俳句添削道場(投句と批評)

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手を合わせ想い涌き出ず雲の峰

作者 ロミ  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

お墓参りに行くたびに心の中で会話をしています。どんどん胸の中に言葉が溜まり…。

上五を墓参りにしようと考えましたが、雲の峰と季語が2つになると思い、墓参りを「手を合わせ」としました。

中七の「思い涌き出ず」と「思い湧き出す」「思い溢るる」等、読まれる方には12音でどのように伝わるだろうかと。

雲の峰の積乱雲も、湧いてくる…ようなことも頭をよぎりました。

どうぞよろしくお願いいたします。

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「手を合わせ想い涌き出ず雲の峰」の批評

回答者 負乗

口コミさん、こんばんは🙂
初めまして。

この句、やはり"動詞が二つ"という弊が、よく出ている句かな、と思いました。
「想い湧き出ず」は、言わずもがな、ですね。

「手を合はすれば北陵に雲の峰」

"北陵"は、てきとうです😅
何かカッコいいので…

宜しくお願いします。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「手を合わせ想い涌き出ず雲の峰」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは、

◆「出ず」で???となってしまいました。
 コメントを見たところ、「出づる」という意味の「出づ」でしたか?
 「出ない」と誤読されるのは非常に損です。「湧き出る」もしくは歴史的仮名遣いの「湧き出づ」とした方がよいと思います。歴史的仮名の場合、一句で統一すべきなので上五は「手を合はせ」となりますね。

◆意味としての「墓参り」+「雲の峰」で、季重なり前提で内容を作ろうとしています。これを成立させるのはなかなかの高等技術です。
 さて、「墓参り」と「雲の峰」で、この句の中で大切な風景はどちらでしょうか?
 御句は「墓参り」と出していませんがコメントでは「墓参り」の場面を捨てられないように見受けられ、かつ「雲の峰」を「想い」の比喩に使っているようにも見えるため、判断しづらいところではあります。

誰への思いなのか?がわかれば「墓参り」という場面は不要かもですね。
たとえば母親への思いとして、「想いが涌き出る」という説明は他の言葉に託してみます。

・母の背の墓もくもくと雲の峰

点数: 3

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「手を合わせ想い涌き出ず雲の峰」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
げばげばと申します。

御句。中七の、思いが湧き出づ、という部分は説明になってしまいますね。見たモノを描写しつつ思いが湧くような句にできたらベストなんですが、ソレが難しいですよね。

みなさんのおっしゃるように墓参という季語は、手を合わせている様子や思いが湧き出てくることもすべて合わせて持つ季語なので、墓参の方が季語のほうがよいかもしれません。

雲と墓参で、故人を思う句にしていくにもいろいろ方法あります。

たとえば、

雲いつも祈りのかたち墓参り
オムレツのかたちの雲よ墓参り
雲のまだ生まれたてなる墓参かな

故人がどんな方かをイメージしながら措辞もかえてみました。思い涌きいづと言わなくても、思いが湧き出てきませんか?もし来たら成功です!

点数: 3

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「手を合わせ想い涌き出ず雲の峰」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

ロミさん、こんにちは。
御句拝読しました。想い湧き出ずのことについては、イサクさんがおっしゃっている通りです。原句「出ず」では、「出ない」ことになってしまうのかな?それでは違いますね。

私は、雲の峰はこの際詠まなくてもいいのではと思いました。むくむくと想いが湧き出るさまは、言葉で言えばそれでよくて、何しに来たかというとお母さんのお墓参りだと思いますので、それは言いたいと思いました。そうでないと、遠くの景色を眺めながら手を合わせているようにも読めて…。

・湧き出づる母への想ひ墓洗ひ
・墓洗ふ母への想ひ溢れつつ

本当のお墓参りですね。

点数: 1

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「手を合わせ想い涌き出ず雲の峰」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

ロミさま、こんばんは。
御句拝読しました。以前の句から察するにご両親の眠るお墓でしょうか?
作者にとって大切な存在であることがひしひしと伝わってくる、優しい句ですね。想いの象徴としての雲の峰も、佳いと思いました。

文法や季語についてはお二人が的確なコメントをされていますので、提案句だけ置かせてください。
ご自身のコメントにある「心の中で会話」を生かしたいと思いました。
・墓参心の聲は雲となり
少し虚を交えてみましたが、どうですかね…。
またよろしくお願いします!

点数: 1

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「手を合わせ想い涌き出ず雲の峰」の批評

回答者 ヒッチ俳句

句の評価:
★★★★★

こんばんは。
勉強させて頂きます。
いつの時も、母の墓の前に立つと言いきれぬ想いが胸いっぱいになりますね。
一言で、そのお気持ち分かります。とは言いにくいのですが、私も父母の墓の前に立つと溢れんばかりの想いが毎回込み上げて来ます。
御句、その切なさをお詠みになったのですね。でも「雲の峰」を入れたせいで肝心の母の墓参りの景が薄くなってしまいましたね。自分の胸に次々と湧き出る想いと雲の峰を重ねたかったお気持ちはわかりますが句としては詰め込み過ぎの気がします。
ここは素直に「墓参り」「墓洗ふ」の季語でいいのではと思いました。

この胸に母を抱き寄せ墓洗ふ

言いたい事を言い過ぎないことが大事かと思います。
よろしくお願い致します。

点数: 1

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「手を合わせ想い涌き出ず雲の峰」の批評

回答者 竜虎

句の評価:
★★★★★

ロミ様 おはようございます。
お世話になります。
ひさびさにイサク様がコメント書いておられる。
さすがに的確で勉強になります。
なおじい様もコメントされて、げばげば様がコメントされれば三人揃い踏みとなりますね。
なんだか嬉しくなります。
私は提案句だけで失礼します。
母に似る真白き雲や墓参り
雲をお母様に見立てて情景だけを詠んでみました。
よろしくお願いいたします。

点数: 1

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「手を合わせ想い涌き出ず雲の峰」の批評

回答者 竜虎

句の評価:
★★★★★

ロミ様 おはようございます。
お世話になります。
ひさびさにイサク様がコメント書いておられる。
さすがに的確で勉強になります。
なおじい様もコメントされて、げばげば様がコメントされれば三人揃い踏みとなりますね。
なんだか嬉しくなります。
私は提案句だけで失礼します。
母に似る真白き雲や墓参り
雲をお母様に見立てて情景だけを詠んでみました。
よろしくお願いいたします。

点数: 0

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