俳句添削道場(投句と批評)

北野きのこさんの添削最新の投稿順の11ページ目

「蒼天やあか勝てしろ勝て梅の花」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 蒼天やあか勝てしろ勝て梅の花

森教安さん初めまして。
句の感想を述べさせて頂きます。
よろしくお願いします。

梅が競い合うように咲いている光景ですね。
競い合う様子を描写する事で、梅の木が複数ある事、溢れるばかりに咲き誇っている事が読み手に伝わると思います。
実は私はまだ今シーズンの梅を拝めていないので、大変羨ましく思います。

一方で情報が沢山盛り込まれているので、やや窮屈な印象も受けました。
「蒼」「あか」「しろ」と続くと、賑やかになり過ぎるのかなと思います。
また「蒼天」を春の季語としている歳時記もあるようです。
https://www.weblio.jp/content/%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%83%86%E3%83%B3

「蒼天」を使った春以外の季節の句もあると思うので、正直気にしなくて良いとも思うのですが…

色彩の重なりを解消して情景をすっきりできないかな、との考えで作った添削案です。
空の青さについては、読み手が想像してくれる事を期待しました。

空に梅弾けるあか勝てしろも勝て
梅薫る空は紅白合戦場

点数: 5

「アポロビル件の葱の談義かな」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: アポロビル件の葱の談義かな

連続投稿を失礼します。
私が先のコメントで述べたアポロビルと、酔いどれ防人さんの行かれたアポロビルはどうやら別物のようです。

前者はこちらで
http://www.apollo-lucias.jp/

後者は恐らく
http://www.inlifeweb.com/sp/reports/report_6518.html

私の親でも、さすがに後者に映画を観には連れて行ってくれませんでしたね(笑)
以上から私の先のコメントはかなり的外れになっています。
大変申し訳ありませんでした。

点数: 0

「菜の花やこの先危険木更津市」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 菜の花やこの先危険木更津市

腹胃壮さんおはようございます。
私の葱の句にコメントをいただき、ありがとうございました。
「葱」の加熱前後の変化に託した内容を読み取っていただけて、非常に嬉しかったです。
ただ、ご指摘の様にもっと「ツンデレ」成分を押し出したい所ですね。
精進致します。

さて木更津市についてほとんど具体的なイメージが無い私ですが、句の感想を述べさせていただきます。
暴走族、氣志團、アクアライン、工業地帯…?

この内容であれば、やはり本来の表記の通りにカギカッコが添えられた方が映像が明確になると思います。
添えられていれば、ただ詠み手が「危険だぞー」と考えているのではなく、菜の花畑に立て看板があるのだと理解できます。

「危険」と「木更津市」の間を一文字空けてあるのは、自治体が立てた看板ですという主張の為でしょうか。
この点が掲句において重要なポイントだと私は思います。

というのも、「木更津市」に「危険」を添える事の是非が私の最も気になった点だからです。

前述の通り私には木更津市についての知識がほぼありません。
この状態で掲句に出会うと(特に鉤括弧や空白が無い表記だと)木更津市が大変な犯罪都市であるかの様に感じてしまいました。

つまり「危険=木更津市」と読んでしまうと陰と陽の対比の効果がかなり過激な方向に振れてしまうと思うのです。
恐らくこの読解は木更津市の実態とも、腹胃壮さんが表現したかった内容とも異なっているのだと想像しています。

記述されていないので「危険」の具体像は読者に委ねられているし…
一方で詠み手から木更津市に対して「危険」という強いレッテル貼りが為されているし…

深読みし過ぎた場合、「詠み手に地域に対する偏見があるのではないか」と誤解を招きかねないと思います。
特に今回は「頭の中で作り上げた」とのお話でしたので。

こういった考えも木更津市が警告
を発している主体だと読み手に伝われば杞憂なのですが。
誤読を回避する為に固有名詞は省くべきだというのが私の考えです。

菜の花やこの先危険と赤い文字
菜の花や灯り少なき花柳街
菜の花やコンビナートの灯の遠し

状況の生々しさは掲句の方が優っている気がするのですが…。
長々と失礼しました!

点数: 1

「アポロビル件の葱の談義かな」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: アポロビル件の葱の談義かな

酔いどれ防人さん、こんにちは。

アポロビル!
私にとってはあの辺りは思い出の宝庫です。
子供の頃映画に連れて行って貰ったり…書店で参考書を買ったり…ゲームセンターで不良に絡まれたり…(笑)
この場でこんな単語に出会うとは予想だにしませんでした。

…ローカルトークに熱が入ってしまい申し訳ありません。
句の感想ですが、皆さんご指摘の通り句意の通りづらさが否めないと思います。

私の様に「アポロビル」という固有名詞に確かなイメージを抱く人間でも、「葱の談義」との距離を埋められませんでした。
私の知る限りアポロビルには葱に関連する要素がかなり薄いと思いますし…。
馴染みの無い方では尚更だと思います。

単純な関西の情報からもう一歩踏み込んで、「他の地方の人が関西にやって来た」と示す流れに持ち込むのはどうでしょう?
先の句でも提案されていた様に、東西対立(?)の様な状況を明確に伝えなければならないと私も思います。

アポロビル自体は遊戯施設や書店、飲食店などが入った総合商業施設であり、空港からのバスの発着点や鉄道駅も近い場所です。
色々な目的で訪れる人が行き交う場所なので、情景を絞り辛くなっているのではないでしょうか。

大阪に降り立ちざまの葱談義
新大阪駅あの葱談義の再燃

先述の通り、アポロビルは伊丹空港からも新大阪駅からも、まずまず行きやすい立地となっております。
近くには通天閣や仏閣、動物園も!
皆さまオフ会や吟行の際にはご贔屓くださいませ(笑)

点数: 3

「矢印の多き道路や春近し」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 矢印の多き道路や春近し

腹胃壮さんこんばんは。
私は普段だだっ広い場所しか運転しておらず、都会の道路標識に付いて行けません。
心の底から「矢印だらけだなぁ…」と感じます。

語順に関しては後から「春近し」が出た方が取り合わせの面白味を感じられる様に思います。
具体的な道路の光景を思い浮かべた所に「この情景に春近しを取り合わせたのかー」と頭の中が切り替わる感じがあります。

ただ、私もかぬまっこさんと同様に「春が近付くと工事が多くて規制ばかり」という意味かと誤読してしまいました…。
「矢印の先に春」と明示しては野暮でしょうか?

矢印の道路標識春を指す
標識の道に溢れて春を指す

道沿いに春の光景が広がっているイメージになってしまい「春近し」とはニュアンスが異なってしまうかもしれません…

点数: 1

北野きのこさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

カムイらの吼ゆる大地よ稗の穂よ

回答数 : 5

投稿日時:

赤潮や風も逃げ場も無き岬

回答数 : 9

投稿日時:

虹へ干すトランクス派とブリーフ派

回答数 : 5

投稿日時:

瓶に蟻昨日歳を食いました

回答数 : 7

投稿日時:

俗情へ雷鴫の落ちる昼

回答数 : 3

投稿日時:

北野きのこさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

運動会群衆の中祖母見つけ

作者名 ただ坊 回答数 : 3

投稿日時:

梅雨晴や箪笥から出す一張羅

作者名 HIGUMA 回答数 : 1

投稿日時:

月見酒縁の欠けたる盃よ

作者名 よしはむ 回答数 : 4

投稿日時:

要望:褒めてください

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ