俳句添削道場(投句と批評)

つちや郷里さんの添削最新の投稿順の37ページ目

「ベランダの鳩も群にて冬空に」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: ベランダの鳩も群にて冬空に

負乗さんこんにちは。

三島忌の句へのコメント、添削ありがとうございます。
「三島忌」と「潮騒」があからさまな取り合わせであるという自覚はあったので、わざとらしさは否めなかったですね(笑)

御句
気になったのは「ベランダの鳩」でベランダに巣くう鳩だとわかるかどうかですね。
それと、「に」は単に場所を指す助詞なので、冬空に向かって飛んでいく描写がしたいのでしたら「へ」が良いと思います。
ちなみに「ベランダ」は夏の季語になりますが、季節感はそこまでないので季重なりはあまり問題にしなくてもいいかな。

・「冬空へ鳩ベランダの巣を残し」
・「ベランダに巣くいし鳩は冬空へ」

またよろしくお願いします。

点数: 2

「キャンパスに御子の小屋あり待降節」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: キャンパスに御子の小屋あり待降節

友也さんこんにちは。

俳人にはそれぞれの作風がありますので、どうかセンスがないなんて思わないでください。
アドベントカレンダーの句は見事でしたよ。あれは誰にでも出来るものではありません。
私はまだまだ添削の腕がないので、あまりコメントは残せませんが、いつも楽しみに拝見させてもらってます。

さて御句
なるほど、キリスト教ではそのような文化・慣習があるのですか。
御句に手を入れるとするなら、「御子」がキリストのことだとわかる人は少ないと思うので、そこをわかるようにすることですかね。
「イエス」とすれば大抵の人がキリストだと理解できると思います。待降節という季語の効果もありますしね。
ですが、そうすると中七が「イエスの小屋あり」という風に字余りになってしまいますので、助詞を効果的に使って字余りを解消してみます。

・「キャンパスにイエスの小屋を待降節」

「に」「を」という助詞の効果により、「建てる」といわなくてもわかるようにしました。
いかがでしょうか。

次回も楽しみにしてます。

点数: 3

「寒鰤や荷に添えられた叔父の文」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 寒鰤や荷に添えられた叔父の文

マサトさんこんにちは。

叔父様から送られた鰤はさぞ美味しかったでしょうね。
そういう私は生まれてこの方25年、鰤を食べたことがないのですが(笑)。

さて御句ですが、気になったところが二点。
一つは、寒鰤の荷物に添えられた叔父の文ということなので、「や」で切る必要があるのかどうか。意味を切らずにただ強調するだけの「や」の使い方もありますが、これは切れているように見えます。
もう一つは、季語を主役に立てるという見地から考えたときに、この句の主役が「叔父の文」になっていることです。

語順を変えるべきだと思いますが、「寒鰤」は四音で「鰤」は二音なので結構難しいですね。
こんな感じでどうでしょう。
・「叔父よりの文添えられし荷には鰤」
あるいは上五を字余りにして
・「寒鰤届く叔父よりの文添えられて」

もっと良い添削ができそうな気がするのですが、私の腕ではこれが限界でした。
上手な方の添削を待ちましょう。

次回も楽しみにしてます。

点数: 2

「気管支のヒューヒューなるや寒の月」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 気管支のヒューヒューなるや寒の月

めでかやさんこんにちは。

季語と、季語とは関係のないフレーズを響き合わせる取り合わせという技。
私は取り合わせについての理解度は浅いですが、バチンと決まると気持ち良いですよ。

御句ですが、若干意味が近いかなと思います。
寒の月ということは寒い→寒いから気管支がヒューヒューなっているという因果が感じられます。
もちろん、近いということは誰にでも共感してもらえるという強みはあるんですけどね。
このフレーズに近からず遠からずの季語を見つけたいですね。

上記のとおり、私は取り合わせについての理解度は浅いので、この取り合わせには手を入れませんが、代わりに私個人が重要視している「季語を描写する」ということをこの句でやってみます。
「気管支がヒューヒュー」と言えば「なるや」はいらないと思ったので省いて、その余った三音分で季語の描写をしてみます。

・「気管支のヒューヒュー寒の月清し」※清しは「すがし」と読みます。
・「気管支のヒューヒュー寒の月青し」
・「気管支のヒューヒュー寒の月低し」

こんな感じでいかがでしょうか。
句またがりという型です。
助詞は「の」じゃなくて「は」でもいいかもしれません。

次回も楽しみにしてます。

点数: 3

「青春は確かにありぬ返り花」の批評

回答者 つちや郷里

添削した俳句: 青春は確かにありぬ返り花

おかえさきさんこんにちは。

御句
すごく良い句だと思います。
青春を振り返り改めて実感している感じが出ています。

ちょっとだけ気になったところがありました。
「ありぬ」だと完了の形ですよね。
もし過去を振り返っているのなら、過去形の方がいいような気がしました。

・「青春は確かにありき返り花」

また、「確かに」という言葉は実感がこもってて良いと思いますが、同時に説明感もあると感じました。
実感なので使っても問題ないとは思いますが、一応省いてみます。

・「私にも青春ありき返り花」
・「在りし日の青春かへり花咲ふ」※咲ふは「わらう」と読みます。

こんな感じでいかがでしょうか。

次回も楽しみにしてます。

点数: 1

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