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機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版 (No: 1)

スレ主 大野知人 投稿日時:

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 昨日、『小説の批評依頼!』の方に出した小説の冒頭部分について意見を頂いて、まだまだ意見が出そろってはいない状態なのですが、前々から気になっているところが数点あったので、冒頭部分の作り直しについて特に意見を賜りたくスレッドを立てました。
 タイトル通り、昨日中にもらった意見を反映して描き直したつもりです。なお、235ページ原稿の約40ページ分、1万7千文字/10万文字といったところです。でも、全文の許容量が1万文字までなので、お手数ですがURLからお読みください。

 あと、自分のタイトルセンスが破滅的な自覚はあるので、アイデアを募集します。

 なお、以下は昨日中に意見をくださった方に対して書くメッセージですが、一部キャラの登場やシーン・描写過多削減して本筋への入りを早めた形のものです。

プロローグ

 人気のない荒野に、ガコンガコンと金属がぶつかり合う音が響く。
その音は、十メートルほどもある人型の鎧が建物を分解し、そうして出てきた屑鉄をそりのような荷台に投げ入れる音であった。
「今日はこんな所かなァーと!」
 巨大ゴーレム――GG(ギア・ゴゥラム)のコクピットで操縦桿を動かしながら少女が声をあげる。名前はライカ。十五になったばかりだが、学校なんて物は無いこの緩衝地帯の荒野ではもはや一人前の仕事人だ。
「ここの基地は一通り漁ったしなァ……。そろそろ狩場を変えるか……」
 ぶつくさいうライカは年若い少女ながら、そのGG操縦は堂に入ったものである。
「ケーッ! GGの一台、銃の一丁もねェでやんの。しけてやがる」
 文句を言ったって、三カ月にも渡って彼女が盗掘に来ていたのだから、残り物が無くなるまで掘り続けた彼女の自業自得である。
「いじゃア、今までお世話になりました、ッと」
 軽くGGの上体を曲げて遺跡から出る。一応、礼儀というものを知っている娘なのだ。今となっては跡形すらないけれど、場所そのものに向かって彼女は頭を下げていた。
「にしても、ここの基地は稼げたよなァ……」
 この規模の基地にしてはという条件付きであるが、比較的状態のいいGGが三機に、指揮官室に残されていた徽章などの貴金属類、更にはまだ使える整備用の道具など。
 色々なものが放っぽられていたお陰で、この三カ月食い繋いでこれたのだ。散った者が居るというなら哀悼の一つも示すが、それ以上に『飯のタネ』としての感謝が大きい。

 ブオンブオンと風を切る音がコクピットの中からでもよく聞こえた。
「しっかし、どッこもかしこも惨澹としちゃって……。ま、生まれた時からだけど」
 戦争が激しくなったころに生まれ、物心つく頃には難民キャンプにいたライカにとってはこの光景こそ常である。『惨澹とした』なんて言えるのは義理の親である酒場の女将さんが聞かしてくれたおとぎ話のお陰だ。
 地べたを見ると、あちこちに民家の跡らしき木片や畑があっただろう微かな溝が散らばっていた。すでにその跡すら消えかかっているのが、かつての戦争を物語っている。
「……ハァ。明日から、どうしよ」
 貯えがあるとはいえ、半年ほどで使い切る。その前に次の狩場を掘り当てねばなるまい。地平の向こうに見えてきた生まれ故郷の町へ、ライカはペダルを踏んだ。

「たァだいまァー!」
 『町』に着くなり、彼女が愛機を飛ばして向かうのは町の西にある大広場。昔軍で働いていたという数名の査定屋が、拾ってきた戦利品を買い取ってくれるところがあるのだ。
「おっちゃん! 今日も査定を頼めるかィ!」
 自分用のスペースにGGと荷台を止めると、コクピットを開いて声を張る。
「おいおい、また盗みですか?」
 聞きつけて寄ってきた男をGGのマニピュレータで掬い上げて荷台の上に乗せると冗談と共にトホホと表情を崩された。
 彼の名はトーマス。町一番の博識の査定屋にして、顔役の一人でもある。ちなみに年のころは二十五と、おっちゃん呼ばわりが地味に辛かったりする。
「盗みって言い方は人聞きが悪いじゃアねェの、おっちゃん。盗掘屋であっても盗賊じゃねぇ。それがアタシのポリシーだ!」
 山と積まれた鉄くずの傍で胸を張って少女は言うが。
「盗掘だって盗みですよ……。とはいえ、お前(まい)さんがたが居るからこの町は成り立っているんですけどね。荷台を見さしてもらいますよ、っと」
 『町』なんて呼ばれてはいるが、ここもかつての難民キャンプの一つ。
 それが町と呼べる規模にまでなったのは、クズ鉄を回収して正規軍に売り払い、そのお金が街を潤したお陰だ。なので、盗掘屋はこの町には無くてはならない存在である。
「ありゃ、正真正銘の鉄くずばっかじゃないですか! 何かありましたっけ?」
 割合勘が良いライカはこの町の盗掘屋の中でも屈指の稼ぎを誇っていたが、ここ数日は大したものを持ってこない。そのことに不審を感じてトーマスは問いを発した。
「いやいや、ここのところ世話になっていた『狩場』が引き揚げ時でね。屑鉄ごっそりかき集めてきただけだよ」
 それなら確かに納得がいく、頷くとトーマスは査定書といくらかのを渡した。
「ちょっとばかし色を付けておきましたよ。……はい、これ。今日は打ち上げでしょ?」
 ビジネスライクな会話をしつつも、ライカが幼いころからの知り合いであるトーマスは少しの小遣いを握らせるとライカは笑顔を浮かべて去っていった。

「さーてと、どうしたモンかねェ」
 翌日のライカ。今は次の狩場を探してGGでお散歩中である。
 ちなみに、『戦時中の地図は?』と思うかもしれないが、建築用としても優秀なGGで小規模な基地やトーチカを立てまくったせいで、当時の地図はあまりアテにならない。
「あーッと、そろそろ『境界線』だな」
かつて戦っていた二軍の最前線跡が、もう間もなく。今は戦争で荒れた広い土地を緩衝地帯にしているが、その緩衝地帯に存在する唯一の貴族領・戦時中に中立を保っていたテレーヌ領がもうすぐそこである。そのことに気づいて、ライカは踵を返す。
「領軍の連中に目ェつけられると厄介だもんなァ……」
愛機を百八十度回転させたところで、太陽の位置と時間から自分が南西に進んでいたことを悟った。
「って、アレ!?」
 そこで、ライカは視界の端に妙なものを見つけて機体を止める。
 土煙だ。規模からして、GG数機だろうか? 群れてこちらへと向かってくる。
 それを見て、正義感の強い彼女は相反するような好戦的な笑みを浮かべた。
「盗賊かァ……。アタシの荒野で人を襲うなんざァ、良い胸してるじゃアねェの!」
 盗掘屋同士は稼ぎが減ることを嫌って滅多に組まないから、盗賊で間違いないだろう。
 今日はもう帰ろうかと思っていたが、予定変更。
「幸い、荷台は外してきてるしなァ!」
 狩り場探しだけ、と予定を決めてきていたお陰か今日の彼女のGGは身軽である。
 向こうのGGも土煙程度にしか見えない距離だから、身を隠して躱すという手段もあったのだけれど、ライカは生憎と我慢弱い性質であった。
 ある程度資産があって整備できるため、D85番地のGGはそこらの盗賊より数段マシなスペックである。数が少なければ、いや多くとも倒す自信が彼女には有った。接近しつつ、カメラの倍率を上げて偵察する。
「しっかし、この辺りにあんな連中居たかねェ? ……アタシのと同(おんな)じ『ゴブリン』一機に、『ヘルム・ギア』二機かィ。武器は結構有るじゃアない」
 GGは不揃いで移動速度からしてもロクに整備もしていないようだが、武器の数だけは有った。後ろの二機はバズーカやら、マシンガンやらを積んでいる。手前の機体の武装は少ないようだが、それでも小銃と、接近戦用の斧を持っている。
「こっちは軽装だが、負けるつもりはないぜィ!」
 治安の悪い荒野を行く都合上、マシンガン一丁に近接用のナタを二つ、ライカも持っていた。機体に傷を付けてトーマスに叱られるのは怖かったが、久々の実戦に彼女はワクワクしていた。
と、その時。まだ射程外だというのにタァン! と音が響く。
「って、撃ったァ!?」
 撃ったのはヘルム・ギアの一機である。狙撃銃でもギリギリ当たるかという距離だというのに。そう思ってスコープを覗き込んだ時、ライカは微かな違和感に気が付いた。
「アタシの方じゃねェ。もしかして、前方にいるゴブリンを狙ったのかィ!?」
 同士討ちかとも思ったが。よく見れば、後ろのヘルム・ギア二体が所属を表すように赤いバンダナを巻いているのに反して、ゴブリンはそうでない。
「あっちが二グループとするなら、追われてるのはあのゴブリンか」
 であれば、囮にして逃げよう。そういう考え方はライカにはなかった。むしろメラメラと闘志が燃え上がった。
「二対一とは、卑怯じゃアないのさ!」
 自分が三人がかりで終われるというならそれも良かったが、他のヤツが多勢に無勢で襲われているのは見逃せない。ライカはそういう少女であった。
「手助けしようじゃねェの!」
 ヒロイックな願望に浸ってか、無自覚だった笑みを深めた彼女は威勢よく反転する。
 幸い、連中はこちらの方向へ移動しながら戦闘しているお陰で、ライカが駆けつけるまでには一分足らず。
「あー、あー。聞こえるかィ!?」
 ヘルム・ギアの突撃銃の射程に入らないくらいの所で、無線で交信を試みる。
「んだってんだよ! こっちは今忙しいんだよ!」
「テメェも殺されてぇのか!」
 先に繋がったのは盗賊の方。威嚇代わりに鉄砲を撃ってくるのを片手間に避けつつ、ライカは無線を調整した。見る人が見れば、それだけでもライカの技巧に唸ったであろう。
「おい、逃げてる方のアンタ! 聞こえるか!」
「ザッ……、ザザッ! ああ。聞こえてるよ」
 応じたのは青年と言うには渋い男声。
元は軍人だったのか、追われているというのに、落ち着いている。近づいてみて分かったことだが、彼のGGはあちこちに欠損があり、そんな機体で危険な荒野を横断しようという彼の豪胆さが窺い知れる。
「アタシはアンタに加勢する。事情はよく知らねェが、どう見たって被害者だしなァ!」
 ざっくり言い終えると、武骨に丸みを帯びた己の機体を荒野に躍らせて銃を構えた。
「行く、ぜェ!」
 逃走中のゴブリンとの短い会話の後、スラスタを全開に吹かして一気に接近する。
 盗賊の二機の射程に入っても、構いやしない。避ければいいのだから。そう言えるだけの反射神経と動体視力、そして操縦技術をライカは併せ持っていた。
ジグザグと進んで、持っているマシンガンの射程まで接近する。
ベテランゆえの丁寧な操縦で、華麗に弾丸を避けた。
「喰らっちまいなよォ! クソッタレどもが!」
「嬢ちゃん、言葉遣い荒いねぇ!」
 横手に張り出すようにして、敵のヘルム・ギア二体へのバースト射撃を敢行するライカを、防勢から反転したもう一機のゴブリンが素人ならざる丁寧な射撃で援護する。
「舐めてんじゃねぇぞ、コラァ!」
「オレ達を敵にして生きて帰れると思ってんのか、ゴラァ!」
 負けじと敵側もアサルトライフルやマシンガンを乱射するので、散開して避けた。
「おっちゃん、アタシが前に出らァ!」
「おっちゃんじゃねぇ、ジェイクと呼んでくれ」
 ジェイクもまた相当な腕利きなのか、ライカが前に出ることに文句は付けない。
「んじゃア、ジェイクさん! 援護頼むぜィ!」
 中距離戦の間合いを保ったまま二手に分かれたライカとジェイク。
 リロードの隙をついて接近したライカに合わせるように、ジェイクは反対側に回り込むようにしてマシンガンで援護する。その動きはスラスタ移動中とは思えない程に精密だ。
 弾数が少ないのか、はたまた不調(ジャムっ)てるのか、発射音は散発的だったが、その状況でもなんとかやりくりして、的確に敵を妨害していた。
「GGで格闘なんて、できるものかよ!」
「この素人が!」
 近づくということはそれだけ避ける余地が減るということだ。盗賊たちは馬鹿にするように呟いて、接近するライカへと銃を乱射する。それをなおも躱す、躱す。
「素人だって? たかだか盗賊ごときがこのアタシを舐めんじゃねェよ!」
接近しすぎて避けづらくなるや、ライカは銃を横にして盾にしながらなおも接近。カンカン、と言う薬莢の撥ねる音に合わせて銃がひしゃげ、ライカのゴブリンの装甲に傷が刻まれる。
「馬鹿が、このまま死ね!」
 あと数秒も持ちはしまい。そう確信した盗賊が、操縦桿を深く握りこんだ時。
「この間合いに限っちゃ、別だけどね!」
 ライカはニィと不敵に笑って、マシンガンを投げ捨てて上体を倒す。空気抵抗を下げての、更なる加速。ライカは腰裏のナタを引き抜き、斬り付ける。
「うぶぉわ!」
 神速の踏み込みは、寸前に放たれた銃弾に背を向けてすれ違うように進んだ。
 驚きと共にコクピットの中でのけぞった盗賊が、咄嗟に操縦桿を引いて間一髪で躱す。
「ヒュー。一撃目を避けるたァ、いいね。そう来なくっちゃあ!」
 やはり自覚なく、好戦的な笑みを浮かべたライカ。その時。
「嬢ちゃん、殺すなよ!」
 何を思ってか、ジェイクが声を挟んでくる。
 格闘レンジでの一発はほぼ致命傷。一瞬を競う命のやり取りに、あまりな一言だが、
「わァってるよ!」
 何故だか既に確信していたように短く返して、盗賊に再接近。
 声に滲むは、この射程でなお不殺を貫けるという自信と覚悟か。
「らァ!」
 後ろに跳ぶ盗賊より、前に進むライカの方が早い。
「ん何ぃ!」
盗賊が悲鳴を上げる中、抉りこむようにU字にコクピットのまわりを切り裂き、機能停止に追い込む。
エンジンも傷付かず、パイロットにも被害を出さない。針の目を射抜くような芸当であるが、それをできるだけのGG操縦の才能と『目』をライカは持っていた。
「んにゃろッ!」
 残ったもう一人が怒ったような声をあげて銃口を向けて来るが、既に遅い。
「トロいんだよォ!」
 先に破壊した機体を盾にするように回り込んだライカが、横を抜けて突っ込む。
「これで、トドメだよッ!」
 今度ライカが狙ったのは頭部。ゴーレム魔法の一種であるGGは、『人に寄せることで動く魔道具』であるゆえに、頭部の魔道基盤を破壊されると動けなくなるのである。
「ラァ! 落ちろ!」
 右手を横に振り切った刹那、敵の頭部で小爆発が起こった。

「さァて、と。とりあえず自己紹介からってところでいいかィ?」
 日頃荷台をまとめるのに使っているワイヤーで、盗賊のヘルム・ギア二機をまとめ上げてからライカはコクピットを開けてジェイクに話しかける。
「そういや僕(ぼか)ぁ嬢ちゃんに名乗ったけど、名前は聞いていなかったっけぇね?」
「アタシはライカ。孤児だから苗字はないよ。D85番地と呼ばれる町で盗掘屋の仕事をしている」
「D85番地ねぇ……? 聞き覚えがあるぜぃ。結構な速度で復興してるんだっけ?」
「ああ、アタシらが掘り起こした武器やGGを売ったり、或いは屑鉄を加工して生活に役立てているお陰でね。生きて行くには困っちゃいない」
「なるほど、中々良い『町』じゃないか」
 ジェイクが町という言葉に込めたニュアンスは、『どうせ規模のでかい難民キャンプだろう』と言う侮ったものであったが、気付きつつも気にせずライカは続ける。
「で、ジェイクさん。名前以外にも教えてもらえるかい?」
 これはライカ自身が、ある程度の実戦経験を積んだGG乗りで有るからわかることだが、このジェイクという男はとても強い。
 初めて出会ったライカとのコンビネーションといい、ボロボロの機体であれだけ動かせていた事といい、極めつけは『殺すな』が通じるライカの技量を見抜く目であろう。
これでただの一般兵を名乗るなら、戦時中はとんだ修羅の国であったことになる。
「あぁ、失礼したねぃ。革命軍第一軍はアブレウ大隊所属のジェイコブ・アリソン大佐であります! ……ってぇのは五年ばかし古いな」
 ふざけたような敬礼で呵々と笑った後、男は無精ひげの顎を撫でて言った。
「僕ぁ、ただのジェイクでいいよぅ。旅人のジェイクだ」
「軍は辞めたってことかい?」
「ああ、辞めたね。ついでに人殺しもやめた。どうにも臆病なもんでねぇ、きっと気性に合わなかったんだろうさ」
 人殺し、そう言った時にわずかに表情に影を落として、しかしすぐにジェイクは剽軽な表情に戻す。妙に他人事のような言い方もまた、ふざけた様子に拍車をかけていた。
「というか、嬢ちゃんこそよく咄嗟に受け入れられたもんだねぇ。『殺すな』なんて、この『空白地帯』じゃあ言われないだろぅ?」
 そう尋ねる彼に、ライカはすこしムッとした表情で首を横に振る。
「殺すのは流儀に反するもんでね。『盗掘』であっても『盗賊』じゃない。やむを得ない状況でもないってんなら、『殺し』も『見殺し』もまっぴら御免だね」
 どこかプライドのある口上にジェイクはシンパシーを感じて、頭をかいて謝る。
「悪かったよ、甘く見てた。嬢ちゃんのその信条のお陰で僕も助かったってぇ所だな」
「よく言うぜ、ジェイクさん。アンタの腕ならどうとでもなったろうに」
「僕もどうにも、殺すのは好かなくてねぇ」
 もちろん、『殺して』良いのならジェイクが切り抜ける方法はいくらでもあった。ただ、それができないのが彼の弱みなのだ。
 後ろから追ってくるGGに撃ち返さなかったのは、『当たらないから』ではなく『万が一にもコクピットに当たりかねないから』である。それが、臆病という事。
「だから、事実だよ。嬢ちゃんの信条に救われたのは、紛れもないのさぁ。ありがとう」
「いやいや、アタシのも実のところ受け売りだけどね」
 今度はライカが頬を掻く番であった。舐められるのは気に食わないが、褒められると気恥ずかしい。なかなか難しい年頃である。
「受け売りってぇ言うと、誰のだい?」
「……名前は知らないし、顔も覚えてないけどね。昔アタシを助けてくれた人。終戦直後の動乱の中で命を救ってくれて、『D85番地』まで連れてきてくれた軍人さん」
「へぇー。ピンポイントな言葉だけ、よく覚えてるモンだね」
「いや、覚えてたのは育ての親の酒場の女将さんさ。アタシは後から聞いただけ」
「そいじゃあ、受け売りの受け売りじゃないか」
「上手いこと言うねェ、ジェイクさん。……ところで、『人殺し』が苦手な御仁がこの荒野で一人旅をしているなんて、一体どうしたってんだい?」
 この荒野の治安はお世辞にもいいとは言えない。
戦闘面で大きなハンデを負っているジェイクにはお世辞にも易い道ではないはずだ。
「少し、探し物をしていてな。もしよかったら、D85番地に寄りたいんだが?」
 何か隠しているような言い回しでもあったが、『殺すのが怖い』という言葉には真実味を感じたライカである。人的被害の出るような厄介事にはならないだろうと判断した。
「いじゃア、行こっか!」
 日が傾むくにも早い時間に、それぞれにGG一機ずつを背負って町への帰路についた。

「ライカちゃん、GG二機はそこら辺に下ろしといてくれます?」
 ライカたちが町について最初にやったことはジェイクが敵ではないと伝えることと、背負っている二機のヘルム・ギアの中に捕らえた盗賊が居ると伝えることであった。いや、その更に前に予想外に大きかった街に驚いていたジェイクに喝を飛ばすのが先か。
「初めましてですね、旅人さん。オレはこの町のまとめ役の一人みたいな事をさせてもらってます、トーマスです。名前を聞いても?」
「初めまして、トーマスの旦那。僕ぁ、ジェイコーーもとい、ジェイクと言う。職業は、見ての通りの旅人さ。しばらく世話になるが、よろしく頼むぜぃ?」
「ああ、ジェイク。よろしくお願いします」
 お互い名乗ってから、トーマスが空いている隙間へと誘導し、彼のGGを停めさせる。
「ところで旦那、一つ確認したいんだが。いいかい?」
「ああ、質問は構わないですけど。旦那ってのはどうにもむず痒いので、よして下さい」
 確かに少し妙な言い様であった。大体同じくらいの年ということもあって、トーマスは少し不満そうな仏頂面である。
「すまんね。ちょっとしたおふざけだ。気を付けるよ」
「そうしてくれると助かります。……で、質問ってのは何ですか?」
 トーマスが問うたのに対し、ジェイクは神妙な顔で告げる。
「その、捕らえた盗賊のことなんだが。殺したりとかは、しねぇよな?」
「妙なこと聞く御仁ですね。まあ心配しなくても、『迷惑料むしり取る』ってとこまでがウチのルールです。再犯なら色々考えるけど、人的被害が出てないなら命は取りません」
 ライカと同じようなことを言うトーマスに、ジェイクは表情を緩める。
「そうか、ありがとう」
 ジェイクが心底ほっとしたように呟き、胸元のあたりを抑えるのを見てトーマスが奇妙に思っていると、GGを縛っていたワイヤーを回収したライカが横合いから口を挟んだ。
「おっちゃん、ジェイクさんは戦時中のトラウマだか何だかが原因で、『殺す』ことに抵抗があるんだとさ!」
「はぁ、お前さんも大変ですね。よくも無事でここまでいらしたもんです」
 言われて気恥ずかしがるように首筋を掻くジェイクを見て、『むしろ殺さず無力化する腕が恐ろしいとも言えるな』と思いつつ、トーマスは彼に街を案内し始めた。

「へぇー。いい町だねぇ」
 一通りの案内をしてもらったジェイクは、酒場でトーマスと一息ついていた。
 彼の嘆息は本心から来るものであった。町を守る長大な外壁。たった数百人とはいえ、まともな家に住む人々。十分、戦前の小規模な街の姿へと復興を遂げていたからだ。
 外壁がやけにデカいのだけは妙に気になったが。
「終戦から五年、その全部を復興につぎ込んでいればこれぐらいにはなるモンですよ」
 こともなげに言うが、トーマスの膨らんだ小鼻は自慢げな様を隠せていない。事実、この町への彼の貢献はとても大きいのだ、町を褒められることは何よりも嬉しい。
「しかし、終戦直後から人々が団結できてたなんて、余程の事情があったのかい?」
「一応言っておくと、この町じゃ終戦以前のことを話すのはご法度なんですが……。大した理由はないですよ、ただオレ達はたくさんの孤児を抱えていましてね。子供たちの前で大人が醜い陣取り合戦をするわけにもいかなかったから、陣営問わずで団結できました」
「ヒュー。かぁっこいい」
「からかわないでくださいよ」
 そのやり取りは、ともすれば十年来の友人同士のよう。いや、そう見えさせるだけのトーマスの包容力が、この町を作り上げたのかもしれない。
「ともあれ、ウチの街はこんな感じです。そろそろ、オレは仕事に戻るとしますよ」
 これでも忙しいのだ、そう言ってトーマスは己の肩を揉む。
「トーマスか。それでメカニック……。トムス・アレイ? 考えすぎか」
 背中が見えなくなってから呟き、記憶を漁ってジェイクは首を振る。
 彼が呟いた名は、かつて敵対していた『維持軍』でも第一人者と呼ばれたGG技師にして、維持軍の英雄的GG・トルク・ギアのメインメカニックでもあった若き天才である。
「いやいや、あの男がこんな辺境にいるはずもない」
 もしそうであったなら、『探し物』の重要な道しるべとなったであろうに。
「ま、今更探したところでどうなるもんでもないがな……」
 それでも探したいものが彼には有る、だから無理して荒野まで来たのだ。
「まぁ、僕のGGもボロボロになっちまったし……。しばらくここに居ますかねぇ」
 口にして、トーマスが奢ってくれたコーヒーを飲み干す。なぜかとても、不味かった。
「飲めたもんじゃねぇなこれ!」
 本当に酷い味である。その不味さに諸々を忘れ、ジェイクはしばらく夕日に見入った。

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機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版の返信 (No: 2)

投稿者 s.s : 0 No: 1の返信

投稿日時:

構成を変えたのは良いと思います。

しかし、イマイチ推進力不足に感じるようなところがあります。それは恐らく「謎」がないからだと思います。
ミステリーの書き方で言う、冒頭で死体を転がせ、と言う奴です。

例文
此度の戦争では両軍七割の人員損失を起こし休戦状態となった。その理由は偏に、GGの暴走事故にあるとされているが、その詳細は未だ謎に包まれている。

と、一文入れれば、この物語はその謎を解く話だと、読者は理解することができますし、求心力も上がることでしょう。ジェイクの目標の強化にもなると思います。

それと、やはり主人公が分散して感情移入しづらくなってる気がするので、そこを改善するともっと、良くなると思います。

私はネーミングセンスが壊滅的なので、有意義な回答はできそうにありませんが、一応。

「荒野の戦士」「戦後の砂塵」「蟷螂と蜘蛛」「トルク・ギアGG」「GGヒーロー」

とかかな? 前半はおよそラノベらしくないタイトルですが、後半は作品の要であるGGを全面に押し出したものにしました。お気に召すものがあれば幸いです。

余談ですが、新人賞でロボットものはあまりウケが良くありません。そもそも、ロボットもの自体のラノベも少ないです。

その理由は二つあり、まず表紙や挿絵を描いてくれる絵師さんを二人雇う必要性が生まれるからです。「キャラ絵」と「ロボットの絵」と言った感じで、勿論、出版社とすれば二人雇うより、一人だけの方が費用が削減されるので、その分だけハンデがあります。

もう一つの理由は、そもそもロボットもの自体、あまりウケないからです。私の知識不足かもしれませんが、私の知ってるところでヒットしたロボットラノベはフルメタルパニックくらいしか、思いつきませんし。フルメタルパニックはロボットは出てくるものの、あれのウリは軍人の主人公と普通の高校生ヒロインの変わった日常、と言うところにあるので、大野さんのようなロボット一筋で売れた作品ですと、ナイツ&マジックくらいしか思いつきません。
それと、ラノベの購買層である最近の中高生は、あまりロボットを求めてない気がするので、そう言った所でも、かなりのハンデがあると言えます(上記で挙げた作品は、少し前の作品なので)

まぁ、そうは言うものの、この作品には勢いがありますし、面白いです。私もロボットものは書く予定なので、お互い頑張りましょう!

良かった要素

設定

機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版の返信の返信 (No: 4)

スレ主 大野知人 : 0 No: 2の返信

投稿日時:

早速のご意見ありがとうございます。
うーん、謎、ですか。確かに伏線周りをがっつり取っ払ってしまったので、物足りなさはありますね。
より分かりやすい文章にできるように頑張ります。

で、ロボットが受けにくいという話については……。俺の目標が根本的に『やりたいことをやって、それをどれだけ分かりやすく伝えるか』なので、究極的には『読者の読みやすさ』と関係なければ受けるかどうかは二の次なのです。
アドバイスありがとうございました。

機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版の返信 (No: 3)

投稿者 ふじたにかなめ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

こんにちは。
最初の頃の神視点ですが、現代人である作者様の感覚が出ている地の文と、主人公ライカへの作者様からの突っ込みが個人的に気になりました。

以下、気になった点を挙げていきたいと思います。

>十五になったばかりだが、学校なんて物は無いこの緩衝地帯の荒野ではもはや一人前の仕事人だ。

「学校があるのが当然」というのは「現代」の感覚だと思いました。
何年前から荒廃しているのか現時点では分かりませんが、ライカが小さいころから荒れているなら、この荒廃した世界では子どもの頃から働くのは当然なのでは?って思いました。

→十五になったばかりだ。盗掘の仕事は十歳からで、五年も経てばGG操作は堂に入ったものである。

こんな感じにライカの世界観に沿った説明でも良かったのでは?って思いました。

>ぶつくさいうライカは年若い少女ながら、そのGG操縦は堂に入ったものである。

十五と前述しているので、”年若い少女”の表現は削れると思いました。「GG操縦は堂に入ったものである」と書くより、「拾ったものを雑に放り投げたと思ったら、カゴに見事にホールインする。」みたいに上手さを描写したほうが、説明っぽさを減らせると思いました。

>「ケーッ! GGの一台、銃の一丁もねェでやんの。しけてやがる」
 文句を言ったって、三カ月にも渡って彼女が盗掘に来ていたのだから、残り物が無くなるまで掘り続けた彼女の自業自得である。

この「自業自得」が一番感覚が合わなかったですね。ライカを下げるような書き方になっているように感じました。
言いたいことは何となく分かるんですけどね。掘り続けたんだから、なくなって当然だって。
でも、山に山菜をとりに行くときとは違うんですよね。山菜は来年もとれるように根こそぎはとりません。根こそぎ取って来年とれなければ自業自得ですが、廃墟から資材を拾う場合、早い者勝ちだと思いますし、残り物があるほうがもったいないと思います。なくなるまで掘り続けたことは「仕事が丁寧」で「評価されること」じゃないのかな?って思いました。

→「ケーッ! GGの一台、銃の一丁もねェでやんの。しけてやがる」
 そう悪態をつくが、三カ月にも渡って彼女が盗掘を続けた成果である。盗掘の後にしけているのは、盗掘屋にとっては誉め言葉だ。ただ単に掘りつくしたから新たな狩場を見つけるのが面倒なだけであった。

>一応、礼儀というものを知っている娘なのだ。

「一応」もライカを下げているように感じました。
→口は悪いが、礼節はとても大切にする娘なのだ。

>『惨澹とした』なんて言えるのは義理の親である酒場の女将さんが聞かしてくれたおとぎ話のお陰だ。

『惨澹とした』なんて難しい言葉をよく知っているなぁって思ったので、この説明はちょうどタイミングが良かったです。
あと、「聞かして」ではなく「聞かせて」かなって思いました。

> ちなみに、『戦時中の地図は?』と思うかもしれないが、建築用としても優秀なGGで小規模な基地やトーチカを立てまくったせいで、当時の地図はあまりアテにならない。

この説明がピンとこなかったんですよね。ちょっと説明不足のように感じました。
下記のような意味合いでしょうか?

→戦時中の地図を参考にして基地跡地からお宝を発掘できれば楽だが、戦後に小規模な基地やトーチカを立てまくったせいで、跡地がぐちゃぐちゃになって肝心のお宝が分からなくなっている。だから、当時の地図はあまりアテにならない。

あと、「建築用としても優秀なGGで」って今この文で必要な情報かな?って思いました。この説明文は入れない方が一文が読みやすくなると思いました。

>かつて戦っていた二軍の最前線跡が、もう間もなく。今は戦争で荒れた広い土地を緩衝地帯にしているが、その緩衝地帯に存在する唯一の貴族領・戦時中に中立を保っていたテレーヌ領がもうすぐそこである。

この説明を一読したとき、よく分かりませんでした。
「かつて戦っていた二軍の最前線跡」って、どういうことなんでしょうか?
何の二軍か一軍なのか、よく分かりませんでした。誰と誰が戦っていたのかあまり触れたくないなら、最前線跡だけでいいのでは?って思いました。
緩衝地帯は、戦争で荒れた土地。でも、その緩衝地帯には「戦時中に中立を保っていたテレーヌ領」があるんですよね? 中立でたぶん戦争をしていないであろうテレーヌ領が戦争で荒れた土地なのはどうしてだろうって思いました。

テレーヌ領がもうすぐそこであるってありますが、
ライカが拠点としていた場所(『町』なんて呼ばれてはいるが、ここもかつての難民キャンプの一つ。)は、どこの領なのかな?って思いました。
東西南北を明確にして、『町』からどの方角って書いてくれないと、方向音痴な私には地理感覚がよく分かりませんでした。

>「領軍の連中に目ェつけられると厄介だもんなァ……」
どうしてですか? 一言理由があっても良かったと思いました。

>愛機を百八十度回転させたところで、太陽の位置と時間から自分が南西に進んでいたことを悟った。

これもちょっと一読した限りでは、どういう意味なのか分かりませんでした。
キャンプから出発して、テレーヌ領がそこにあるって分かるのに、なんで今さら方角を悟るんですか?
思っていたより南に進んでいたとか、西に進んでいたのなら、驚く理由も分かるんですが……。

>そこで、ライカは視界の端に妙なものを見つけて機体を止める。
 土煙だ。規模からして、GG数機だろうか? 群れてこちらへと向かってくる。

ちょっと情報が曖昧だった気がしました。「テレーヌ領がすぐそばにあって」、「領軍の連中に目ェつけられると厄介だ」だと思って引き返そうとしたら、
「視界の端に妙なものを見つけた」んですよね?
これが「テレーヌ領」の軍ではないって思うだけの情報が作中に書かれていないように思いました。せめてどこの方角から妙なものが来ているのか書かれているか、「テレーヌ領」の軍でないという情報を書かれていたほうが分かりやすい気がしました。
また、「領軍の連中に目ェつけられると厄介だもんなァ……」と思っているのに「テレーヌ領」のすぐそばで戦うの?とも思いました。
あと、盗賊以外に一般人はいないのか不明なので、GGを複数見つけて盗賊かもしれないと警戒するのは分かるけど、盗賊だとはなから決めつけているように感じて、戦闘態勢に入った主人公に共感しづらかったです。

現在、盗賊にちがいない。撃退してやる。→よく見たら一機が二機から襲われている。→盗賊だ。助けないと!っていう流れですが、
最初から誰か襲われている? →盗賊だ! 助けないと!っていう流れの方がスムーズな気がしました。

>声に滲むは、この射程でなお不殺を貫けるという自信と覚悟か。
→声に滲むのは、この射程でなお不殺を貫けるという自信と覚悟だ。
 三人称の神視点では、作者の推測ではなく、事実だけ書くと思いました。また、「声に滲むは」だと、いきなり文体が変わった気がしました。

>後ろに跳ぶ盗賊より、前に進むライカの方が早い。
→速い。

戦闘シーンはかっこよかったです。
キャラが魅力的に描かれていると思いました。

あと、戦後5年経過しているとありますが、戦争は何年くらい続いたのでしょうか?

現状では、荒廃した世界観でライカが盗掘をしていることと、退役した軍人と出会ったところは理解できたんですけど、話の趣旨は伝わらなかったです。
ジェイクとライカが何かする話なんでしょうか?
それなら冒頭で、二人で何かしているシーンを最初に描いて、なぜ二人でこんな作業をすることになったのかと言うと……みたいに、そこに至るまでの経緯を描くなど、方法はあると思いました。

最近「どんよりした曇り空」って小説に書いて「どんよりビーム」って家族から突っ込みをもらうような私が自分のことを棚上げして気になる点を書きましたが、他人のほうが作品について分からないからこそできる指摘があると思うので、今回細かいとは思いますが文章について気になる点を書いてみました。
お気に障ったり、読み落としがあったりしたら、大変申し訳ございません。
あくまで個人の意見ですし、合わなければ流してくださいね。
お互いに頑張りましょうね。私は5月上旬の締め切りに向けて執筆がんばります。

あと、冒頭で趣旨が分かりにくいという指摘を他からも頂いたのなら、全体のあらすじを記載すると構成について助言がもらいやすくなるのでは?って思いました。

ではでは、失礼しました。

長所。良かった点

戦闘シーン。
迷いなくジェイクを助けるライカも良かったです。
不殺へのこだわりもいいですね。

機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版の返信の返信 (No: 5)

スレ主 大野知人 : 0 No: 3の返信

投稿日時:

おおう!
細かく掘り下げて意見を下さってありがとうございます。
概ねふじたにさんの仰る通りなのですが、いくつか補足をば。

『学校』について。これは俺が削った時に『削りすぎた』せいなのですが、この世界は古代ギリシャみたいに『技術レベルに反して学問が発展してる世界』という位置づけなので、学校の設定はあります。そこを消してしまって見え辛くなっているので後で修正するので、また読んでもらえると嬉しいです。

描写が少なくてあれなのですが、ライカの住んでいる町は『戦争の緩衝地帯』の難民キャンプで、そのことは一応書いてます。

戦争周りのお話は構造が複雑なので、最低限以上の事は冒頭には書かない方針にしました。
話の大筋としては、『ジェイクと出会ったライカが事件に巻き込まれながら「戦う意味」を考えていく』話です。

若干反論じみたアレになってしまいましたが、俺が後で推敲するときのメモみたいな所もあるのでお許しください。
ふじたにさん、ありがとうございました。

機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版の返信の返信の返信 (No: 6)

投稿者 ふじたにかなめ : 0 No: 5の返信

投稿日時:

返信ありがとうございます。少しはお役に立てたみたいでよかったです。

>描写が少なくてあれなのですが、ライカの住んでいる町は『戦争の緩衝地帯』の難民キャンプで、そのことは一応書いてます。

大野様の補足説明を読んだところ、申し訳ないことに説明不足だったことに気づいたので追記です。
ライカたちのキャンプについて気になった原因は、「テレーヌ領」が出てきたからなんです。それまでキャンプ内だけの話だったらキャンプがどこにあろうが、どんな国民や民族が逃げてきたのか曖昧でもよかったんです。ですが、テレーヌ領の名前が出てきちゃうと、じゃあキャンプにいる人たちは何の領から逃げてきたのかって気になったんですよね。ニュースを見ていると、〇〇国の難民とか、表示されているので、同じ感覚で気になり出しました。なので、そこを曖昧なままで進めたかったら、他領の話には触れない方がいいのでは?と思いました。
ですので、直すとしたら、ライカが新たな堀場を探すために荒野を移動していたら、盗賊に襲われている彼に出会ったくらいの流れの方がいいのでは?って思いました。
でも、もしテレーヌ領が後に話の展開に含まれるなら、ライカたちの国籍について明記して主人公たちの立ち位置をはっきりさせた方が理解しやすくていいかもって個人的に思いました。
余談ですが、以前自分が書いた作品で女神の名前を出したら、深く触れる予定がないなら固有名詞を出さない方がいいと指摘を頂いたことがあります。特に序盤だとそれは重要なものかと読者は認識しやすいですし、頭のタスクに負担がかかるので、読みやすさを重視するなら、重要度が低い情報は出さない方がいいと思いました。

あと、「考える」話は、エンタメではなく、文学的な感じがしますよ。なんとなくですが、冒頭の趣旨の分かりづらさはそこが原因な気がしました。
謎を解くとか、悪党をやっつけるとか、世界を救うとか、家族を救うとか、もっと分かりやすさを私なら意識しますね。そこに戦う意図についてちょっと触れる程度で描くといいのでは?って思いました。
また、「考える」、「考えさせる」をテーマに含みたい場合、主人公の心情を伝える技量がかなり必要となると個人的に思いました。

あくまで個人の意見なので、合わなければ流してくださいねー。

あと、ごめんなさい。現在自分の進捗が一万字もないので、自作を優先させていただきますね。前回大野様の創作掲示板のスレに書きこんだものの、感想を書かないのも失礼かなって思ったので、今回プロローグだけ読ませていただきました。

ではでは、何度も失礼しました。

機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版の返信の返信の返信の返信 (No: 7)

スレ主 大野知人 : 0 No: 6の返信

投稿日時:

なるほど。お忙しい中わざわざありがとうございます。
国籍回りの設定については、確かにずさんだったかもしれません。もう一度よく見直して、書くか・テレーヌ領という設定そのものを見直すかします。

機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版の返信 (No: 8)

投稿者 silica : 0 No: 1の返信

投稿日時:

こんにちは、silicaです。
正直、素で面白いなーと思いながら読んでいましたので、書くことも殆ど無いのですが、私の作品にコメントをしてくださっている以上素通りも良く無いかな、と思いましたので書かせていただきます。

とは言え、プロローグを読んでいた時に気になった部分は、特には無いです。敢えてあげるなら、web上だともう少し改行と空行を足した方が読みやすいのかな、とも思いましたが、趣味の問題ですし、これはそのままでも大丈夫だと思います。

後、このタイトル、「天元突破グレンラガン」っぽい感じで私は好きですよー。

長所。良かった点

なんというか、主人公がなんか凄い好きです。結構強かなところとかとても良いですね

良かった要素

キャラクター 文章

機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版の返信の返信 (No: 9)

スレ主 大野知人 : 0 No: 8の返信

投稿日時:

 シリカさん、ありがとうございます。
 ありがたいのは事実なんだけど……。ここの掲示板、『誰かの相談に返信すると、自分が最後に立てたスレッドが一番上に浮上する』仕様になってるんだワ。

 で、誠に申し訳ないんだけど、このスレッドの日時を確認してもらえれば分かる通り、大分古い、っつーよりもう締めきっちゃったスレッドなので、今後他の方のスレッドに返信するときは『投稿日時』を確認することをオススメします。

 いや、返信貰えたのはすげーありがたいんだけど。
 だからこそ、どうにも生かし切れないのがもったいないのです。
 どうか、『投稿日時』の確認をお願いします。

小説投稿先URL

https://kakuyomu.jp/shared_drafts/14UhRqBDoZPR4LSKg5NvKBtuDrCmj2Ec
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タイトル:機動装鎧トルクギア冒頭部分改稿版 投稿者: 大野知人

 昨日、『小説の批評依頼!』の方に出した小説の冒頭部分について意見を頂いて、まだまだ意見が出そろってはいない状態なのですが、前々から気になっているところが数点あったので、冒頭部分の作り直しについて特に意見を賜りたくスレッドを立てました。
 タイトル通り、昨日中にもらった意見を反映して描き直したつもりです。なお、235ページ原稿の約40ページ分、1万7千文字/10万文字といったところです。でも、全文の許容量が1万文字までなので、お手数ですがURLからお読みください。

 あと、自分のタイトルセンスが破滅的な自覚はあるので、アイデアを募集します。

 なお、以下は昨日中に意見をくださった方に対して書くメッセージですが、一部キャラの登場やシーン・描写過多削減して本筋への入りを早めた形のものです。

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