武照さんの添削最新の投稿順の3ページ目
写経する墨のはみ出す目借時
回答者 武照
添削した俳句: 写経する墨の滲みや目借時
「目借時」(春暖の頃の眠くなる時期)に「墨がにじみがち」という相関関係がいまいちピンとこない。
たとえば、
「写経する墨のはみ出す目借時」
ぐらいにすれば、「目借時」だからついうとうとしてしまって「墨がはみ出す」というストーリーがわかる。(因果関係臭いという欠点はあるが…)
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「寝床より聞く雨音や春近し」の批評
回答者 武照
添削した俳句: 寝床より聞く雨音や春近し
「聞く」を省略して、「寝床より雨音●●●春近し」としようかと思った。
しかし、寝床に入って何もしたくない作者が、雨音の落ちる音を何気なく「聞く」という動作を行うことで、春の訪れを実感するという句のなかで、「聞く」という単語が作者の何気ないけれども雨音にふときがついて、「きいてみよう」と耳を傾ける動作をよくあらわしていて、いい句だと思う。
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雪降らず十二月の雨ざあざあと
回答者 武照
添削した俳句: 雪降らず曇天は泣く十二月
「曇天は泣く」と擬人化を使わずとも、雨とストレートに書けば伝わる。残った字数で雨の描写をかくといいかも。
でも、十二月に雪が降らないで曇りだと、私たちのこころまで曇り空と同じだという句の雰囲気が伝わってきていい。
そっちを強調するなら、次のように直すといいかも
「十二月の空 雪降らぬ曇天を嘆く」
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寒雀はちゅん庭の立木に花笑う
回答者 武照
添削した俳句: 寒雀庭の立木にちゅんと咲く
「咲く」とあるから「寒雀」はなにか花のことを指すのかと思ってしまった。「咲く」という擬人化の比喩が、わかりにくくしている。
寒雀と立木の様子を別々に描写するといいかも。
でも題材を選ぶセンスはとてもいい。
点数: 1
武照さんの俳句添削依頼
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