俳句添削道場(投句と批評)

ハオニーさんの添削投稿の古い順の5ページ目

いつまでもいるぞ網戸のカブトムシ

回答者 ハオニー

添削した俳句: カブトムシ網戸の裏にいつまでも

面白いカブトムシの様子を描こうとしていたのですね
下五(座五ともいう)の「いつまでも」にそのような思いを反映したかったのですね

これは「カブトムシ」、「網戸」が季語です
どちらかを外すと句意から大きく逸れるるとになるため、どちらも活かしたいと思います

「裏に」は説明的ですし、なくても
裏が「部屋側か外側か」は網戸によって異なりますが、部屋の中から網戸にカブトムシが張りついているという解釈は、どちらかと言えばひねくれものです
その考え方も、詩心があるといえばあって素晴らしいものですが(ry

そうした場合は
「ここから出して!」と網戸のカブトムシ
とすれば一応成立します

本題に戻ります
網戸のカブトムシ、とすることで主役「カブトムシ」と脇役「網戸」となるかと思います
主役と脇役を入れ替えるには、網戸の描写を増やして「~(網戸の描写や思い出)~網戸にカブトムシ」とすれば逆転します

あとはこの「いつまでもいるぞ」という、直せそうな表現をどうするかです
そこは作者さんの考え方次第です
ご健闘をお祈りします

点数: 2

冗談と笑えずかき氷冷える

回答者 ハオニー

添削した俳句: かき氷怪訝な顔をされた冗談

かき氷はすごく歯に滲みるのです
歯がしっかりしていない証拠ですね...

手直しをしようとする側の着眼点が以前より本質をつかめるようになってきましたね 
作者さんは「写生の句」とおっしゃっていますが、読み手からすれば「取り合わせの句」です
腹胃壮さまがそのように感じたのは、読み手の視点というものを確立しているからでしょう

「かき氷」という季語でなければならない理由がほしいというのは、まさしく酔いどれ防人さまのおっしゃった通りです

冗談が通じない→怪訝な顔をする
冗談か怪訝な顔のどちらかは要らないというのも、まさにその通り
このままでは字余りですし、「かき氷」の必然性が表現出来ません
原因「冗談」を残し、結果「怪訝な顔をされた」をばっさり消しましょう

かき氷までキーンと...じゃなくて、シーンとなるほど冷たい冗談だった、という意味で「冷える」と入れてみましょう
すると、かき氷を持つ人物が、相手の戯言を冗談と受け止められずに冷めた感じで見ている
ように感じられるかと思います

わたしも冗談を入れないと手直しの句の説明はやっていられないタイプですから、おそらく皆様どこかで「シーン」としていることでしょう
それもいいかなー(ry

点数: 3

根を土に下ろす種あり夏木立

回答者 ハオニー

添削した俳句: 根は土に葉は青空へ夏木立

夏木立とは
夏、青々と葉を茂らせた木々
生命力あふれる木々の日陰を表しているため、季語と「葉は青空へ」と表現が重なっています

手直しの句は、「青空」ではなく「木陰」の方を強く描いています
青空を詠むと作者の位置がはっきりしないため、木陰でこんなこと考えているのだろう、という句を提案したいと思います

わたしは俳句歴1年ですが、始めたばかりの頃は「季語なんてなくてもいける」という無季俳句狂でしたね

点数: 1

億千の星と眠れるキャンプ村

回答者 ハオニー

添削した俳句: 星の数かぞえて眠るキャンプかな

星の数かぞえて眠る、の段階でオチが読めてしまいました
驚きはないけれど、真面目な句ではあります
「数」「かぞえて」と重複しているように見えますが、星の数に深い意味を持たせたかったのでしょう
と私は推測しました
手直しのときは真っ先に「数かぞえて」の意図を質問されるでしょう

「星空の下で眠ることがキャンプの醍醐味」とおっしゃっているため、「自分以外にも、天体観測が目的で来た方がいるかもしれない」と作者さんが思っている
という意図も入れてみました
だから季語・季題は「キャンプ村」です

「億千の星」は湘南乃風というアーティストの歌のどこかで聴いた記憶がありますのでこれは借り物です

私の手直しされた句を見たときは、感想を述べるだけにとどまらず、「ここを直した方がいいのでは?」と自分なりに直していただければ本望です

「ハオニーちゃん全然分かってない! 『億千の星』より『沈みゆく星』の方が時間と空間と感情を表現できるのに!」
くらい言われた方が、私も勉強になりそうです

点数: 2

和スイセン北枕の父の手へと

回答者 ハオニー

添削した俳句: 手向けの和水仙北枕の父

素人のうちに、問題点やいいところを教えてもらえることは羨ましいです

結論から言ってこの作品、読めば読むほど考えさせられる句です
作者さんはなかなか難しいことをやってのける、うまくなるタイプの方です

先にいいところから
手向けの、と入ったことにより
水仙、北枕、が不穏な雰囲気を思わせる言葉となっていますね
この句から、作者さんは父親の死に目に会えなかったのかな?という想像が出来ました

不穏を描写するのは難しいことです
特に実力が初心者・素人程度ではほぼ失敗します

問題点は二つ
一つ目は、和水仙北枕と漢字が続いていて読みづらいことです
ほかのひらがなを間に挟む方法もありますが、非日常な感じを出す方法としてカタカナを使うという方法があります
今回は「スイセン」と書くしかないでしょう
「キタマクラ」なんて書いたら、ギャグかと思われます

もう一つは、この和水仙がどこにあるか断定できていないことです
作者さんが手向けの花として持っているか、亡き父親に供えられているのか、庭に残っていてそれを全部手向けの花と言っているのか
これが作者さんと読み手それぞれの想像の範囲にしかないということがもったいないです

持っているのなら
和スイセン北枕の父の手へと
供えられているのなら
和スイセン北枕する父の手に
庭に残っていて、それを手向けにしたというのなら
和スイセン北枕の父へ捧ぐ

という感じに言葉を厳選すれば、距離感が出ます

私がこの句に触れてみた感触ですが、直すのは相当難しかったです
それほどこの句は完成間近だったということで、元の句も捨てがたいものがあります
「手向けの」と言い切ったあたり、描写じゃなくてもやってみせる!という度胸があります

(たまに、初心者と言っておきながら凄いものを見せつける方がいるのです
久々に焦りました)

点数: 1

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