「寒月や生身の骨の軋みをり」の批評
回答者 みつかづ
こんにちは。貴句、拝読いたしました。
お体のお加減は如何でしょうか。
極度の寒さの中で、病の身が感じる切実な痛みと緊張感が、「寒月」の
冷たい光の下で見事に描き出されている一句と、私めは感じました。
句全体から、身体の内側から来る張り詰めた冷たさが強く伝わって参ります。
しかしながら1点だけ、より詩的かつ言葉の正確性を高める為の提案を
申し上げます。
貴句の主題は、寒さに因る身体内部の痛みが「軋む」(擦れ合って音を発てる)との
動詞で表現されている点にあると推察いたします。
文語の動詞「軋む」は「擦れ合って音を発てる」という意味でございますが、
「骨そのもの」が音を発てるという表現は、詩的真実としては理解できるものの、
写生(客観描写)としては読者に「骨ではなく、関節ではないか?」との
疑問を生じさせる可能性がございます。
そこで、貴句の切実な痛みを損なう事無く、文語の動詞「軋む」の意味に
忠実な描写とする為、「軋みの原因」を関節に求める事を提案いたします。
私めからの添削提案は以下でございます。
・寒月や多々関節の軋みをり
「生身の骨」という象徴性を、「多々関節」の響きと客観性に置き換える事で、
句の緊張感はそのままに、より論理的で説得力のある一句に深まるのではないかと
私めは考えました。
寒さが一段と厳しさを増しております。どうぞご自愛ください。
以上でございます。お目通しいただき、感謝を申し上げます。
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急激な寒さ、正直、病の身にはこたえます…。
季語「寒月」はチト早く、句も少し暗いですが…ご容赦願いますm(_ _)m。