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ボクの転生物語第2話 全4話で完結

ボクの転生物語の第2話・B

作者 鷹人 得点 : 0 投稿日時:


ガヤガヤと響く喧騒。響くクラクション。大勢の人が横を通り過ぎていく気配を感じながら、ボクは目を覚ます。
ぼんやりとした視界に映るのは、大きな交差点。
一面荒野・・・・ではないらしい。

むしろ知ってるぞここ・・・・

ボクが目を覚ましたのはハチ公が有名な渋谷のスクランブル交差点であった。

「夢・・・か?」

ボクはまだまだぼんやりとしている頭を抱えながら、ぼやけた視界を修正すべくメガネを探す。

しかし、こんな真昼の渋谷の中心で白昼夢とは、自身の健康状態に酷く不安を感じる。
何故自分が渋谷に来ていたのか思いだせない。
だけれども見ていた夢は思いだせる。

暗い空間で出会った長い金の長髪に、青い瞳、げっそりとした頬と、露出の激しい服をだらしなく着崩しながら、だらしなく下げた手に真っ黒な稲妻をパリパリと唸らす神をも殺す仰々しい剣を持った邪神・・・・訂正、女神様。

あんなキャラ性抜群の美人は忘れようにも忘れられない。

正直、僕のタイプの文学系妹キャラとはかけ離れているのだが、夢でこれだけインパクトに脳髄に残っているのならば、ボクの深層心理は、あの様な女性を求めているのかも知れない。

記憶喪失。
急な意識喪失。
謎の女性願望。

末期かも知れない、先ほど行こうとした病院を脳神経科から精神科に変更した方が良いかも知れない。

メガネをジャケットの内ポケットから取り出すと、視界をクリアにさせる。

うん。
間違いない渋谷スクランブル交差点。

もう直ぐハロウィン。

10月末にはここも死神やらゾンビやら魔女やら仮装した人々で溢れかえることだろう。

夢で見た女神も、ハロウィンのこの場所ならば違和感なく溶け込むかも知れない。
名前なんて言ったかな?
再度思い出そうとする。


『ルミナスがまたもやしでかしました。』

とても流暢な言葉で名前を教えてもらった。

そうそうルミナスだ。

・・・・・?

視線を少し上に上げる。

交差点の巨大スクリーン。

そこには禍々しい大剣を片手にスマイルを浮かべる金髪美女が写っていた。

同時に書かれている文字を読み上げる。

「邪神ルミナス、『不滅永剣:地殻断壊』にて地球に大災害を引き起こす。」

ちょちょちょちょちょちょちょちょちょちょちょちょちょちょちょちょちょ

混乱を極めつけそうなボクの頭に、罵声が響く。

「ルミナス!!!!!!!死ねぇえええぇ!!!!!!!!」
「私の子供を返して!!!!!」
「ふざけるな邪神がぁぁ!!!!!」

殺せ!!!殺せ!!!殺せ!!!殺せ!!!!!!!!!

渋谷交差点中に響く怨嗟の声。

巨大スクリーンに映る、ルミナスさんのスマイル。

「お前も邪神ルミナス糾弾会の参加者だろ!!もっと声出せよ!!!!」

肩を掴まれ、野太い声をかけられる。

振り向くと、立っているのは怒りの表情をあらわにした鬼??ゴブリン????

人間じゃない・・・・・

よく見るとニュース画面で話しているキャスターのお姉さんにも謎の猫耳が生えている。

周りを取り囲む人々も服装こそ見知ったものだが、その風貌は自分の意識で照らし合わすに妖精、狼男etc

ここはどこだ!!!!!!

一つ分かることは、ここは元いたボクの世界ではない。
異世界ということだけは分かった。

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