俳句添削道場(投句と批評)

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新しき瘡蓋を剥ぐ八月尽

作者 げばげば  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

七月尽は止まれの標識でしたが、八月尽も詠んでみよう。

できたてのかさぶたってすぐ剥がしてしまう。まだ熟してない若いのに。剥がすとちょっとした痛みも伴って。でも剥がして。

みなさんご意見よろしくお願いします。

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「新しき瘡蓋を剥ぐ八月尽」の批評

回答者 ダック

げばげば様
こんにちは。いつもコメント頂き有難うございます。
八月尽は使いづらい言葉に思えます。
「夏休み、少し怖い事、いけない事色んな冒険をしてしまう。その痛みが心の中で治まらないうちにもう一度見てみたい/試してみたいという誘惑にかわる。それは治りきらない瘡蓋を剥がしてジュクジュクを確かめてみたいという誘惑に似ている。怖いもの知らずの十代。己の十代もそうだったのか。あれは確かにあったと思っていたが、今は思い過ごしかと。羨ましさと諦め。」感傷的に味わせて頂きました。

句の評価:
★★★★★

点数: 2

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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「新しき瘡蓋を剥ぐ八月尽」の批評

回答者 菊水

句の評価:
★★★★★

いつもお世話になります。

不義の句にコメントを頂きましてありがとうございました。

ついついやっちゃいますよね、瘡蓋(笑)
我慢してもむず痒くなって又剥がし…
しかも最近年齢のせいか、傷の治りが遅くて…
脱線してしまいましたが、とても共感できる面白い句と思いました。

引き続き宜しくお願い致します。

点数: 2

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残りたる瘡蓋剥ぎて八月尽

回答者 負乗

句の評価:
★★★★★

げばけばさん、いつもコメントありがとうございます😊
「瘡蓋を剥ぐ」と「八月尽」、合うと思いますね。
ただ、「新しき」は、ものごとの"終わり"にはどうでしょう…
瘡蓋が生々しかったのは分かりますが…
残っている(剥がせばまだ痛い、血が出る)瘡蓋は、"残っている"だけでいいと思いました、です。

点数: 2

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「新しき瘡蓋を剥ぐ八月尽」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。

御句、ちょっと難しいとり合わせです。
「剥がれた傷・剥がした瘡蓋」ではなく「自分から剥いでいる」という行為との取り合わせ。
たまたま昨日「カブ」の句にコメントする前にいろいろ考えたのが当てはまります。「自分の意図で行った行為」は観察ではないので、その意図を「八月尽」に託す形になっていると思います。とすると「八月尽」という季語が相応しいのかどうか?
ちょっと判断しにくいです。「夏果る」ぐらいだったらわかりやすいのですが。

・新しき瘡蓋剥ぐや八月尽 ←こういうことでしょうか?
・八月尽しばし瘡蓋剥いでをり
・瘡蓋の乾かぬうちの八月尽

私の句「龍田姫」の件、秋の句で詠んだつもりだったのでそういう意図はありませんでした。
(ここ自句自解というか句作の経緯を書こうとしましたが、いろいろかっこ悪い気がするので一旦やめておきます)
そこに置いた句から、受け手が頭の中で詩や映像を追加してくれるのは大歓迎です(笑)

点数: 1

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「新しき瘡蓋を剥ぐ八月尽」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

イサクさんの視点面白いですねー。そんな風に考えたことなかった。
「新しき瘡蓋を剥ぐ」と「八月尽」のただの取り合わせと読みました。つまり
「新しき瘡蓋剥ぐや八月尽」と句意としてはなんら変わりないものと。(問題はどちらが調べとして良いか。僕の感覚では後者推しなのですが(切れをあえて作らない))機械児さんの提示していた連体形への試みでしょうか。
この辺りは、少し研究してみる価値がありあそう。

で、取り合わせ前提で。
「瘡蓋を剥ぐ」と「八月尽」の取り合わせは、血の滲むイメージもあって響き合うと思います。いい取り合わせ。一点「新しき」で本当にいいの?と思いました。八月の複雑な思いののった瘡蓋が「新しき」の形容で十分なのか。

熟したる瘡蓋を剥ぐ八月尽
おもむろに瘡蓋を剥ぐ八月尽

あ、そうそう、カブの句はカブを止めたという配達員の視点ではなく、配達中のカブがそこに止まっているシーンを見ると、そんな日にも一生懸命はたらいている配達員と天の川との対比が効いたいい句になりそうとイサクさんのコメント見て思いました。ただ、提案句にうまくまとめられなかったので断念。

点数: 1

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「新しき瘡蓋を剥ぐ八月尽」の批評

回答者 卯筒

句の評価:
★★★★★

初秋の句の添削ありがとうございます。

万端をもう少し軽い言葉をチョイスしていれば初秋が活きたと反省点です。

御句はとてもよくわかります。
子供の頃から瘡蓋取っては治りが遅くなり続けているので。

点数: 1

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「新しき瘡蓋を剥ぐ八月尽」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

こんにちは。げばげば様、いつもお世話になってます。
拙句「抗えど」ご評価ご添削有難うございました。
げばさんのおっしゃる通りです。でも認めたくない!(笑)
とはいえ、最後を「かな」でしみじみしたのは、抵抗しても無駄なのかな…もう秋なのかな…、と、もう諦めているからなのですよ!
先週末に手花火大会をやり、今日思い切りスイカを食べて夏にお別れしました。明日からはガンガン秋の句を詠みます(笑)!

さて御句。挑戦を続けますねー。見習わなくては。
でも私は、色々考えて「新しい瘡蓋」というのがどうなのだろうと思いました。いや、若い人は夏ごとに思い出が出来て、それが忘れられなくても(完全に傷が癒やされていなくても)、もう八月だからと面影や未練を振り切って、次の季節に進んでいくのですよね。それを瘡蓋を剥ぐと表現したのでしょう。かっこいい。

しかし私のような年寄りは、そうはいかないのですよ。悲しいことに。そこで提案句です。

  幾年も剥げぬ瘡蓋八月尽

こうなってしまいます。

卓鐘さんのコメントに近いかもですが、そういうと卓鐘さんを年寄りの仲間にしてしまうようで気が引けました(笑)。

点数: 1

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「新しき瘡蓋を剥ぐ八月尽」の批評

回答者 知世

句の評価:
★★★★★

いつもお世話になっております。
「AI」はまたディストピア妄想が止まらなくなり句にしたのですが推敲不足でしたね。
飽き足らずにしりとりにまで「人造の神」登場させてしまいました。
しりとりの句お褒めいただき嬉しいです〜。
にしてもげば様の縛りの中で良句連発、どんなパスも受けて返す俳筋力には驚かされます。
コーランの句が好みですが、やはり「がはがは」すごい。
「ん」は無理では?とコメントしようと思ったのですがまさかの啄木、しかも「停車場の春」美しい。素晴らしいです。

俳句の上では秋ですが実感としては夏の終わりの色が濃い「八月尽」とヒリヒリ血が滲むできたばかりの瘡蓋、ぴたりと合いますね。
理屈をつけることもできそうですがこれこそ肌で感じる取り合わせの妙ではないでしょうか。
熟した瘡蓋は秋ですよね。剥がすのは秋興。

点数: 1

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「新しき瘡蓋を剥ぐ八月尽」の批評

回答者 Jacob.T

句の評価:
★★★★★

区民プール、、、の添削ありがとうございます。処女作だったのでご指摘内容に目から鱗で感動しました。こちらの意図も伝わっていたようで嬉しかったです。同じ題材でまた他にも作ってみたくなりました。

8月終わりによしやるぞ!という心機一転の気持ちもありつつ、終わってしまう終わらないでくれーという気持ちが伝わりました。

初心者で恐縮ですが、音の響きがかさぶたのじゅくじゅくしたイメージと近くて個人的にとても好きです。

点数: 1

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「新しき瘡蓋を剥ぐ八月尽」の批評

回答者 たんせき

句の評価:
★★★★★

こんばんは❗
返信遅れてすみません。画眉鳥は晩春の季語なんですね。ありがとうございます。
我が家の庭、山間地なので、様々な鳥が来ますが、画眉鳥の賑やかさに圧倒されているような感じなんです。
こちらの俳句、ついつい剥きたくなってしまう、瘡蓋。『ある、ある』です。
新しいと八月尽の対比もいいなぁと思いました。わかったようなおこがましい感想、すみません。

点数: 1

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