「秋時雨長柄の傘をたたみけり」の批評
なお様、こんばんは。
うーん、またわかりやすそうで難解な句を(笑)出されましたね。
「長柄の傘」…辞書によると「貴人などにさしかけるため、柄を長くした傘。 のちに、遊女が揚屋・引き手茶屋などへ往来するのにも用いた」。
そういう特殊な傘なのか、それともいわゆる普通の(折りたたみではない)雨傘ということなのか。
コメントを見る限り、後者ですかね。前者だと迷子になりそうなので、とりあえず後者で鑑賞しました。
「たたんだ」のですから、それまでは傘を差していたわけですね。
①降ったり止んだりする秋時雨。気づいたら雨が止んでいたので、ハッとして傘をたたんだ。
→まあこれが素直な読み方で、矛盾もなさそうです。しかしなおさんなので、こういう本命の読み方は外してきそう(笑)。
②今は雨に濡れたい気分。傘を閉じて濡れて歩こう。
→これなら「秋の雨」の方が良さそう。
③家か店など、屋根のある場所に到着したので傘をたたんだ。
→悪くはないけど、これで傘を中心に描写するのは若干違和感が…。
④小雨の中、屋外のステージか何かに出演するため、出番までは傘を差してスタンバイしていたが、いよいよ出番になったので傘をたたんでステージに上がった。
→こういう特殊なシチュエーションを詠むなら、もう少しヒントが無いと強引な気がする。
…とここまで考えて、やはり肝はわざわざ「長柄」と強調したところにあるのかなと。
折りたたみ傘などではない、長柄の雨傘でないといけない理由があるはず。
ということで、これは有名な「おじさんのかさ」のイメージではないか!?と考えました。
⑤誕生日か何かで買ってもらった、柄の長さが特徴の傘。使うのが楽しみでいつも持ち歩いていた。
ある時、突然の雨。初めて傘を開いて使ってみた。雨はすぐに止んだので傘をたたんだが、雨粒に濡れた傘を見て幸せな気持ちになった。秋時雨よ、ありがとう。
これでどうだ!!
たぶん違いますね…失礼しました。
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こんにちは。前句「ここ旨いでも次行こう芋煮会」にはたくさんのコメントおよびご提案句を有難うございました!
皆さんの読み通り、天気のいい休日、広場にたくさんのテントが出て芋煮会が開催されており、それぞれの違う味を楽しめる、ハシゴ鍋という趣向です。
最初にあらちゃんさんからグサッとくるご提案をいただきまして、もう、「なんも言えねえ!」状態でした(感謝です!)。
本句はお題で。長柄(ながえ)の傘を使いたかったです。日傘や折り畳み傘との違いが出ますでしょうか?また、「秋時雨って雨でしょう?なぜたたむのよ?」ということになってしまうでしょうか?また、最後の「けり」の使い方は正しいでしょうか?
ご意見よろしくお願いします。