いていた。
 国王の厳命、そして教会の協力を得て、急ピッチで進められた計画と建設。その甲斐あって、初命日に間に合った霊廟。小ぶりながらも五層の塔が付属するこの建物は、魔王討伐の英雄のひとり、賢者エミリアの墓所だ。
 丘の上は塔を中心にかなり広範囲に石畳が敷き詰められ、さらにその周囲の木々が伐採され広大な常緑芝生の広場を作り上げている。工事にかける教会の協力姿勢はとにかく熱心で、過剰に投じられた資金と資材の余剰分が、初期計画をはるかに超えて贅沢なこの空間を生み出した。
 アレクは朝一番に墓参りを済ませ、その後ここから、延々と続く黒衣の列をぼんやりと、かれこれ数時間も眺めている。

・あらすじでネタバレ
私もそう思います、同意します。なので、ごもっともと、としか言えません。
でもどうやらweb小説では、タイトルやあらすじである程度のネタバレはしていくスタイルが主流なようなのでそれに倣ってみました。
しかしご指摘を見ると生兵法だったかもしれませんね。もう少し研究してみます。

・冒頭の説明
これ悩ましい部分でした。
最初にある程度世界に関する知識があったほうが良い、なんて意見も周りであったものですから。戦記物などは結構説明から入るものもありますから、適度なら良いかと思っていましたが、馴染みない方だと門前払いされる要素になるということでしょうね。説明で引き込めるぐらいの筆力があれば良いのですけどね。

・いきなり登場人物4人
これもやはり改稿で歪みが出た部分かもしれません。元々の一章は2人しか出てこないもので、その後に回顧で二名追加という感じだったので。
この点も考えると1章をばっさりカットして、後々に回想シーンで小出しにする手も選択肢にあるべきでしょうね。

見た目や人物像は地の文の描写や会話から徐々に汲んでもらおうと思いました。登場していきなり髪の毛は~、瞳の色は~、っていうのは説明的で良くないかなと。
麗人っていうのはその一環で、あぁ美人なんだな、と理解してもらおうと。聖女は最初の説明の中に埋もれてしまってますかね? わかりにくかったかもしれません。

・誰が何を喋っているのかがわからない
わかるように書き分けてるつもりなんですが、至らなさに恥じ入るばかりです。
会話中に挟む地の文に関しては、テンポを損なうこともあるので難しいと思います。私はかなり地の文に量的に偏ったタイプなので、意識的に会話を増やした箇所です。
楽しそうな雰囲気が伝わっているならその点は成功です。落とすために上げている部分なので。

・爆破シーン
心理描写……うーん。お気楽に淡々とやってる感じが伝わっていればそれでいい場面かなと、そう思っていて文面も淡々としすぎたかもしれません。
緊張感は伝わらないと思います、全く緊張してない場面なので。絵的に派手そうなのが伝われば成功かなと、作者としては思います。

・戦闘シーン
楽しめなかったようですみません。作者としては勝つとわからない程度のあらすじだと見てもらえない(らしい)世知辛い世の中のせいにしたいと思います。
純粋に剣と魔法のアクション描写を楽しんでいただけたらなという感じです。

森の隣人のくだりにかんしては、敵にも言い分はあるよという描写ですが、不要なリアリティだったなと今は反省しています。正義の勇者が悪を倒す方がエンタメとしては正しいですね。

ご丁寧に感想いただきどうもありがとうございました。参考にさせていただきます。

ロードバックッ! 勇者アレクの英雄譚の返信の返信の返信 (No: 4)

投稿者 みりん : 0 No: 3の返信

投稿日時:

>物語のスタート時点での主人公の苦悩、これについては改稿前はそうでしたが、時系列通りに並べたほうがスッキリとして理解の手助けにもなるかと思い、かつて2章で回顧していた部分を1章に入れ替えて持ってきました。
もちろん、時系列順の方がわかりやすいに決まっているので、2章で回顧するよりはプロローグとした方が良いとは思います。その点においてはご友人と私も同意見です。
ただ、このサブストーリーは、本筋とは関係ない外伝的な内容なので、さっさと本筋をスタートさせるべきでは?という意見でした。
例えば私のすきな「十二国記 月の影 影の海」では、主人公の陽子が日本でどう生活していたかがある程度
描かれてから十二国に飛ばされます。1992年発表?らしいので、かなり古い本ではそうでした。
けど、最近の小説家になろうでは、最初の1ページ目でトラックにひかれるなどして、さくっと異世界に飛びますよね? 本筋のストーリーがスタートするまでのセットアップに時間をかけないのが最近の流行だと思います。
これは、読者が無双やチートなどをより好むようになったため、最初の鬱展開を好まなくなってきたためだと思います。
ですが、どうやらエミリアが死ぬということを引きずっている主人公を書きたい様子。
だとしたら、マンガですが「キングダム」を参考にされてみてはどうでしょうか?
「キングダム」では、主人公の信の幼馴染である漂が冒頭で死にます。ですが、感動する作りになっています。
なぜか私なりに考えた結果、漂と信が同じ夢を持ち、ともに修行に明け暮れていたシーンがあったこと、
漂の人物像が(信を助けてくれるなど)魅力的なこと、信(主人公)にとって唯一無二の存在で大切な人であること、それがきちんと伝わってくるシーンが用意されていたことが理由だと思います。
そのうえで、マンガ1巻のあらすじは
「時は紀元前――。
いまだ一度も統一されたことのない中国大陸は、500年の大戦争時代。苛烈な戦乱の世に生きる少年・信は、自らの腕で天下に名を成すことを目指す! !」
で、信の目的「天下に名を成すこと」が最初から一貫している(セントラルクエスチョンが変わってない)つくりのために、ストーリーが分かりやすい、入り込みやすいという条件が揃っています。
なので、今回の作品にもこの要素を取り入れて、プロローグと言わず一章としてもっと長く書き込んでみるというのはどうかな? と思いました。
今回の作品の本筋が「再起する」ということしか分からないので何とも言えないですが、最終的な落としどころを「ニビ族に勝つ」とかにしているんだったら、セントラルクエスチョンを変えずに話を構成しなおすことも簡単にできるかと思います。
あとは、アレクにとってエミリアがどう大切な存在なのか、大切だということがわかるシーンを用意することも忘れずに。

>1章をばっさりカットして、後々に回想シーンで小出しにする手も選択肢にあるべきでしょうね。
もちろん、そのパターンもありかと思います!

>麗人っていうのはその一環で、あぁ美人なんだな、と理解してもらおうと。聖女は最初の説明の中に埋もれてしまってますかね?
いや、麗人の意味くらい分かりますよ(;^ω^)
最初の説明って、あの一文のことですか。そんなので覚えられる訳ないですよ!

私ならこう書くっていうのをやってみますね。下手ですけど、せめてこれくらいは説明欲しいっていう参考にしていただければ。
*********************************
「最強の攻撃魔法を城が壊れるまでぶち込もう」
 アレクが放った第一声に、作戦会議の参加者であるシルヴァ、エミリア、リューリの3人は顔を見合わせた。
「どっかの誰かさんがミスってアラーム鳴らさなければ潜入もありだったんだがな」
 アレクはニヤリと笑いながら、現在進行中の突入作戦において致命的になりかねないミスをした犯人に視線をやる。しかし、当の本人であるリューリは、アレクの皮肉交じりの視線を平然と受け流した。
「私の見事なネコの鳴きマネで確認しに来た警備兵は欺けたのだ。まだ奇襲は可能だ、問題はないだろう?」
 黒い革鎧に窮屈そうに押し込まれた、痩身の割に豊かな胸を強調するかのように腕を組み、短髪に包まれた頭部をゆっくり左右に振ったあと、不思議なほど得意げに冷ややかな切れ長の目を向けてくる黒づくめの麗人。
 リューリの自信に満ち溢れたその態度に、もしかして自分が何かを間違っているのかと、アレクはわずかに戸惑いを感じつつ言葉を返す。
「ネコの鳴きマネ練習する暇があるなら、とっとと《魔力感知》(サーチマジック)覚えろよ……」
 しかし、やはりというべきか、リューリは全く動じない。
「パンのことはパン屋に頼め、という言葉があるのだろう? つまり魔法のことは魔法使いに、だ。私は魔法使いではないぞ?」
 そんなことも忘れたのか? とでも言わんばかりの視線に見つめられ、アレクは呆れた。
「いや……サーチマジックを覚えるのも仕事の範疇だろう? 偵察やら情報収集やらが主任務なんだからさ……」
 出来の悪い生徒に言い聞かせるように指摘すると、リューリはその形の良い柳眉を不満げに歪めた。
「アレクの故郷のパン屋は魔法が使えて偵察もするのか?」
「誰も俺の故郷のパン屋の話なんかしてねーよっ! いい加減にしろ、このポンコツ使い魔っ!」
 アレクが思わず叫ぶと、リューリも負けずに怒鳴り返してきた。
「じゃあどこのパン屋の話なんだ? それにポンコツとはどういう意味だ? そして私を使い魔などと呼ぶなっ!」
「お前の仕事のうちだって言ってるんだよっ!」
「ほらほら、ふたりとも。いいかげんにしないと年が明けちゃうよ?」
 一触即発状態で、今にも掴みかからんとしてにらみ合っていたふたりに割って入ったのは、柔和な笑みを浮かべた聖女・エミリアだった。
 波打つ豊かな金髪を持つ美しい乙女が、水色のローブをまとった両腕をいっぱいに伸ばして、アレクとリューリを引き離す。
「リューリはね、《魔力感知》覚えなければアレクと一緒に偵察行けるから、それが嬉しくて覚えないんだよね?」
 エミリアにいたずらっぽい笑みを向けられたリューリは、瞬時に耳まで真っ赤になって抗議した。
「なっ、そ、そんな事ありません。マスター、誤解ですっ!」
「冗談だっ、よっ」
 ほっそりした人差し指を振りながらウィンクし、フフッと微笑むエミリア。
 戸惑うリューリの姿に、アレクは留飲を下げて腹の底から笑った。自分には生意気な態度しか見せない漆黒の麗人だが、主人であるエミリアには形無しで頭が上がらない様子がおかしかった。
 アレクがひとしきり笑っていると、エミリアが輝く緑の視線を真っ直ぐに向け、柔和な表情を絶やさず口を開いた。
「リューリはまだ知らないことが多いの、失敗することもあるけど許してあげてね」
 聖女は白い人差し指を、もの言いたげに開きかけたアレクの唇にそっと押し当て「お願いね」とささやき、また微笑んだ。
*********************************
感情や表情を増やしてみました。私はへたっぴですが、せめてこれくらいは欲しいです。
表情などは適当なので、キャラにあっていなければごめんなさい。

>誰が何を喋っているのかがわからない
誰が何を喋っているのかがわからないとは書きましたが、時間をかけて読み解けばだいたい分かってたかなと思うんですけど、いかがですか? ただ、時間をかけて読むのはしんどいので、考えなくてもわかるように書いた方がいいと思います。

>私はかなり地の文に量的に偏ったタイプなので、意識的に会話を増やした箇所です。
たぶん、そんなことしなくて大丈夫だと思いますよ。

>緊張感は伝わらないと思います、全く緊張してない場面なので。
たぶん、落とすために上げているだろうなという意図はわかってたんですけど、
戦闘シーンには緊張感を「期待されます」期待に応えられないとがっかりしてしまいますので、
「キングダム」の例でも書いたように、上げるのであればそれ専用のシーンを用意すべきかと。

?マークや2章の貼り付けがあったので再訪してみましたが、うざかったらごめんなさい。
ではでは。

ロードバックッ! 勇者アレクの英雄譚の返信の返信の返信の返信 (No: 5)

スレ主 田中一郎 : 0 No: 4の返信

投稿日時:

コメントありがとうございます。
「キングダム」は以前から追いかけて読んではいますが、例に上げて説明されるまで漂の名前どころか存在すら忘れていました。私的には王騎将軍の印象が強すぎて、それ以外の何もかもが霞んでしまう作品というイメージです。読み返してみましたが、あの展開のスピード感は参考になると思いました。今後に活かしたいと思います。

麗人云々はみりんさんがわからなかったという意味ではなく、登場してすぐに容姿を説明して美人だと伝えるよりは、話を進めながら読者にわかってもらおうとしているという意味です。わかりにくかったと言っているのは「聖女」の方です。
名前をいちいち書けば分かりやすくなるのはわかっているのですが、それを繰り返すのは稚拙に思えて避けています。ある程度しっかり読んでいただける層を念頭に置いて読み応えある物を目指していますが、読み応えとわかりやすさの両立ができていないのは未熟さ故ですね。

魔法で城壊してるのは戦闘シーンだと認識していませんし、そう取ってもらおうと思っています。現代風に言うならあれは巡航ミサイルのボタン押しているだけです。いわゆる戦闘行為ではありますが、敵弾の飛んでこない安全地帯にいるのです。暴発しない保証付きの猟銃で行っている七面鳥撃ちですね。緊張感がないことで余裕を演出しているつもりなのですが、上手く伝えられてないようですね。精進します。

例文ありがとうございます。
自分でもやはり第一章が文量があって重くなりすぎてる感があったので、スピード感を損なわないように考えて、戦闘描写以外は基本的にあっさりめを心がけていました。この作品のメインターゲットは「バトル物を期待している若い男性」ですので、切り捨てていくならそこかなと。それで不足が出るのは本末転倒なのですが。みりんさんの描写はいい感じですね。もっとロマンスに重きを置きたい時には、私もこのように書きたいものです。

ご意見どうもありがとうございます、参考になりました。

ロードバックッ! 勇者アレクの英雄譚の返信 (No: 6)

投稿者 ヘキサ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

う、うーん、あらすじ、冒頭、本文読ませていただきましたが……

まずあらすじで「何が再起になるのかが」がよくわからない。なので、冒頭のシーンの適切なチョイスができてない。そして、見事なまでに神視点の罠に綺麗に陥っている感じです。文自体が決して読みにくくはないものなので、逆に見事なまでに「どこから感情移入していいのかわからない=没入感の妨げ」になっている感じ。

本文でどうやら「エミリアの死で国民中からブーイングが出た」ようなのですが、最終目標がどこにあるのかわからない。ニビ族の完全壊滅なのか、エミリアの復活の手段を求めるのか。これがわからないので、適切なスタート地点はどのへんか?のアドバイスもできない、というのが正直な感想です。

これらの問題点のいくつかは、アレクの一元視点で書いていれば回避できたものが多いと思います。田中さんがどこまで一元視点に書き慣れているかは私にはわからないことですが、一元視点を使いこなせないうちに神視点に挑もうとするのは、あまりお薦めできない、と思っています。

細かい指摘は他の方から既に出ているので、このへんで止めておきます。

長所。良かった点

中二病心をくすぐる呪文のネーミングセンスとか。

良かった要素

ストーリー 設定

追記です (No: 7)

投稿者 ヘキサ : 1 No: 6の返信

投稿日時:

私はFEARゲーで盾役や回復役をやることが多かったせいか、パーティ全体の被ダメージ管理にはうるさいほうだとは思いますが、ここ一番の「ダメージ移し替えスキル」の使い時というのは、一番ドラマチックになるところであり、キャラクター達の覚悟、決意が見えるものだと思います。それが平淡に描写されていたので「なんだかなぁ……」といまいち盛り上がりませんでした。小説ではアニメや漫画より心理描写増し増しでちょうど同じくらい、に感じられるものだと思っています。戦闘がメインであるのなら尚の事、戦闘時の駆け引きの思考描写は手を抜いちゃいけないだろって突っ込みたくなりました。

あと、やっぱりFEARゲーに慣れすぎているせいかマルチアクションって普通に上級スキルじゃね?とか思ってしまうのですが、これがエミリアだけの特権だとすると、エミリア死んじゃうとこのスキルの出番もないよね……とちょっと微妙な気分になりました。これが後の伏線になっているのならまだわからなくもないんですが……そういうふうに「絶対に外せない伏線だけを入れて、なるべく異変の始まりから書く」が無難なスタート地点だと思っているので、強いて挙げるならボスとの対峙シーンあたりから、というように私には思えます。とはいえ、判断できるものが少ないので、自信を持って言い切れるわけではないので、そのへんはご了承ください。

追記ですの返信 (No: 9)

スレ主 田中一郎 : 0 No: 7の返信

投稿日時:

追記ありがとうございます。

・ダメージ移し替えスキル
私本人はドラマティックに覚悟決意が見えるように描写したつもりで、決して平淡でもないと思うのですが、ダメでしたか。私の未熟もしくはセンスの相違のせいでしょう。盛り上がりに欠けたようで相済みません。

・戦闘時の駆け引きの思考描写は手を抜いちゃいけないだろ
私本人は手抜きなどしたつもりは毛頭ありませんが、そう取られましたか。自分の武道経験上、戦闘中は思考より観察のために脳が働いていて、考えるより反射で行動することを知っていますので、それを表現したいと思って、一般的なラノベの戦闘描写方とは違うことを知りつつも、あえて心理や思考描写よりも動きや間で描写することを個性として選択しただけなのです。本当は会話もさせたくないぐらいなのですが、さすがにこれは要らないリアリティだと思い諦めました。確かに一般には受けの悪い、間違った方法だったかも知れません。私の未熟もあるでしょう。それでも私なりに良いものになるように頑張って書いたつもりです。hexaさんの趣味に合わず、楽しんでいただけなかったのは申し訳ない事ですが、決して手抜きはしていませんので、そう受け止められたことは非常に残念です。

・マルチアクション
確かにそうですね、相当強い能力です、スキルではないですけど。エミリアはここで殺してハイおしまい、とするには惜しい可能性を秘めたキャラだった気はしています。hexaさんの言われる意味とは若干違うでしょうけど。これは「マルチタスク処理に優れる人が人口全体の2%程度存在してる」という記事を見て思いついた設定だったんですけど、ゲームで既に使われてるんですね。やはり未踏の新雪はなかなかないものです。

・絶対に外せない伏線だけを入れて、なるべく異変の始まりから書く
このアドバイスで(最初の説明部分はともかく)1章は存在してて良い子になった気がしました、逆に。理由は伏線として以後のドラマに活かしてるからなのですが、この冒頭ではそこまで読んでもらえないかもというのが問題点ですね。

どうもやはり手直し程度ではどうにもならない構造的欠陥を抱えてる作品な気がします。下手に手を加えるよりも永眠させてやるべきなのかも。

ありがとうございました。今後に活かしたいと思います。

追記ですの返信の返信 (No: 10)

投稿者 ヘキサ : 0 No: 9の返信

投稿日時:

こちらにまとめて返信させていただきますよー
・「国民中からブーイングか出た」と思ってしまった件については、ポンコツ呼ばわりされている理由が他におもいあたらなかったからなのですが。このあたりの時間軸のすっとばしようは、悩みますね……

・「戦闘描写が微妙だと思った件」に関してですが、乱暴に「平淡」と言ってしまったのはちょっと言葉の選び方が悪かったかなと思っておりますが、いちばん気になったのは、多元視点や神視点の人が陥りやすい「その時スポットが当たっている人の様子はしっかり描写しているけれども、そうでない人や、スポットから外れると途端に適当な行動をとる」というところがあったこと。

特に、エミリアの自己犠牲の覚悟のシーンです。あそこはエミリアの覚悟は書けていたけれど、アレクの覚悟としてはいまいちでした。私なら「エミリアの生死を確認せずに、体の自由が効いた時点で即座にラスボスに止めを刺す」からです。感傷に浸るのはその後です。このシーン、エミリアの方を見ていた時間というのは地の文の長さとは一致しないのでごまかせますが、エミリアが二言くらい喋って、それから剣を握りなおすという、戦闘シーンであれば2~3アクションは起こせる時間です。これを無駄にするのは犠牲者への冒涜です。

その前に並行処理の付け入る隙を与えないえげつなさを見せておき、「戦闘中にそんな余裕はない」という田中さんの書きたいであろうバトルものにしておきながら、敵がこれを見逃しているというのはあまりにヌルすぎます。「本当はセリフも書きたくないくらい」と仰っていますが、私もそういうほうが好きなクチですので、無理にセリフを長引かせないで自分に合うスタイルでいってほしいと思っています。

というか、各キャラ長く喋っているんですが、いまいちキャラ立ちがしていない感じなんですよね。長くチームを組んでいたメンバーの会話という感じがしない。栗本薫いわく「そういう時は、頭の中で彼らを少しいろいろな状況で動かしてみるといい」と言っていたりします。漫画家の真鍋譲治もそんなことを言っていたような……そういうわけですので、セリフの長さよりも「らしさ」が出るのはどういう表現か、などを追求してみるのがよいのではないのでしょうか。

・伏線について
私も「これなろうテンプレからいけば遅い方なんだけどなーでもどうしても入れたいんだよなーなるべく圧縮したつもりなんだけどなー」とか思いながら書いている最中ですので、そこはやっぱり悩みどころだと思います。ちょっと気になったのは、エミリアがあまりに活躍しすぎてしまっていて、彼女を失った欝展開が長い状態というのはどうだかなーという点ですかね。リューリとのフラグが立っているのを楽しめる人向きですかね?今のところそのくらいの萌えポイントしか見つからないので、やはり悩ましいところですね。とりあえずそのまま晒すのもありかと思います、そのうち他の方からも意見が頂けるかもしれませんしね。では、今後も執筆がんばってください。

追記ですの返信の返信の返信 (No: 11)

スレ主 田中一郎 : 0 No: 10の返信

投稿日時:

再コメありがとうございます。

・ポンコツ勇者について
どこで誤解されたかはわかりませんが、罵ってるのはリューリだけです。先を読んでいただければ分かるのですが、失意からほぼ隠棲状態なのでポンコツぶりは周囲にバレていません。

戦闘描写について
エミリアのセリフは一言です。「……て」というような感じで、か細く、不明瞭で、よく聞き取れなかった事を描写したつもりでした。それをアレクがこうじゃないかと推測したと。それが伝わっていないのは私の未熟さ故でしょう。当然ごくごく短時間のことで、時間を無駄にしてはいません。ちなみにいちいち書いてはいませんが、魔法の発動時間や持続時間などは設定されています。術者の力量や魔法の階位によって変動する設定もあり、戦闘描写中はそれに準じてキャラクターたちは動いています。想像されているよりは厳密なものになっていると思います。

キャラについて
どの部分で誤解されたかはわかりませんが、それほど長くチームを組んでいたメンバーではありません。
知り合ってから一番長いアレクとエミリアでも1年余りという設定です。アレクとシルヴァは剣術の師匠と弟子として1年ほど前に知り合っています。冒険のパーティーとしてはアレクとエミリアの後、半年前ぐらいにリューリが、その後シルヴァが合流していて、完成から3ヶ月ぐらいしか経過していない急造メンバーです。
先を読んでいない時点でそこまで伝わるか不安でしたが、急造っぷりがうまく描写できていたようで良かったです。

鬱状態が長い
これは別所でも「それが悪いとは言わないが、それで楽しませるのは相当腕がいる」と指摘された点で、それを受けて中盤にイベントを増やしたりしました。最大の懸念箇所はやはり1章が長いことで、2章と1章を入れ替えるに当たって、大幅に削減、圧縮してしまう手もあったと思いもします。
エミリアに関しては、作者の意図を超えて案外良く仕上がってしまった感があります。お察しの通りメインヒロインはリューリなのですが、試読を頼んだ友人も終章手前までエミリアだと思った人がいたりしました。それでかなり加筆したのが現在版です。

なろう
なろうのお約束に関しては一切考慮していませんでした。元々がweb公開を一切念頭に置かず、レトロなハイファンタジーって今どうなんだろうと、試験的に書いたものです。試験試験と調子に乗って色々詰め込みすぎて破綻した感じですけど。流れに逆らうには力量が足りてませんね。

どうもありがとうございました。

読了しました (No: 12)

投稿者 ヘキサ : 0 No: 11の返信

投稿日時:

読了させていただいたので総括コメントとなりますが……
うー、なるほど、ご自身で「詰め込み過ぎ」と言われのがよくわかりました。

ニビ族について、戦争シーンに関して、陰謀に関して、勇者と女神の力に関して、エミリアの気持ちに関して、リューリの正体に関して、すべて中途半端な状態、という感じです。

タバコ関連の描写だけやたら丁寧な感じがしましたが、ここだけ洋画の世界に飛んだ感じ。
あと、レトロなハイファンタジーのつもり、ということですが、私にはアリアンロッドRPG風、勇者だけセブン=フォートレスという感じにとれました……

ちなみにアリアンロッドは、ヘイスト・プロテクション・フライトは併用前提の戦術が組まれています。他クラスもですが、アコライト系(僧侶タイプ)自体が割り込み処理の多いスキルを保有していて、このクラスを選んだキャラクター自体がマルチタスク能力者のような状態です。50人に1人って多いよ、宮廷魔術師のおじいちゃん相手がプロテクション使いだってわかった時点でプロテクション貫通技(上級職のスキル)仕掛けてくるくらいやらんと……このタイプウザいんだもん。「僧侶は真っ先に潰せ」は定石です。

>当然ごくごく短時間のことで、時間を無駄にしてはいません。
それでも遅いですね(バッサリ)。覚悟を決めるのは、エミリアが自己犠牲の呪文を唱えた直後です。敵の攻撃を防いでいる間中に、起こっている悲劇とやるべきことをしっかり胸に刻みつけないと。スレイヤーズのリナは、味方の犠牲を目の当たりにしている状態で「自分は呪文詠唱を続けた。止まることは許されない」という描写をしています。

>完成から3ヶ月ぐらいしか経過していない急造メンバーです。
長いですね(バッサリ)。現実世界・日常世界の三カ月と戦闘状態の三カ月を同じにしたらいかんです。スレイヤーズは急ごしらえのパーティでも、戦術・戦略面でくだらない諍いは起こしていません。

ノンフィクションで傭兵の体験をした方の著書を読みましたが、傭兵志望者は「若く充分に体力があること、英語(共通語)が堪能で仲間としっかり意思疎通がはかれることが最低条件。なければ仲間の迷惑になるだけだからやめとけ」と言っています。ファンタジーでは魔法のぶん体力は大目に見てもらえますが、未熟さのわかりやすいシルヴァだけでも充分に危険ですが、人間の言語・感情に不慣れと思われるリューリも相当な足手まといです。よく三カ月も生きてこられたな、という感じ。これで『お気楽』に魔王城に乗り込む気に全くなれませんわ。

>エミリアに関しては、作者の意図を超えて案外良く仕上がってしまった感があります。
親(作者)としては子(キャラクター)の成長は喜ばしいことですが「死人に物語を乗っ取られる」状態になっている感じですね。最後リューリとくっついてもなんだかエミリアの影を払拭できていない、という感じです。

最初からアレク・リューリのペアでハードボイルド風にまとめるか、「二人の勇者が同時代に現れること」に重点をおいて空の女神の神話などでクラシック調に盛り上げるが、いずれにしてもどれかひとつふたつだけ要素を取り上げてしっかり消化したほうがいい感じですね。確かに「詰め込み過ぎ」に尽きる、としか言いようがありません。

あと、少し真剣に考えて欲しいのは「この伏線は、本当に『伏せる』必要があるものだろうか?」ということ。何というか「何でもかんでも伏せまくり」という感じがしました。少なくとも「明かした時」にあーなるほど、そういうことだったんだ!と思えるものかをよく考えてほしい。今回いちばん気になったリューリの正体に関しても肩透かしをくらったような感じでした。伏せてやられっぱなしで見せ場ないくらいなら最初からガンガン全力でいきましょうよ……という感じでしたね。

ともあれ、この作品、世界観から要素を小分けにして色々な作品を生み出すことは楽しそうだなと思いました。次回はぜひ、ひとつふたつに絞ってじっくりその要素を堪能できるものを作ってみてほしい、と思います。以上です。

読了しましたの返信 (No: 13)

スレ主 田中一郎 : 0 No: 12の返信

投稿日時:

読了いただいたようで、ありがとうございます。
こちらで頂いたアドバイスを元に、冒頭にアレクとリューリの偵察シーンを入れて、まず話をスタートさせてから設定語ろうかなと思い至ったのですが、申し訳ないことに見事に手が回らずそのままにしています。
また一章の文量が増えるでしょうが、その点はwebではあまり気にしないで良いのかなという印象をポイントの変動を見て受けました。とりあえず掴んでしまえば、構成よりもひとつひとつの展開なのかなと。ちなみに戦闘回以外の連続と主人公苦戦でガクッと落ちました。ダブル効果で1/10です、想像以上でした。またweb公開する時は教訓にしたいと思います。

・アリアンロッドRPG
初耳でした。セブンフォートレスは大昔にリプレイを少しだけ読んだ記憶が。その勇者というとエクセレントウォーリアーでしたっけ? それだけ覚えています。 
F.E.A.R.の手がけたTRPGとはそのぐらいしか縁がありません。もっぱらD&D、ソードワールド、あとはクトゥルフとかのルーンクエスト系システムでした。
アリアンロッドが2006年、セブンフォートレスが1996年ですか。平成は遠くなりにけり。要はレトロなTRPG風ということですかね? さすがに私も現代ラノベでムアコックやワイス&ヒックマンやらのマネをそのまましようとは思いません。今の読者に受け入れられるようかなりゲームに寄せていますから、ほぼ正確な見立てという気がします。

・時間を無駄
TRPG風に言うなら、魔王の魔法はまず物理と魔法全遮断の結界で相手を閉じ込めて、次のターン最後にダメージが来てから結界が解除されます。そして続くターンのイニシアティブは失う、といった感じです。無駄と指摘された勇者の行動は全遮断されているターンに全て行われているとお考え下さい。次のターンはイニシアティブを取った行動として移動、魔王はターン最後に剣を取る、という流れだとご理解下さい。

・三ヶ月
移動時間をお忘れだと思います。三ヶ月ずっと戦い続けていたわけではないですし、RPGと違ってフィールド歩いてると敵が湧いてくるわけでもないです。魔王城に向かう前に一度、遠征(冒険)して、帰還してすぐに旅立った感じです。
戦争映画などでも、戦友が戦死した後に兵士として以外の面を知るようなシーンはいくらでもあります。たとえ戦場でも三ヶ月共に過ごした程度で何から何まで長年の友人のように不足なく振る舞えるほうが私には不自然に思えます。
あとキャラクターがご自身が考える最適行動を取らなくて気に食わないというのはあるでしょうが、思い上がってる若者達が、それゆえに失敗する流れですからその点はご理解下さい。
hexaさんがお気楽に乗り込む気にならないのはよく分かりますよ、私もそうですから。ただ彼らは超常の力を自覚している英雄的なキャラクターですので、警戒に警戒を重ねて石橋を叩いて渡る小市民的行動するならギャグの方がふさわしいかなと思います。真面目にやって大ヒットしたゴブリンスレイヤーという作品もありますけど、彼は勇者ではないですから。

・エミリアの影
エミリア成分が足りなすぎるという声もありましたので、人の感じ方は様々だなと興味深く思いました。リア友で言いますともっと語れ派は女性ばかりで、男性は気にしない人がほとんどでしたね。
確かにリューリはエミリアの影に引きずられて、彼女のようにありたいと思って不器用なりに真似してる現れが「冗談」であったりします。命令を言い訳にして、惹かれる気持ちをごまかしているのですが、その現れがいつまでも「宝珠」を使わないことなのです。命令があるから仕方なく一緒にいる、という自己欺瞞ですね。
そこからの解放を象徴するのが「宝珠」の使用であり、自分の意志だと認めた上での冗談だったり好意の表明なのですが、うまく伝えられなかったようで自らの力不足が残念です。

・伏せすぎ
そう言われるほど伏せた気はないのですけど何についてでしょう? 例に挙げられた件と事件の真相ぐらいしか思い当たりませんが、それに関しては最終盤まで引っ張る都合があります。
あと多分誤解があると思いますが、解放され制約がなくなると色々と便利にはなりますが、純粋な戦闘能力は落ちる設定です。制約の代償で増幅されていた身体能力分が失われますので。最後に伝承という形でちらっとだけ書いているので誤解は致し方ないところかも知れませんが、枝葉の設定ですから、それでかまわないと私は認識しています。

・ペアでハードボイルド風
なかなか鋭いですね。続編を書くとすればこの路線で考えています、というかそっちを先に思いついたのですが。コブラ&レディinファンタジーって感じの盗賊物が最初期案でした。さすがにタバコくわえた盗賊男女バディ物は露骨かとそれが勇者に代わって、物語の背景を考えていたらとんとんと一本物語ができてしまった感じですね。外伝を先に書いてしまった風。
実はこの失敗は以前にもしたことがありまして、最初のひらめきを元に設定を起こしている段階で「先に起きた事件」の物語が湧いてくるんですよね。それを無視できないで先に書いてしまうという。やはりというか何というか、閃きに素直に従ったほうが良いのもが書ける気がします。
この辺りに詰め込みすぎる要因があるのかも知れません。
あとは建国物とか、ダークヒーロー物とか、戦記物とか、このワールドの物語のアイデアストックだけはしてあるのですけど、時間置くと腐りそうなもの優先しているせいもあり、ちょっと筆が追いつきません。消化しようとしてアイデア詰め込んでも二の舞ですし。
ちなみに今は全く関係ないミリタリー物書いてます。多分その後は近未来SFバトル物になるでしょう。近未来SFミリタリーバトルの誘惑には何とか打ち勝ちました。

感想ありがとうございました。

読了しましたの返信の返信 (No: 14)

投稿者 ヘキサ : 0 No: 13の返信

投稿日時:

>こちらで頂いたアドバイスを元に、冒頭にアレクとリューリの偵察シーンを入れて、まず話をスタートさせてから設定語ろうかなと思い至ったのですが

いや何というのか……最初に言った通り、「どこをスタートにしていいのかの的確な判断もできないほど詰め込みずぎ」なので、そこがいいという気もしません。

>とりあえず掴んでしまえば、構成よりもひとつひとつの展開なのかなと。ちなみに戦闘回以外の連続と主人公苦戦でガクッと落ちました。

まあ……私の感覚でも、特にリューリの偵察パートあたりになってからガクッとテンション落ちた感がありました。なんか「魔王との戦闘」「魔王の残党との戦闘」「国内の陰謀」と、どんどんスケールが落ちていった感がすごいという感じです。

>アリアンロッドが2006年、セブンフォートレスが1996年ですか。平成は遠くなりにけり。要はレトロなTRPG風ということですかね?

セブンフォートレスは第4版が2008年、アリアンロッドは第2版が2011年に出ています。セブンフォートレスはどんどん遊びやすく改良され、アリアンロッドのほうは基本ルールブックが文庫化していますから、それに比べるとあらゆる面(愛と笑いと感動と陰謀と戦術とデッドリーバランスとその他諸々スピーディな展開等)でヌル過ぎるとしか……

>さすがに私も現代ラノベ でムアコックやワイス&ヒックマンやらのマネをそのまましようとは思いません。

エルリックサーガやベルセルクの世界が体感できるブレイドオブアルカナも人気ですよー。2015年に第4版が出ています。

>TRPG風に言うなら、魔王の魔法 はまず物理と魔法全遮断の結界で相手を閉じ込めて、次のターン最後にダメージが来てから結界が解除されます。そして続くターンのイニシアティブは失う、といった感じです。

だから、何でエミリアだけアクションゲームやシューティングゲーム仕様なのにそれ以外はターン制なの……というところなんですってば。リアルタイム描写なら相手のイニシアティブ関係ないでしょう、自分が動けるときに動く、それだけでは。

>たとえ戦場でも三ヶ月共に過ごした程度で何から何まで長年の友人のように不足なく振る舞えるほうが私には不自然に思えます。

私はたとえ一度きりでも「この人と一緒に冒険(あるいは仕事)ができてよかった」と思える出会いがあると思っていますからね。FEARのゲームは特に毎回世界の危機に立ち会っているので、一期一会の精神で挑んでますよ。長さが問題じゃない時もある、と思っています。「戦闘で息ピッタリ過ぎて忘れていたけれど、自分の知らないこの人の一面を後から知ることになる」のほうがバトルものはうまくやっていけると思っています。

>思い上がってる若者達が、それゆえに失敗する流れですからその点はご理解下さい。

その「上げて落とす」の展開自体も微妙なんですよねー……。ジョジョの荒木飛呂彦氏も「エンタメとしてお薦めできない」と言っています。

>エミリア成分が足りなすぎるという声もありましたので、人の感じ方は様々だなと興味深く思いました。

たぶんその人と言ってることは違うように思えて変わっていないと思う。私はリューリが正ヒロインだと推測できたから「これ以上エミリアの影響力強くしないほうがいいんじゃないの」と言ったまでで、先にエミリアに思い入れてしまった人からすればそういうことだと思います。

FF6のエアリス・ティファ問題やテイルズオブゼスティリアのアリーシャ・ロゼ問題に近い感じ。「非の打ちどころのない正統派ヒロインが離脱して、やや(かなり)性格に問題がある犯罪者タイプのダーク路線に合いそうなヒロインが台頭する」という状態で、しかも作者の贔屓補正が入っているので真打ヒロインにあまり魅力を感じない、という感じ。このへんwebでちょっとググってみるとよろしいかと。

>確かにリューリはエミリアの影に引きずられて、彼女のようにありたいと思って不器用なりに真似してる現れが……

いやいやいやいやいや(盛大に突っ込みたくなった)エミリアの影にちゃんと向き合わなきゃいけないのは、アレクのほうでしょ? だから多視点の人って「自分が表現したい人(リューリ)の気持ちだけに気をむけてしまって、世間的にけじめをつけなきゃいけない人(アレク)のほうを放ったらかしにしてしまう」ケースが多くってそこが嫌なんですってばー。

>そう言われるほど伏せた気はないのですけど何についてでしょう? 例に挙げられた件と事件の真相ぐらいしか思い当たりませんが、それに関しては最終盤まで引っ張る都合があります。

そのどちらもなんだけれど、それは「作者にとって理由がある」だけであって、「読者から見て伏せられるだけの価値があったとは思えない」ってこと。事件の真相は明かされるごとにどんどんショボくなっていくし、リューリの正体も勿体ぶるほどではなかった。使い魔の設定上のメリットデメリットも世界観の都合でしかないし。

先にスケールのでかい陰謀、明かされて感動を感じる正体をを作っておき、それを楽しみになるように物語を作っていく。そうしていないから、「主人公の彼女が死ぬ事件を先に作り後でその理由を考える」「とりあえずリューリの基本情報を作っておきそれが伏せられていたのが解放されるだけ」になってるんですってば。

>実はこの失敗は以前にもしたことがありまして、最初のひらめきを元に設定を起こしている段階で「先に起きた事件」の物語が湧いてくるんですよね。それを無視できないで先に書いてしまうという。やはりというか何というか、閃きに素直に従ったほうが良いのもが書ける気がします。この辺りに詰め込みすぎる要因があるのかも知れません。

どうもそのようですね。前日譚を先に書くってつまりそれは「キャラクターがここまでしか成長しない」と決めながら書いているようなものなんですよ。だから全力を出して真剣に起きているイベントに当たっている感じがしない、それで「ずっと伏せた感」が出てしまっているのではないか、と思います。

だから死ぬとわかっているエミリアは思い切り全力を出し切れたけれど、他の連中がいまいちなのは「まだ次がある」という甘えがあるから、ではないかと思っています。過去は失敗まみれでもいいけれど、本編が始まった以上は常に全力投球で、をおすすめしたいと思っています。何か参考になればと思います。

読了しましたの返信の返信の返信 (No: 15)

スレ主 田中一郎 : 0 No: 14の返信

投稿日時:

・ターン制
ターン制ではないですけど、TRPGの話を出されたので分かりやすく説明しただけです。どうも戦闘をゲーム的に捉えてらっしゃるようでしたので、そうしないとご理解いただけないのかと思ったもので。重ねていいますが時間を無駄にしていません。作者本人が無駄にしていないと言ってるのを読者が無駄にしていると言っても本来水掛け論にすらなりえません。無駄にしていると見えるならそれは私の描写の問題ですので、アドバイスいただけるならその描写をどうすればいいか、具体的改善例をあげていただけるとありがたいです。

・影に向き合う
え? アレク? まさか分かりやすく書いてる方に突っ込みもらうとは思いませんでした。そちらは当然読み取られてるものとばかり。アルファ公開の4-4の部分で人間らしく生きることを肯定して、その後8-3で幸せになることを肯定したのがアレクなりに向き合って得た解答なのですが。それでは不充分とか不適切とかというご指摘なら真摯に受け止めますが、読みそこねた上での暴言となると反応に困りますね。

 これを言うのはどうかと思って黙っていましたけど、「何から何まで全部ダメ」と言われてるようにしか思えません。hexaさんの批評のスタイルなのかも知れませんが、それはご自身の趣味や好みの問題でしょう? ということまで一般論にすり替えて全否定してきますよね? 
 伏せてるところについても、読者にとって~と言ってますけど、それはhexaさんご自身の感想ですよね? そういう態度では納得も感心もできません。
 感動云々もhexaさんの感性に合わないだけですよね? もしかしたら世間の圧倒的大多数もそう思うかもしれませんが、作者はそう思わないからああいう最後になってるわけです。それをお前は最後に感動を持ってくる事もわかってない、みたいな態度で言われるのはちょっといただけません。
 最後にスケールの大きい事件をもってこい、って言われても、これは大きい事件の後、小さい事件を経て、常態に戻る話ですから見当違いとしか言えません。それじゃダメだと言われてもそれも好みの問題ですし、実際それじゃ広くは支持されないのかも知れませんが、そういう話なのです。プロット段階でならともかく、完成した作品へ対しては単なるコンセプトの全否定ですよね? 助言とは言えないのでは? 

 私は、ここは回答者が善意からボランティア精神を示す場だと思っているのですけど、hexaさんは違う考えをお持ちなのですかね? 最初から感じていたのですが、上から刺々しい言葉が降ってくる、そんな印象です。質問者からの立場でいいますと、回答者の存在はありがたいし感謝もしますけど、それは上下関係の存在を意味してはないと思いますし、勝ち負けも存在しません。その点を少し考えられたコメントや言葉選びを心がけていただけると幸いです。

読了しましたの返信の返信の返信の返信 (No: 16)

投稿者 ヘキサ : 0 No: 15の返信

投稿日時:

うーん、きつめに言ったとは思っているので不快に思われたなら申し訳ない。
当たり前すぎて書かなかったけれど、田中さんの文章は充分に達者だと思っていますよ。でもだからこそ、「この人だったらもう少し上のクオリティの内容を期待したいのに……」という欲が出てしまったんですよ。私は全く違うジャンルの人にはあまり内容には触れないんだけれど、田中さんの持ち掛けている相談(冒頭の改善)がどうしても、内容に踏みこまざるを得ないうえに判断が難しい、と思っているのでこっちだって迷っているんですよ……

>具体的改善例をあげていただけるとありがたいです。

アルファポリスからのコピペができなかったので省略した書き方で申し訳ないけれど「視界が晴れた」→「倒れようとしているエミリア」→「慌てて駆け寄るリューリを横目に魔王に詰め寄る」→「魔王に駆け寄りながらの思考で『エミリアが気になるとはいえ、今やるべきことはたったひとつ』と自分自身に言い聞かせる」自分だとこんな感じで。エミリアの言葉は書かんです、そんなの当たり前だしさらにそれを『愛してる』かもとか解釈するような心の余裕ない。

同じように最後の敵を倒した時も思ったけど、ここで空中落下しつつタバコ……というのもかなり微妙だったんだけれど、エミリアの話もここで出すより最後の墓のほうで落ち着いて出してほしかったなぁ……と思った。感性の違いと言えばそれまでだけれども、戦闘シーンの尺の長さ的に何故か『動作』の入る時間が長い、と思ったのね。私はこっちのほうが気になった。

もともとゲームがベースの小説は多いけれど、それをなんとかみんな誤魔化して不自然じゃなくしてるもんなんだけれど。田中さんは他のところで妙にこだわってるのにこの二点についてはかなり『遅い』と思ってしまったんだ。だから感性の違いと言ってしまえばそれまでなんだけれど……という話です。

伏せるところについては、私自身の体験から。「こういうシチュエーション、設定からシーンを思いつく」のは一見話が進むように思えて最後で後悔するからです。確かに「それがやりたければいいんじゃない?」というのもあるけれど、明かされる時を期待している受け手を目の当たりにしていると(注:TRPGはその距離がとても近いためこのプレッシャーがとっても怖い)、期待外れだった時、あるいは「最初から言って欲しかった、隠す必要なかったじゃん」と言われた時などすっごく後悔するんですよ。

今回のリューリの設定全般に関してだけれど、彼女が人間の感情を学習していく過程を一緒に体感したければ冒頭は「彼女が仲間に参加した時」だと思うんだよね。あと、正統派ハイファンタジーだと言われた時も「なら冒頭はスタンダードにニビ族との戦いにアレクが参加する決意をした時から」と思う。

でも開始地点は「魔王討伐時」で、これって正統派というよりむしろなろうテンプレじゃね?となって、「なら後の話は勇者が自分自身の生活を満喫する話?でもこれ『再起』ってなってるよね、てことはそれなりの障害を乗り越えるってことになるわけだけど、それにしてはその障害らしきものが弱くない?」とか。あとエミリアの死が物語全体のキーなら「魔王戦時にエミリアが倒れたシーンから」でいいんじゃない?とか。でも最終的にタバコに始まってタバコに終わりたいんなら「最初予定だったらしき開始地点」からでいいのかな???とか。ホントにこっちだって迷っているんですってば。

アリアンロッドを強調したのは、リプレイの「サガ」シリーズがとんでもなくスケールがでかいうえに、派生の各種リプレイも戦乱の各地で様々な状況での戦いを表現していて、ダークヒーロー的なのもタバコが似合うタイプのキャラクターもいたりでそっちを体感してしまうとどうしても「もう少し全般的にクオリティやスケールの底上げを期待したい……」となってしまうから(もちろんシリーズが本当に膨大なので今からそれらをあたるのはお薦めできませんが)。演技の面でも気合いが入っているから、やや気抜けしてしまったんですよ。それで文庫化しているこのサガシリーズをスタンダードとして把握しておかないとちょっと戦闘・演技・陰謀あたりに不安が残るなぁと思ってしまったんです。

厳しめの内容になってしまったとは思います。不快にさせてしまったのなら申し訳ありませんでした。

読了しましたの返信の返信の返信の返信の返信 (No: 17)

スレ主 田中一郎 : 1 No: 16の返信

投稿日時:

はっきり言わないと通じないようなので、不本意ながら書かせていただきます。

 私が言ってるのは内容が厳しい厳しくないではなく、hexaさんがやっていることはアドバイスではなく、ただの攻撃でマウンティングだということです。助言しようという善意は全く感じられません。言葉の節々から見下されてる印象を受けて不愉快でした。

 そう思ったのは、まず最初のコメントを頂いたときの厨ニがどうというところです。あれは人を揶揄する言葉ですよね? 正直良識を疑いました。その他にも色々ありますが、とどめが先の「ショボい」です。創作で言葉を扱ってる人間がこんな言葉を他者の作品に向かって言うというのはどうなんでしょうね? 悪意意外何を感じろというのですか? 相当相手をバカにしてないとこのようなことは言わないのではないですか?  

 以前も他の方へのコメントでやたらと攻撃的で乱暴な言葉を使う人だなとは感じていたのですが、親しい間柄なのかと思いスルーしていました。しかし今回でそういう人なんだとはっきりと分かりました。悪意がないのであれば、もう少しご自分の言葉の選択に気を配られたほうが良いと思います。

読了しましたの返信の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 18)

投稿者 ヘキサ : 0 No: 17の返信

投稿日時:

しつこいと思われたら申し訳ありませんので、これで最後にさせていただきます。

自分でも、最近言葉や意見が荒れがち、攻撃的になっている、と思うことがありました。やや精神的に余裕のない状態で書き込んでいる、という感じがしておりましたので、しばらくこちらでの書き込みを控えさせていただこうと思います。確かに他の方から見ても気に障るようなことまで書いてしまっている、とも思っていました。気をつけます。

最後に、一番気にさわったと思われる「中二病心くすぐる」の言い回しについて、そこがとても不快に思われた、と伝えていただいて、ありがとうございました。これは本当に嫌味ではなく、こちらのコラムで「中二病要素を入れることは大事」という内容のものがあり、創作仲間やこの板などでの間でも「この中二病心に嵌まるところがいいよね」「もっとうまく中二病要素を入れられないものだろうか」という話題が出ることもあり、決して蔑称で言っているわけではない、と思ってください。呪文の名称などがいい意味でキャッチ―な印象を受ける、ということです。私とてはもう少しこの雰囲気を体感したかったかも、と思ったくらいです。

事件の真相に関しては、途中までドキドキ、ワクワク読ませて頂いただけにもう少しカタルシスを得たいと思ってしまった、こちらの一方的な過度の期待を押し付けるようなもの言いになってしまった、と思います。今思うと、少しエミリアの死にショックを受けて楽しめなかった気持ちもあったように思えます。あまりよい言葉を選んで言えていない、とは確かに思いますので、今後もう少し落ち着いて書き込むようにしたいと思います。失礼しました。

ロードバックッ! 勇者アレクの英雄譚の返信の返信 (No: 8)

スレ主 田中一郎 : 0 No: 6の返信

投稿日時:

コメントありがとうございます。
これはヒロイックファンタジーと戦記物の融合を狙って書いた作品で、戦記物にありがちな「語り」を入れているスタイルなのですが、皆様の反応や周囲の評価を見ると見事に失敗した感じですね。なかなか難しい。

・エミリアの死で国民中からブーイングが出た
出てません。嘆き悲しんだだけです。そう取られる未熟さがまだあるのでしょう。精進します。

・最終目標がどこにあるのかわからない
これはやはり1章と2章を入れ替えた弊害ですね。プロット段階でおかした致命的なミスに気づかず執筆に入ってしまい、書き上がった後に大手術を敢行した結果です。とりあえず手直し程度ではどうにもならないレベルのようですので、1章はすっぱり切り落として外伝扱いにでもしたほうが良さそうですね。

視点に関しては三人称多元視点で書いてます。それに語りを足したのが今作です。戦術レベルの大規模戦闘を三人称一元視点で書くことは不可能だと思いまして、こういう選択になっています。

アドバイスどうもありがとうございました。参考にさせていただきます。

小説投稿先URL

https://www.alphapolis.co.jp/novel/867419928/707263138
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以前王道を目指して書いた作品なのですが、改稿する際に1章と2章を入れ替え、時系列順に並べ直しました。そのせいかどうも冒頭が説明的になり弱い気がして、改稿後にさらに手直ししたのが現在です。
ハイファンタジーの宿命としてある程度の説明は避けられないとは思うのですが、過ぎればブラウザバックでしょうし。特にお聞きしたいのはそのバランスの過不足、そして興味をひける冒頭部であるかどうかです。その他何かお気づきの点があればご教授いただきたいなと。
作品自体は完結済なのですがweb公開に向けて若干手直ししようと思い、済んだ冒頭部分だけ試しにUPしてみました。

内容は剣と魔法のファンタジー、バトル物です。
保険としてR15つけるぐらいの描写が少々あります。

よろしくおねがいします。

あらすじ
タイヴァス王国の人々は、魔と呼び忌み嫌うニビ族との戦いに疲弊していた。
そんな中、天啓をうけた剣聖アレクは超常の力に目覚め、戦争を集結させるため、仲間と共に敵の本拠を奇襲すべく旅立った。
たどり着いた敵本拠地で一行は力を発揮し、強力な魔法で敵城を崩壊させる。
そして怒りに燃える魔王との激闘の末、見事勝利したアレクは、1年後には失意の中ポンコツ勇者と罵られていた。

取り返しのつかないミスをしたと苦悩する日々から再起する勇者の話、その冒頭です。

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