「菜の花やこの先危険木更津市」の批評
腹胃壮さんおはようございます。
私の葱の句にコメントをいただき、ありがとうございました。
「葱」の加熱前後の変化に託した内容を読み取っていただけて、非常に嬉しかったです。
ただ、ご指摘の様にもっと「ツンデレ」成分を押し出したい所ですね。
精進致します。
さて木更津市についてほとんど具体的なイメージが無い私ですが、句の感想を述べさせていただきます。
暴走族、氣志團、アクアライン、工業地帯…?
この内容であれば、やはり本来の表記の通りにカギカッコが添えられた方が映像が明確になると思います。
添えられていれば、ただ詠み手が「危険だぞー」と考えているのではなく、菜の花畑に立て看板があるのだと理解できます。
「危険」と「木更津市」の間を一文字空けてあるのは、自治体が立てた看板ですという主張の為でしょうか。
この点が掲句において重要なポイントだと私は思います。
というのも、「木更津市」に「危険」を添える事の是非が私の最も気になった点だからです。
前述の通り私には木更津市についての知識がほぼありません。
この状態で掲句に出会うと(特に鉤括弧や空白が無い表記だと)木更津市が大変な犯罪都市であるかの様に感じてしまいました。
つまり「危険=木更津市」と読んでしまうと陰と陽の対比の効果がかなり過激な方向に振れてしまうと思うのです。
恐らくこの読解は木更津市の実態とも、腹胃壮さんが表現したかった内容とも異なっているのだと想像しています。
記述されていないので「危険」の具体像は読者に委ねられているし…
一方で詠み手から木更津市に対して「危険」という強いレッテル貼りが為されているし…
深読みし過ぎた場合、「詠み手に地域に対する偏見があるのではないか」と誤解を招きかねないと思います。
特に今回は「頭の中で作り上げた」とのお話でしたので。
こういった考えも木更津市が警告
を発している主体だと読み手に伝われば杞憂なのですが。
誤読を回避する為に固有名詞は省くべきだというのが私の考えです。
菜の花やこの先危険と赤い文字
菜の花や灯り少なき花柳街
菜の花やコンビナートの灯の遠し
状況の生々しさは掲句の方が優っている気がするのですが…。
長々と失礼しました!
添削のお礼として、北野きのこさんの俳句の感想を書いてください >>
皆様こんばんわ。いつもお世話になります。最近、お姉さんのいるお店には縁がない腹胃壮です。どうせ行くならポッチャリ系か熟女系の店がいいのですが。
さて、久し振りに陽と陰をダイレクトにぶつける句にチャレンジしました。
今まで添削依頼をした
向日葵や秘密警察立つてをり
ひったくり痴漢に注意春うらら
は実際に外で感じたり本当に経験した事をベースにした句でしたが今回は完全に頭の中で作り上げました。一面に広がる菜の花の原っぱがありふと見ると道との境目のあたりに「この先危険 木更津市」の看板があります。菜の花が咲いている先の危険を知らせるように看板が立っている。そんなイメージです。
上部にある添削依頼句では入力情報に制限があり
菜の花や「この先危険 木更津市」
が本来の句です。
それでは皆様の御意見や添削をお待ちしております。