俳句添削道場(投句と批評)

つちや郷里さんの添削最新の投稿順の71ページ目

「名月や旅に出てこそ輝けり」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 名月や旅に出てこそ輝けり

なおじいさんこんにちは。

御句
まず2番の方にお答えしますが、輝けりの「けり」は切れ字のけりではなく、動詞「輝く」の命令形である「輝け」に完了・存続の「り」がついた形です。
なので切れ字が二つある俳句ではありませんが、「り」自体が終止形でわりと強く切れる形なので、気になるという人も一定数いると思います。
ちなみに完了・存続の「り」は一般的に動詞の已然形につく形だと解説されることが多いですが、最近の研究では命令形につく形であるとされているようです。

1番に関してですが、基本的に「や」は場面転換の役割がありますが、句の内容によっては場面転換せずに、びっくりマークのような単なる強調として使われる場合もあります。(例:「菜の花やはっとあかるき町はづれ」正岡子規)
この句の内容ですと場面転換なしと捉えれますし、名月をとにかく強調したいという意思がおありなら「や」のままでいいと思います。

「や」と「り」で二回強く切れるのが気になると上述しましたが、連用形止めで「輝ける」とすると切れがなくなり、さらに余韻も出て、季語の「名月」の方に視点が戻り、季語をより深く味わえる書き方になると思います。

私の知識と解釈の中から解説しましたが、間違っていることもあるかもしれませんし、いろんな解釈が出てきそうなので、他の方の意見も聞いてみたいですね。

またよろしくお願いします。

点数: 3

「運動会紙のメダルにVサイン」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 運動会紙のメダルにVサイン

慈雨さんこんにちは。

御句
私としては「紙のメダル」だけでは運動会だとわからないので、上五は運動会のままでいいと思います。
「に」という助詞だと、紙のメダルに向かってVサインをしている、または紙のメダルにVサインが書いてあるという意味で受け取ってしまいました。

・『紙メダルかかげてピース運動会』
私だったらこうしますかね。

ただ、「紙のメダル」という良い素材があるので、「Vサイン」自体外してもいいかと思いました。
・『運動会紙の手づくり金メダル』

またよろしくお願いします。

点数: 3

「アンカーのA君ぶつち切る体育祭」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: アンカーのA君ぶつち切る体育祭

負乗さんこんにちは。
号砲の句へのコメントありがとうございました。

御句
「ぶつち切る」というフレーズで勢いが出てますね。
他の方も指摘されていますが、「A君」がやはり気になります。
なおじいさんが実名に直されていたので、私はクラスにしてみます。

・『C組のアンカーぶつち切る秋高』
「C組のアンカー」とあれば体育祭だとわかるかと思ったのと、そもそも入らなくなったので季語を変えました。
結果的に句またがりによって勢いがプラスされたかと思います。

またよろしくお願いします。

点数: 1

「だから良いもだから悪いも秋の蝶」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: だから良いもだから悪いも秋の蝶

卓鐘さんこんにちは。
号砲の句へのコメントありがとうございました。
最初に「ピストル」と書いて実銃だと思わせ、最後に「運動会」で落とすのは確かにいいですね。

御句
こういった句は添削すべきではないと思うので、御句はこのままいただきます。
と言いながら私も挑戦してみました。
添削というより提案句になりますが。

・『善悪がどうあれ秋蝶は生きる』

またよろしくお願いします。

点数: 1

「駆け出して秋夕焼へと消えゆけり」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 駆け出して秋夕焼へと消えゆけり

感じさんこんにちは。

御句
この句では運動会や徒競走だとはわからないですね。
また、場所はグラウンドだと思うのですが、秋夕焼に消えていくほどの広さがないので、現実味がないと思います。

・『号砲や秋夕焼へ駆け出す子』
「へと」という助詞が気になったので「あきゆうやけ」という読み方にしました。
「号砲」と「子」という情報で運動会だとわかるようにしました。

またよろしくお願いします。

点数: 2

つちや郷里さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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