俳句添削道場(投句と批評)

北野きのこさんの添削得点の高い順の14ページ目

「放課後の校庭姉としゃぼん玉」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 放課後の校庭姉としゃぼん玉

かぬまっこさんおはようございます。

郷愁を誘われる綺麗な光景ですねぇ。
ただ「姉としゃぼん玉」との表記だと「姉と私でシャボン玉遊びをした。」とも
「私は校庭で姉を見ました。同時にシャボン玉も見ました。」とも読めると思うのです。
伝えたい光景がはっきりしないのも減点ポイントなのではないでしょうか。

放課後や姉と吹きたるシャボン玉
放課後や校庭には姉とシャボン玉

上記のポイントを直すとこんな所かなーと思うのですが、まだ報告句から脱していませんね…

放課後の校庭姉はしゃぼん玉

句意ががらっと変わってしまうので、添削にはなりませんが。
俳句ポストの入選作を見ていて、童謡「しゃぼん玉」の作詞者のお子さんが亡くなっているエピソードから着想した句など、シャボン玉の儚さを詠み込んだ句が多い印象がありました。

儚さに限らず、句の中で季語のイメージを捉えられているか、そのイメージを用いて詩を仕立てられているか、が大事なポイントなのだなぁと勉強できた気でいます。
(それが俳句の根本なのでしょうが)

そういう意味で一捻りが求められているのかなぁ。

末尾ですが俳句ポストの入選、おめでとうございます。
シャボン玉とスペーシアの取り合わせ!
提示されてみると相性バッチリですが、私では思い付かないなぁ…。
春の陽気の往来が目に浮かびます。

実は私も名字を「西野」として投稿していたんです。
かぬまっこさんと同じ欄に並べて、とても嬉しいです。
初めての人選にかなり舞い上がっています(笑)
次もお互い頑張りましょうね!!
(次回発表分には締切を逃して投稿できていないのですが)

点数: 0

「リラの花君への気持ち変わらない」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: リラの花君への気持ち変わらない

かぬまっこさんこんばんは。
花の季語の本意を理解する…花に限った話でもありませんが、中々難しいですね。
「リラの花」と聞いて私の頭に浮かぶのは、札幌ライラック祭に出かけて大通り公園で昼間から飲んだくれた思い出くらいです…(苦笑)

さて、掲句の感想を述べさせていただきます。
自分の句でもいつも迷うポイントなのですが「どこまで述べるか」が悩ましいなぁと思いました。

具体的な映像を持つ上五と、心情について述べる中七下五。
「リラの花」で映像は確保できたと判断して、心情の描写に徹するのもありなのかもしれません。
私はもう少し映像を足して、心情については読み手に想像してもらう余地を増やした方が粋かなと思いました。

また「君への気持ち」という表現ももう少し推敲したい気が…。
「この二人の間には変わらない気持ちがあるのかしら?」と読み手が思い描いてくれればより広がりを出せると思うのですが、いかがでしょう?

でも、あえてストレートに心情を述べて気持ちの強さや確かさを表すのもありな気がするし…
好みのレベルの話かも…?

変わらぬや二人見たあのリラの花

点数: 0

「ひこばえや出産時刻は明け方」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: ひこばえや出産時刻は明け方

かぬまっこさんこんにちは。
私の句へ添削を頂き、ありがとうございました。
毎度助詞は悩み所なんですよねー。
難しいです。

恥ずかしながら「ひこばえ」という季語を今回初めて知りました。
あの現象にこんな名前が付いていたとは…。
樹木が命を繋ぐ様子と、妊婦のイメージが重なって味わいのある句になっていると思います。

腹胃壮さんが既に御指摘ですが、報告句っぽさが「〜は明け方」辺りから発生している気が私もします。
「時刻」と「明け方」も意味に重複があるので推敲できそうかな。

私は「分娩」と「ひこばえ」の対比をより押し出す方向で考えてみました。

明け方のお産中庭の蘖
朝露のひこばえ産科の喧騒

点数: 0

「鴬のアンドゥトロワホケケケキョ」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 鴬のアンドゥトロワホケケケキョ

かぬまっこさんこんにちは。
師匠123段おめでとうございます。
私の現状から見ても、途方も無い段位です。

それから愚陀仏庵の特選、俳句ポストの人選おめでとうございます!
投稿先の結果発表で添削道場の皆さんのお名前を探すのも大きな楽しみになっています。

さて句の感想を述べさせて頂きます。
確かにウグイスの鳴き始めの頃は、笑ってしまうほど下手なのが混ざっていますよね。
日に日に上手な歌い手が増えて行くのも面白く感じます。

腹胃壮さんが既にご指摘のように、鳴き慣れないウグイスの様子だと伝えるのは少し難しいかと思います。
ダンスや歌のお稽古の現場には縁遠いのですが「アンドゥトロワ」は初心者のみが使う言葉ではないですよね?
はっきり初心者だと分からせてしまうのはどうでしょう?

鶯はレッスン初日ホケケケキョ

別の観点から…
和の雰囲気が強いこの季語と複数のカタカナ語が同居している点が掲句の面白みかなと感じました。
一方で私はカナの連続にやや読みにくい感じを覚えてもいます。

俳句ポストで夏井先生が毎回「正しい俳句の表記(空白を入れずに続けて書く)」に言及されていますが、ここは一つ明確な意図のもとに空白を作るのはどうでしょうか?

読みやすさに加えてウグイスが鳴く前の静寂、ウグイスの深呼吸の間が見えないかな?と思うのです。
怒られるかなー…(笑)

鶯のアンドゥトロワ ホケケケキョ

点数: 0

「口実は夜涼み行くと送る駅」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 口実は夜涼み行くと送る駅

東次郎さんこんにちは。
私の投稿へコメントをありがとうございました。
また、松山俳句ポストの人選おめでとうございます!
「赤福」とは…やられた!という感じでした。
この一語だけでも状況や人物がすんなりと脳内に再生されました。

掲句も省略が効いており、とても素敵だなと感じました。
初々しい恋人達を想像しました。
「君」の側も、駅まで送ってくれる事について悪い気はしていないんだろうなぁ…

「行く」「送る」と動詞が畳み掛ける部分がせわしなく、意味の重なりもあると思うので、推敲できるかと思います。
腹胃壮さんの添削案に1票です。

それでは、今後もどうぞよろしくお願いします。

点数: 0

北野きのこさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

カムイらの吼ゆる大地よ稗の穂よ

回答数 : 5

投稿日時:

赤潮や風も逃げ場も無き岬

回答数 : 9

投稿日時:

虹へ干すトランクス派とブリーフ派

回答数 : 5

投稿日時:

瓶に蟻昨日歳を食いました

回答数 : 7

投稿日時:

俗情へ雷鴫の落ちる昼

回答数 : 3

投稿日時:

北野きのこさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

べい独楽を自分の色に染めにけり

作者名 ちゃあき 回答数 : 5

投稿日時:

霜柱踏み抜けたなら一等賞

作者名 小山塩花 回答数 : 3

投稿日時:

大空へはじめの一歩初節句

作者名 やす 回答数 : 1

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ