俳句添削道場(投句と批評)

つちや郷里さんの添削得点の高い順の4ページ目

「こいのぼり我子泣いて乳歯見せ」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: こいのぼり我子泣いて乳歯見せ

舞矢 愛さんはじめまして。
土谷海郷(つちやみさと)と申します。
よろしくお願いします。

我が子の歯についての句といえば、中村草田男の「万緑の中や吾子の歯生え初むる」を思い浮かべますね。
御句ですが、中七「わがこないて」という読み方で正しければ字足らずです。
「見せ」とか「見え」というのは書かなくていい場合がほとんどです。見たから俳句を詠んでいるわけですからね。
個人的には、こいのぼりを見たから子供が泣いたというように因果関係を結びつける必要はないと思います。

季語をひらがなで書くのは子供らしさが出るので効果があると思います。
ですが「こいのぼり」の場合は全部ひらがなにせず、「鯉のぼり」ぐらいにした方がいいかもしれませんね。

・泣く吾子に乳歯生え初む鯉のぼり
・吾子泣けば小さき歯のあり鯉のぼり

吾子は「あこ」、小さきは「ちさき」と読みます。

これからも俳句作りがんばってください。

点数: 3

「中国語飛び交う奈良や秋日和」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 中国語飛び交う奈良や秋日和

友也さんこんにちは。
お久しぶりです。

御句ですが、なかなかよろしいんじゃないでしょうか。
このままでももちろん良いですが、提案としてコメントを残させていただきます。

「奈良や」の部分の助詞はいくつか選択肢が考えられます。
・御句の「や」の場合、中国語の飛び交う奈良の映像を明確に示したうえで、改めて「そこは秋日和です」というようなニュアンスになります。
・「に」にした場合、「奈良という場所に」というニュアンスになります。
・「の」にした場合、「他の地域も秋日和だが、この句では奈良の秋日和をピックアップしました」というようなニュアンスになります。
・「は」にした場合、「他の地域は天気が悪かったり肌寒かったりしたけど、奈良は秋日和です」というニュアンスになります。

コメントを読んだ限りだと「や」のままでいいかもしれませんが、改めて考えてみてどのニュアンスがよかったでしょうか。
いやはや、助詞のたった一文字に踊らされる感じが俳句の醍醐味ですね。

次回も楽しみにしてます。
これから寒くなりますので、体調にお気をつけて下さい。
友也さんのご健康をお祈りしております。

点数: 3

「キャンパスに御子の小屋あり待降節」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: キャンパスに御子の小屋あり待降節

友也さんこんにちは。

俳人にはそれぞれの作風がありますので、どうかセンスがないなんて思わないでください。
アドベントカレンダーの句は見事でしたよ。あれは誰にでも出来るものではありません。
私はまだまだ添削の腕がないので、あまりコメントは残せませんが、いつも楽しみに拝見させてもらってます。

さて御句
なるほど、キリスト教ではそのような文化・慣習があるのですか。
御句に手を入れるとするなら、「御子」がキリストのことだとわかる人は少ないと思うので、そこをわかるようにすることですかね。
「イエス」とすれば大抵の人がキリストだと理解できると思います。待降節という季語の効果もありますしね。
ですが、そうすると中七が「イエスの小屋あり」という風に字余りになってしまいますので、助詞を効果的に使って字余りを解消してみます。

・「キャンパスにイエスの小屋を待降節」

「に」「を」という助詞の効果により、「建てる」といわなくてもわかるようにしました。
いかがでしょうか。

次回も楽しみにしてます。

点数: 3

「気管支のヒューヒューなるや寒の月」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 気管支のヒューヒューなるや寒の月

めでかやさんこんにちは。

季語と、季語とは関係のないフレーズを響き合わせる取り合わせという技。
私は取り合わせについての理解度は浅いですが、バチンと決まると気持ち良いですよ。

御句ですが、若干意味が近いかなと思います。
寒の月ということは寒い→寒いから気管支がヒューヒューなっているという因果が感じられます。
もちろん、近いということは誰にでも共感してもらえるという強みはあるんですけどね。
このフレーズに近からず遠からずの季語を見つけたいですね。

上記のとおり、私は取り合わせについての理解度は浅いので、この取り合わせには手を入れませんが、代わりに私個人が重要視している「季語を描写する」ということをこの句でやってみます。
「気管支がヒューヒュー」と言えば「なるや」はいらないと思ったので省いて、その余った三音分で季語の描写をしてみます。

・「気管支のヒューヒュー寒の月清し」※清しは「すがし」と読みます。
・「気管支のヒューヒュー寒の月青し」
・「気管支のヒューヒュー寒の月低し」

こんな感じでいかがでしょうか。
句またがりという型です。
助詞は「の」じゃなくて「は」でもいいかもしれません。

次回も楽しみにしてます。

点数: 3

「右窓に連なる冬田六号車」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 右窓に連なる冬田六号車

イサクさんこんにちは。
いつもお世話になってます。

御句ですが、「右肩に~七号車」のパクり・・・いやオマージュですね(笑)
プレバト歴代俳句でトップ5に入った名句。
「連なる冬田」というところに景色の動きが感じられます。
まぁ本歌取りのような形なので、特に言うことはないですね。

またよろしくお願いします。

点数: 3

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