「孫に出す苺ミルクやしたり顔」の批評
回答者 慈雨
添削した俳句: 孫に出す苺ミルクやしたり顔
小沼天道さま、こんばんは。
苺ミルク、私の手元の歳時記には出ています。
歳時記を買った時に「こんな季語もあるのか―」と感動した覚えが(笑)。面白い季語ですよね!
「こうやってスプーンで苺を潰すんだよ」なんて教えているのかなぁ、なんて想像の広がる句ですね。
気になったのは「したり顔」してるのは誰か、という問題です。
句の中には作者(作中主体)と孫しか登場していませんので、どちらかなわけですが…孫がしたり顔をする理由はないと思うので、作者と考えるのが自然でしょうか。
つまりこの句は「私は孫に苺ミルクを出し、したり顔をしています」という意味になると思います。
でも自分で自分のことを「したり顔」って言うかなぁ。。
全部説明しようとせず、どんな顔をしているかは読者に想像してもらった方がいいと思いますよ。
・孫に出す苺ミルクの茶の間かな
下五は色々変えられると思いますが…。
またよろしくお願いいたします。
点数: 1