俳句添削道場(投句と批評)

女郎花さんの添削得点の高い順の3ページ目

「三十粁毎時制限標識花吹雪」の批評

回答者 女郎花

添削した俳句: 三十粁毎時制限標識花吹雪

本当は、全部漢字にすることにこだわったのではないと仮定してひとつ

三十粁毎時を読み手に読んでもらうにはなかなか難しいと思います
読めてようやく、「この標識を意識する理由は車を運転しているから?」と推測しました
そこで「三段切れではなかった」ことも分かりました
三十粁毎時制限標識/花吹雪

「時速三十粁毎時」を読みやすくすると、音数はほぼ残りません

時速30キロメートルを残すとしたら「標識」と書かずに
花吹雪時速30キロメートル
と、言葉を並べる大胆な方法が残ります

点数: 2

「春雷の中強かに黒電車」の批評

回答者 女郎花

添削した俳句: 春雷の中強かに黒電車

はじめまして
春雷の中にありながらも、黒い電車は止まることなくしたたかに走り続けているということですね
春雷は凄まじい勢いの夏の雷とは違って、電車が止まる可能性は少ないでしょう
いい光景を描けたと思います

「黒電車」と言葉が寸詰まりなところに、意識が行くかもしれません
解消する方法はいくつかありますが、一番早い方法を

「の中」にこだわりが強くなければ、「を」で時間と空間を作るか、「や」で切って春雷と黒い電車で上下の空間を生むか、どちらかがあります

春雷を黒き電車はしたたかに
春雷や黒き電車はしたたかに

私は「を」派の人間ですが、「や」の好きな方々もいます
助詞ひとつでもここまで変わるのだと、感じていただければさいわいです

点数: 2

「クリオネの春に泳ぐやアブチロン」の批評

回答者 女郎花

添削した俳句: クリオネの春に泳ぐやアブチロン

季語として認められる言葉とはどういうものなのか、法則を見いだすのは難しそうですね

クリオネは春の季語として認められている、という句会・結社はあるようです

ただ、「クリオネ」で海の光景かと思ったら、実はクリオネを植物の喩えとしているようで、読み手からはとても分かりづらい構造になっています

単純に
クリオネのごと風に泳ぐやアブチロン
とすれば意味は通ります

今ある季語を比喩に用い、これから季語として認められそうな言葉を主役にするのは、時代の「風を読む」作風です
季語じゃないからダメだとか、季語複数あるからだとか、形式主義に陥らないよう、強く挑戦してください

点数: 2

「油照り錆びたるコイン洗車場」の批評

回答者 女郎花

添削した俳句: 油照り錆びたるコイン洗車場

はじめまして
こちらの句は、どう考えても三段切れではありませんのでご安心を

錆びたる「コイン洗車場」でしょう
閉店して、数年も前からそのままの形で残っていると、所々錆が目立つようになりますね
「たる」は完了・存続の助動詞ですが、どちらの意味でも通じそうです

油は油でも機械油のにおいがしていたかもしれないコイン洗車場と、油照の取り合わせは意図がほどよく隠れていて成功していると判断できます

技術的に、油照りの「り」を入れたところがとてもよかったと思います
油照錆びたるコイン洗車場
は少々読みにくいですから、「り」を挟むのはありです

点数: 2

「色変えぬ松やお揃いマグカップ」の批評

回答者 女郎花

添削した俳句: 色変えぬ松やお揃いマグカップ

おそらくはじめましてです

「色変えぬ松」のように、私達もずっと...という感じですね
意図は確実に伝わってきます

「お揃い」がカップルの感じを出せているとは思いますが、違った意味で話が広がってくる言葉もあります
「二つの」です

点数: 2

女郎花さんの俳句添削依頼

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