「子守唄しづかに終へていぬふぐり」の批評
回答者 イサク
おはようございます。
良い句だなあと思って鑑賞しておりました。
中七「て」の緩さが気になっておりましたが、やはり議論はされておりますね。
上五下五がそれぞれ五音名詞。リズムが難しい型ではあります。すぐに山本山や二段切れになってしまう。
終止・連体形同型の動詞を置いたときに句として切れを感じにくくなるのは理解しますが、「いぬふぐりの擬人化」と読み解くのは慈雨様の句作の力を信頼していなさすぎるのでは~~とは思います(わかっていてわざわざ擬人化で読み解くのは問題ないかと)。
むしろ明確に切れを入れてみますか?
・子守唄しづかに終ふやいぬふぐり
しづかに~とあるので強い切れを作りたくなかった、ということなら理解します。
・子守唄しづかに仕舞ひいぬふぐり
・子守唄しづやかに終ふいぬふぐり
・いぬふぐりしづかに終ふる子守歌
提案句にちょっと山本山の気配がありますね。誤読はなさそうですが。
点数: 1
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子どもが赤ん坊だった頃を思い出して詠みました。
私は歌は得意じゃないのですが、それでも毎日歌っている子守唄は少しずつ上達して成功率も上がってくるもので(笑)。
「眠ったかな?」と、少しずつ声を小さくして歌い終える瞬間が好きで句にしてみました。
季語は動くかもしれませんが、小さいけど踏まれてもたくましく育つ初春の花・いぬふぐりと取り合わせてみました。語感の柔らかさも好きです。
諸々、ご指摘くださいm(__)m