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サタンさんのランク: 10段 合計点: 27

サタンさんの返信一覧

元記事:探偵才賀雄の事件簿(仮)

矛盾しているところや、意味のわからない部分を教えてほしいです。

上記の返信(探偵才賀雄の事件簿(仮)の返信)

投稿者 サタン : 1 投稿日時:

全体はまとまってるし、特に大きな矛盾点はないし、意味が分からないという部分もないと思う。
けど、言い換えると、まとまりすぎてる、矛盾がないので探偵ものなのに読者が考える余地がない、意味がわらかないような引っかかる場所がないので推理もミステリもなくシナリオ通りな印象。

この話をシンプルにすると、
小学校から女児のミイラが発見され、現場にいた同級生に聞き込み調査をする。主人公は真相を確かめるべく元担任に会いに行く。元担任は別れたあと 犯人がわかった と連絡をしてきて死亡する。消去法で犯人は元同級生の女学生だとわかったので確保しにいく。
こんな感じの流れを、キャラクターを立てながら推理仕立てで膨らませた小説という感じ。

まず、話題になる 女児のミイラ に対して「元同級生」と「元担任」の二つの視点が出てくるのだから、この二人の供述は矛盾していたほうが「どちらかが嘘をついてる」という事になるから、推理ないしミステリものとして楽しめる。
例えば元同級生は「とても仲の良かった親友でいつも一緒にいて……」と言うけど、元担任は「女の子同士というより男の子と遊ぶタイプの子だった」と答える。みたいな、二人が言う生前の女児ミイラの人物像に違和感がある形にしたほうがいいかな。

次に、ここまで言うのはちょっと踏み込みすぎかもしれんけど、犯人は頭イッちゃってる中学生とはいえただの中学生で、主人公は探偵とはいえ犯人のミスを全て拾える超天才ってわけでもないので、「元同級生と主人公が最初に会話して得るものは何もなかったシーン」で既にヒントないし明確な証拠が提示されても良いと思うかな。
例えば、「〇〇ちゃん5年もあんな暗いところで…」とか口にしてて、元担任が殺された後で探偵は思い出して「なんで暗い場所だと知ってたんだ? 「あんな」なんてまるで見てきたかのような…」みたいな。
ぶっちゃけ犯人を特定してるのは探偵ではなく元担任なので、それでは探偵っぽさが薄まってしまうので、ちゃんとヒントを出して推理させてやるべきかなと。

あとは、元同級生は元担任を口封じに殺害に行くかな?と思ったのだけど、まあそこで口封じに行っちゃう子だから犯人なわけで、そこは納得できるけど、そうすっと女子中学生の体力で30代男性教師を殺せるもんかな、ってとこが疑問かな。
犯人がわかった元担任が「警察に言っても信じてもらえない」って言うのもちょっと説得力に薄いから、「警察にははっきりわかってから言う」として、その前に元担任として犯人である元同級生を呼び出して自首を促そうとした、そこで殺された、という流れにしたほうがいい気がする。
元担任としての責任や義務感と、殺人犯とはいえ女子中学生相手だからビビったりしないだろうし。

良かった要素

ストーリー

スレッド: 探偵才賀雄の事件簿(仮)

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元記事:竜と少女

主人公と恋人が敵同士の設定が好き!
でも溺愛モノも好き!
という思いで二つ思いついたのですが、どっちも好きすぎて決められない……

どちらの方が自分が読みたいと思えるか。
どちらの方が世間の好みに沿っているか。
を教えていただけないでしょうか?

「ここはこうした方がいい」「そもそもこの設定はウケない」といったご助言もお待ちしております。

上記の返信(竜と少女の返信)

投稿者 サタン : 2 投稿日時:

好みで言ったら案①が好き。
ただ、案①は基本的な舞台背景が書かれてるだけで、メインの話は
>かくして主人公は表向きは竜王の最愛の片割れとして過ごしつつ。
>裏では、正体を隠して竜王の天敵として暗躍するようになる。
この二行だけですよね。
この、「表では最愛のヒロインとして過ごし、裏では天敵として暗躍する」というのがメインの話、本筋であるはず。
それがプロットに二行書かれてるだけで他は前提知識になる舞台背景なので、話の雰囲気はわかるけど、雰囲気しか書かれてないと思う。話は書かれてない。
なので、好みで言ったら①だけど、その雰囲気から想定してる私のイメージと、作者が想定してるイメージでは大きな落差があると思われる。

一方で②は、先に①で舞台背景を書いたお陰か設定が省略されててストーリーがちゃんと書かれてる。
印象で言えばファンタジー世界の童話みたいに思った。
全ての展開においてスケールが小さすぎる。だがそれがこの話の童話たらしめてる魅力だと感じる。
でも、うーん。どうだろう。
ちょっとこっから先は作者がどういう作品を書きたいのかをもっと知らないと正確なことは言えないから、私個人の妄想だと思って聞いてほしいのだけど、
案②はラストから逆算して物語の形状を見てみると、これは「主人公たるか弱い少女が竜王の城を掌握する話」になってると思う。
これは非常に面白いと思う。
序盤は竜王の独断で連れてこられて少女は配下とそりが合わず、雌竜には嫉妬され、敵にも狙われ、危険しかない。
中盤はケンカして離れることになり、町へ戻って人間たちへの見方も変わり竜王ないし竜たちに対しても感情を出せるようになって、少女に精神的な変化がみられる。
終盤は城に敵襲があって危機的状況が訪れ、少女が戻ることで危機を回避し、竜王に約束を取り付け、配下や雌竜たちに自分を認めてもらった。
という感じかな。
中盤の要素が少し弱くて、終盤に具体性がないのだけど、勝手に妄想で補間してみると、終盤では少女が魂の片割れの力を覚醒させて竜王の眷属たちを威圧し少女の指示に従わせて、ぐだぐだ言う雌竜にも一喝し、少女は的確な指示で敵を撃退した。これを見て配下たちは魂の片割れだと認め、少女を「お客様」ではなく「仲間」として受け入れた。
みたいな。
こう考えた場合(作者さんの想定とは違う可能性大だが)、序盤では「少女は竜王以外からは受け入れられてない」ということを強調する展開が欲しいし、そういうエピソードを置いて、けど竜王は少女に優しいので依存していくって感じのほうが良い気がする。
けど、これらを私の妄想だと前置きしたのは、この流れには決定的なミスが一つあって、
それは、この流れはあくまで 一般向け であって 少女向け ではない、ってことなのよね。
だから作者さんの想定とは多分というか確実に違うと思うのよ。特に終盤で魂の力が覚醒して少女無双で問題解決するあたりは、少年にはウケると思うけど少女には、どうなんだろう。わからん。

個人的な好みとして推した案①の方は、前述した通り「物語」が無いので、案②ほど細かく言えるモノがない。
案①を推した理由は、ただただ
>かくして主人公は表向きは竜王の最愛の片割れとして過ごしつつ。
>裏では、正体を隠して竜王の天敵として暗躍するようになる。
このネタが面白そうだ、と思ったのみです。
案②みたいな一個の物語じゃなく、雑誌に1話完結で連載されてる短編集的なノリで「問題」→「暗躍」→「解決」→「イチャイチャ」みたいなパッケージで一種のテンプレシステムを作ってしまったら楽に書けるんじゃないかと思う。
漫画『姫様"拷問"の時間です』みたいな感じをイメージした。
あるいはやはり漫画だが『魔王の秘書』あたり。
こういう、一種の「シチュエーション」が用意されてるだけのネタで、毎回設定なりキャラなりを描写するエピソードを展開して話を紡いでく形式って意味ね。
これら2作の漫画はどっちもコメディで、でもたぶん作者さんはそんなコメディコメディしたものを想定してない気がするので、案①は雰囲気だけ(つまりシチュだけ)が伝わってくるのみで、何をどう書きたいのかが伝わってこなかった。
なので、自分の妄想で補間してしまったので、案①のほうが「個人的に好み」に映った。
そんなわけで、①を推したけど別に①のほうが②より優れてるとかって話じゃないです。

>どちらの方が自分が読みたいと思えるか。
>どちらの方が世間の好みに沿っているか。
>を教えていただけないでしょうか?
個人的に読みたいと思ったのは①。
でも、言ってしまえば ①は設定だけ、②は物語だけ なので、比較できないかな。
世間の好みは、うーん……。
それほど世情に詳しくないけども、正直なとこどちらも「少女向け」ではないと思う。
少女ないし女性向けの作品は、感情というか共感が大事だから、その点で言うと、失礼な事言ってしまうけど「男性が考えた女性向けのネタ」という感じがする。
作者さん男性だろって言ってるわけじゃなく、えーと、エロゲやギャルゲないし乙女ゲーに、なんであんなジャンルの違ういろんな異性がたくさん出てくるのかっていうと、別にハーレムのためではなく、「誰か1キャラくらいはプレイヤーの好みに合う相手が見つかるだろう」って考えが元にある。
作者さんの作品にも、書かれてはいないが竜王の秘書官とか将軍とかいろいろ出てくるのかもしれないが、そういう部分を主旨としていない、共感できる要素が用意された本筋ではない、という時点で「女性向け」というにはちょっと弱いと思う。
でもネタは面白そうだから、一般向けに組み立てたほうが世間ウケはいいんじゃないかなぁ、とちょっと思った。作者さんの作品を読んだことないので、これはあくまでネタだけみて思っただけの話で正確な判断ではないけども。

長所。良かった点

作者が好きな事を盛り込もうとしてるところに非常に好感が持てる。
①のネタのほうが好きと書いたけど、②の物語も面白そうなので、設定変えて両方書けばいいと思うかな。
両方とも「竜王の魂の片割れ」って設定が、主人公の少女を拉致する理由にしかなってなくて他の展開に利用されてないから(なので②の終盤で覚醒する例を出した)、そこさえ変えれば竜王でなく領主でも王族でも何でも通用するネタだと思う。
前領主の隠し種の子が主人公の少女で、現領主が保護したところ領主の息子に気に入られて溺愛されるとか、あるいは王族の血筋でしか動かせない魔道具があってカスパーハウザーよろしく王族の疑いがある少女が保護された、とか。
竜王の魂の片割れって設定を変えるだけで別の話になるから、どっちか変えて両方書いちゃえばいいんでないかな。

良かった要素

ストーリー

スレッド: 竜と少女

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元記事:少しは言い方というか...

あくまでこういうノリというかまだ「完全に決まって無い」のに長文で色々と書かれると流石に自信を無くすというかもっと柔らかいような言い方あるんじゃないのとは思います。

最低限知りたいのは“台本形式で書いても問題ないのか”、もう1つは“複数人のキャラが同時に別々のセリフを言う際、どう表現すればいいのか”でお願いします。
ただ可能な限り短めの文でお願いします

上記の返信(少しは言い方というか...の返信)

投稿者 サタン : 0 投稿日時:

申し訳ない、自分の中では丁寧に回答したつもりだったのだけど、揚げ足を取ってるように聞こえたのなら本当にごめんないさい。
長文が苦手なようなので解説なしで結論だけ要約すると、「物語はオチを最初に決めたほうが良い、オチがあれば第三者も相談にのりやすい」ということ。
貶すような事を言ったつもりはなかったのだけど、言葉が強かったようで申し訳ないです。

>“台本形式で書いても問題ないのか”
既に書いた内容を繰り返してしまうけど、ようは発表する場所によるから、そこがわからないと何とも言えない。
「台本形式OKの新人賞」もあるにはある。けど普通のラノベ新人賞を基準にすればNGだと思う。

>“複数人のキャラが同時に別々のセリフを言う際、どう表現すればいいのか”
複数人の人数にもよるし、聞き手がいるのかいないのかにもよるし、セリフの内容にもよるし、同じ場所にいるのか離れた場所にいるのか状況にもよる。そもそも表現は作者の好みによる。
好みを度外視して「読者に伝わるか」で回答すると、3人くらいが同じ場所でって感じなら普通にセリフ並べて地の文で 同時に言った とか書けばわかると思う。
状況を分けてタイプ別に応用例を書いていってもいいけど、そうすると前回と同じくらいの長文になるので一番シンプルなものだけ、これ以上は長くなるから回答は無理かな。

スレッド: まだ未定

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元記事:まだ未定

参考作品が9割クセ強なので基本的コメディ寄りです。たまにシリアスになるけど長続きはしない方針。

聞きたいこと
その1:台本形式で書いても大丈夫??
例:Aさん「財布どこ?」←会話文をこんな感じで書くのが禁忌みたいな風潮がありますが実際のところ応募などに問題ないですか?また台本形式で成功した例をできるだけ沢山教えてほしいです。
その2:カテゴリーについて
世界観は現実世界ベースの場合、どのカテゴリーに該当しますか?
その3:戦闘シーン 参考になる書き方を色々と見てはいるんですがどれも表現が凝りすぎて正直わかりにくいのでシンプルorシュールな表現をしている戦闘描写がもしあればお願いします。

上記の返信(まだ未定の返信)

投稿者 サタン : 0 投稿日時:

イメージが漠然としすぎているので、内容に関してほとんど意見できないかもしんない。
あらすじに書いてあることは9割がた物語のバックグラウンドで、本編の内容は
>プリキュア的な戦闘システムつくりましたーみたいな話。
これだけしか書いてないと思う。
おそらく書きたいことは「プリキュア的な戦闘システムで戦う少女たち」であって、主旨は「戦う少女たち」をコメディ寄りで書くってことだと思う。
けど、その様子があらすじには一ミリも書かれてないと思う。
キャラクター設定も同じで、「こういうキャラいいな」という作者のイメージはわかるけど「そのキャラで何を書きたいのか」がないので、
「こういうバックグラウンドの世界観」と「こういうキャラ」はわかるけど、「その舞台とキャラで何するの?」って物語の本題になる部分がまるっと行方不明。
世界観とキャラは用意したけど、それがRPGなのかアクションなのかノベルゲームなのかすらわからないって状態。
なので、回答が前後するけど
>世界観は現実世界ベースの場合、どのカテゴリーに該当しますか?
正直言って、わからない。SFにもできるしローファンタジーにもできるし、恋愛ものにもできるしドタバタコメディにもできると思う。
プリキュア的ってワードとコメディ寄りってワードから、単純にプリキュアをコメディタッチで書きたいのかなって思えるけど、それで正しいのかワードの先入観で私がそう感じただけで間違ってるのか、そのあたりも判断できないです。

>その1:台本形式で書いても大丈夫??
趣味で書いて個人で公開する分には何も問題ないです。
しかし、ご自身で「台本形式」と書かれてるように、それは小説ではなく台本なので、あくまで「小説の新人賞やコンテスト」ではカテゴリーエラーとなってしまいます。だって小説のコンテストに小説じゃないものを送り付けるわけだからね。
でも、世の中には台本OKなコンテストもあります。
例えば漫画の原作やアニメの原作などを前提としたコンテストで、この場合は逆に「小説形式でもOK」な形なので、台本での応募も多いと思います。
ただ、そういうコンテストはそもそもプロ・セミプロが参加したりして、まったく未経験の一般人が選考を通るってことはほぼ無いんじゃないかと思う。

>その3:戦闘シーン 参考になる書き方
「参考になる戦闘シーン」を探すのではなく、「参考の仕方」を考えてみるとよいと思う。
>表現が凝りすぎて正直わかりにくい
とあるけど、そもそも「表現」の部分は読者の目に見える部分で、言い方はアレだけど言ってしまえばそれは「上っ面」の部分しか見えてない。
「この派手な表現は何を書きたいのか」を考えてみると、例えば「ただのパンチでトラックが吹っ飛ぶような人間離れした怪力を表現してる」と考えた場合、参考にするべきは「同じような表現」ではなくて、「人間離れした怪力を自分の作品ではどう表現するか?」という思考の部分。
この場合、参考作品では「パンチでトラックを吹っ飛ばす」ことで「人間離れした怪力」を表現してる。でも自分の作品は魔法少女だから、魔法少女っぽさで「怪力」を表現すべき。じゃあ「最初は非力な少女を書く、魔法少女に変身して怪力な場面を書く」いや、これだと仲間の魔法少女と差別化できないから「仲間が頑張っても巨大な岩を動かすことが出来なかったが、非力な少女が変身して試すと岩は動くどころか軽いビンタで粉々になった」とかのほうがいいな。とか、こうやって「参考」にする。
こういう思考の部分で参考の仕方を考えると、漫画「刃牙」とかまったく違うジャンルの戦闘シーンからでも参考にできる。
ともすれば、そもそも戦闘なんて皆無な推理小説から、犯人を追い詰めてく推理ショーの部分を「敵の優位を一個づつ潰していって追い詰めてく魔法少女の戦闘シーン」に仕立てることもできる。つまり、推理小説でも戦闘シーンの参考になる。

ただ、こう言うのも自分を上げてるようで嫌らしいんだけど、この「参考の仕方」は初心者にはちょっと難しいことを言ってると思う。
頑張れば出来ると思うんだけど、たぶん無理だとも思う。
その場合は、似たようなシーンをそっくり真似たほうがいい。
あまり難しいことは考えず、パクるくらいの気持ちで真似たほうが勉強になるだろうし表現の一つとして身に付くと思う。
「このシーンは近いんだけど、もっとこういう感じなんだよなー」とかも考えず、ちょっとでも近ければスッと真似て書いてしまうのがいい。

ここまでの「参考の仕方」を言い換えると、つまるところ「その戦闘シーンで何を書きたいのか」が明確に出来ていれば参考はたやすい。
「何を書きたいのか」が不明瞭で漠然としたイメージしかないため、そのイメージを補間しようとして「合うもの」を探しているので「あれもちがう、これもちがう、もっとシンプルでシュールなのは無いか」となってるに過ぎないと思う。
例えば前述した私の例では、「非力な少女が変身するとパワー系に特化した物理魔法少女になる」ということを言いたいシーンの作例になる。
スレ主さんが書こうとしてる物語の戦闘シーンは、たぶん「敵が出てきて倒すだけ」になってる可能性がある。
だから、最初の戦闘では魔法少女の個性を読者に知ってもらわなければならないので、「魔法少女が持ってる個性・特殊能力」が、まず「その戦闘で書きたいこと」になる。
「その特殊能力をどう表現するか」という戦闘シーンになるわけですね。
であれば、だいたいどの作品も最初は「主人公の個性」で戦闘を乗り越えて主人公の能力紹介をするものだから、序盤の戦闘(魔法少女の人数分の回数)は、適当な能力系漫画やアニメや小説などの序盤の戦闘が参考になると思う。
「どうやって主人公の能力を表現しているか」という思考を参考にするわけです。

良かった要素

ストーリー

スレッド: まだ未定

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元記事:たすけて想い屋さん。

無感情者の悩みのレパートリーがすごく少ないです。無感情者は染谷香織の歌を聴いたあと、徐々に歌を聞く前の一番強かった感情が消えます。笑い、喜びを失った桜木碧は、親友が借金で冥土へ行った後、親友の妹を監禁された苦しみで染谷香織の歌をリピートし、親友と笑いあった時の笑い、喜びを失いました。このように悩みのレパートリーを是非…。

上記の返信(たすけて想い屋さん。の返信)

投稿者 サタン : 1 投稿日時:

まずは苦言からになりますが、近々に投稿された「アルストロメリア」と「振鈴研究所。放課後にて。」にも言えることで、申し訳ないけれど全部プロットになっていないしあらすじにもなっていないです。
これでは「こんな雰囲気」ってのがわかるだけで、どんな話なのかわかりません。

プロになりたいとのことなので厳しく答えますが、プロットとは「はじまり」から「おわり」まで、つまり物語すべての展開と最終的なオチまで全部を簡易的にまとめたものです。
よくある あらすじ の勘違いで、Webでも文庫本でも誰かの小説を読むときにタイトルの次に作品紹介的に「あらすじ」が書いてあったりして、そこには「勇者は故郷をなくして魔王を倒す決意を固め旅に出た……」とか概略がありますが、あれは本当の意味での「あらすじ」ではなくて、ただの「紹介文」です。
スレ主さんの投稿された作品は全部、あらすじではなく紹介文になっています。
作品を作る、作り手側から「あらすじ」を書く場合、プロットと同じく最初から最後までラストのオチまで全部書かないと、それは「あらすじ」ではありません。
特に第三者に意見を求める場合、「これどうなんの?」って部分があると回答のしようがないので、最低限「オチ」はしっかり書かないとどうしようもないです。
例えば、「この設定変だよね?」って指摘をしても、「あらすじには書いてないけど後の展開でちゃんと解説されるんです!」とか言われたりしちゃうので、書いてないことなんて知らんがな、書けよ、ってことになっちゃうでしょ?
まだ展開が決まってない部分があったとしても、「ここはまだ迷ってます」と書いて、オチに迷ってるとしても「オチはAにするかBにするか迷ってます」と、ちゃんと全部書かないと。
作家は 伝える のが仕事だから、プロになりたいのなら虫食い状態の未完だとしてもちゃんと最後まで書かないとダメですよ。

最後、つまりオチさえ考えられているのなら、「そういうオチにしたいなら序盤の展開はこうしたほうが効果的だよ」とか助言ができます。
ゴールが設定されてるから、その経過を想定して何か言うことが出来るわけで。
物語は「問題」があってそれが「解決する」という「問題」と「解決」のパッケージが基本形としてあります。
なので、その「どういう問題か?」というものと「どういう解決をしたか?」ということがわからないと、意見のしようがないわけですね。

そしてそれは同時に、第三者だけでなく作者自身にも言えることで、書きたい作品の雰囲気だけでなく、最初にちゃんと「どういう問題があるか」と「どういう解決か」を決めておくことが、ちゃんとした物語を作るコツになります。
>このように悩みのレパートリーを是非…。
とあるけど、何度も書くけど、そもそも最終的にどうしたいのか(キャラごとに)がわからないと、どういう方向性で「悩み」を作ればいいのかわからないので、イメージがある作者は良いかもしれんけど何も知らない第三者には考えようがない。

例えば、
>今里奏(イマザトカナデ)。恐れを失った無感情者の一人。螺旋階段から飛び降りてしまう為怪我が絶えない。
このキャラの場合は、「恐れを失った」というのが 問題 に当たるので、最終的な 解決 は「恐れを取り戻す」か「恐れを取り戻せなかった」かの二択になる。
今回は 解決 らしい解決として「恐れを取り戻した」で考えてみるけど、「取り戻せなかった」というパターンも全然アリ。
では、どうやって取り戻したか。「恐怖」は危険信号だから、階段から飛び降りて怪我が絶えない以上は「より強い恐怖でショック療法」は死にかねないし説得力が薄い。なら「身体的な危険信号とは種類が違う恐怖」を考えて、さらに同じ状況を作る、つまり「階段から飛び降りれなかった」という状況を作れば、恐怖を失ってた頃との対比が作れて恐怖を取りもした事がわかりやすくなる。
さて、「種類が違う恐怖」は何がいいかな。単純だけどオカルト的なものかな。あるいはトラウマか。うーん。

階段の下は暗闇で何もない無という恐怖がある、けれどカナデの顔は平然としたまま。こんなの平気と答える。階段を一歩降りると暗闇の中から地獄の怨霊が見えてくる。子供だましね全然平気と答える。階段を一歩降りると、カナデの足が止まった。怨霊の中に死んだ祖母の姿があった。カナデを虐待していた祖母。あんなの怖くない。怖くない。けれどカナデの足は動かず、怖くはないはずが、やはり足は動かない。気がつけば呼吸は荒く過呼吸になってーー
ーーハッと顔を上げると、次の瞬間、祖母の幻影は消え去っていて階下は暗闇でもなんでもない普通の螺旋階段があった。
隣にはキョウコが立っていて、カナデに語りかけた。「キミは「ソレ」が恐怖と呼ばれるものだと忘れていただけだ」と。恐怖を恐怖と思わなくなっていた事が、彼女が感情を無くした原因だった。

こんな感じかね。
じゃあ、キョウコの「悩み」は祖母に虐待されていた事による後遺症とかが使えるかな。祖母は亡くなったばかりで葬式の帰路に染谷の歌を聞いてしまい、恐怖を失った。
普通なら「悲しみ」や「寂しさ」といった感情だろうに、というところで疑問になって祖母の虐待や後遺症について主人公たちは知るところになる、って流れでいけるんじゃないかな。
ああ、悩みか。えーと、恐怖をなくしたことで祖母にされた虐待と同じことを友人に対してしてしまい、その祖母と同じになる恐怖がなくなって嫌悪感だけが強くなり、階段から落ちる自傷行為をしてしまう、恐怖はないが痛みはあるから、それが罰であると信じて。そんな中カナデは主人公とキョウコに出会って診療を受けるけど、実は出会ったのは偶然ではなく、カナデの友人から相談された主人公が、という感じで最後はカナデと友人の友情をちょっと書いていい感じに〆ればいいかな。
とまあ、「解決」の部分までこっちで勝手に想定しちゃったから、これはまず作者の考えとは違うわけだけど、考え方としてはこんな感じだよ、という例題です。

何もないところから思いつこうとするから限り有る手持ちの思いつくものしか思いつかないわけで、こうして「解決」を先に決めてしまえばそこから逆算で相性のいい「過程」を思いつけるので、レパートリー云々じゃなくまずゴールを決めたほうが良いでしょう。

長所。良かった点

コンセプト的に「失った感情をサンタ(キョウコ)がプレゼントしてくれる」という感じなんかな?
なんだろう、状況設定というか、フワッと曖昧なイメージのままなのが欠点だけど、そのイメージ自体はとても素晴らしいものだと思います。
キャラクターも、王道だけど解決役のキョウコと解説役の主人公がいて、失った感情と心の問題をテーマにしているので、もっと詰めてしっかり作れば、何かしらの悩みを持ったキャラクターを投げ込めばすぐに物語として出力できるような一個の完成された仕組みのパッケージができると思う。
こういう仕組みを作れる人は稀なので、そういった部分でセンスを感じました。

でも、キャラ文芸として書けなくもないだろうけど、うーん。
これは「キョウコ」の診療の手段次第な印象があるかな。ラノベ的というか10代の読者が興味を引くような手段で診療するならラノベだと思うし、それをもっとポップにしたら「化物語」みたいなテイストになるんだと思うけど、そういった「この作品の目玉になる要素」をまだ考えられてない状態のネタだからラノベ的ではないネタだと思って キャラ文芸 ってタグにしたのかな、って感じ。
逆を言えば、これはあと一歩が足らないだけで、キャラ文芸にしても「作品の目玉」は足らない状態だから、アイディアはあとはソコだけだよ、というもったいない感じがあると思う。
化物語で言えば「怪異」が目玉要素だけど、そういうのが「悩み」とか「感情」とかでパンチが弱いので、更に一歩、だけどそこがプロとアマの違い、みたいな感じがしました。

良かった要素

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スレッド: たすけて想い屋さん。

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