「冬の月緩和ケア行く君の笑み」の批評
回答者 幸福来々
添削した俳句: 冬の月緩和ケア行く君の笑み
『去年今年』の句のコメントありがとうございます。
一人称は「わっち」「あちき」「わちき」のどれかになりますが、使い分けについては私もよくわかりませんでした。
郭詞(くるわことば)自体の目的はめいさんのおっしゃるとおり出身を隠すためみたいです。
さて、本句ですが以下のように読みました。
「大丈夫!大丈夫!」とかいつも言ってたくせにいざ緩和ケアにいくとなったときの君の笑みになんだか違和感を感じた。あれって強がってたんだ?と感じた。
もしくは
いつもはあんなにキツそうなのに、緩和ケアにいくとなったときの君の笑みはなんとも嬉しそうだった。
前者の読んだ方が季語をリスペクトするので、前者の読みだと思っていますが、緩和ケアというものを本句で初めて知りましたので、『緩和ケア』との向き合い方が分からず、読みを迷いました。
これは句の問題というより、私の想像力のなさの問題ですね^^;
前者の読みになった理由は以下のとおりです。
・季語『冬の月』は寂寥感を含む季語である
・『冬の月』の描写が『君の笑み』に影響しているはず
・『緩和ケア行く』今を読んでるため、『冬の月』が登場する今が以前と違うはず
なんでも句材にする姿勢に楽しく俳句を詠まれているのが伝わってきます。
句材があれば、あとはカタログから選ぶように季語を選んで気軽に作れるところが俳句のいいところですよね。
点数: 2